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みんなでプロジェクトを応援!「カンボジア・農村部の保育所での給食とおやつ支援」(認定NPO法人幼い難民を考える会)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい8つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

【幼い難民を考える会について】
はじめまして、幼い難民を考える会(以下、CYR)の鎌田です。私たち、CYRは1980年、カンボジアの戦乱を逃れた人々が収容されていた「カオイダン難民キャンプ」への訪問を契機に発足しました。難民キャンプ内に保育センター「希望の家」を開設、子どもたちの保育と、保護者の経済的自立を目指した技術研修を行いました。以来、子どもたちに適切な教育とケアを提供することが、カンボジアの平和な未来作りにも通じると信じ、カンボジアで幼児教育の拡充に取り組んでいます。

【農村の保育所 運営支援】
農村の保育所への運営支援はCYRが行う保育事業の一つです。1992年、CYRがカンボジア国内での活動を始めた際、カンダール州の農村でバンキアン保育所とプレイタトウ保育所を開設しました。この保育所は当時珍しい、1日保育の施設で、朝ご飯と昼給食、おやつを提供し、午前中の自由遊びや文字の勉強、昼食前の水浴びや歯磨き、お昼寝の時間もあります。開設から24年間で多くの子どもたちが卒園し、進学、夢を叶えてきました。

なお、2015年度に保育所に通っていた子どもの数は、それぞれプレイタトウ保育所31名、バンキアン保育所27名でした。

【カンボジアの現状と当会の活動】
〇保育所のニーズ:
近年、カンボジアの首都プノンペン郊外には外資系の工場が立ち並ぶようになり、今では多くの村人が現金収入を求めて、村を離れて工場で働くようになりました。バンキアン保育所とプレイタトウ保育所の保護者も同様で、多くの人々が週6日、朝早くから夜遅くまで家を空けているため、子どもたちは昼間、近所の人が預かるか、もしくは就学前のきょうだいだけで家の近所で過ごしています。しかし、危険も多く、近所の目が見えないお年寄りの家に預けられたきょうだいが、沼に落ちて亡くなるという事件も起きました。子どもたちが昼間、安全に遊び、絵本で文字に触れられる保育所のニーズが、社会の大きな変化に伴って、ますます高まっています。

〇子どもたちの栄養状態
都市部の経済発展がめざましいカンボジアですが、農村部の子どもたちの栄養状態は、まだまだ良好とは言えません。現在でも、子どもたちの4割は低体重・低身長に悩まされています。
(ユニセフ「世界子供白書2015」)

バンキアン保育所とプレイタトウ保育所に通う子どもたちも同様で、家庭での食事は、ご飯と少しのおかず(野菜や川魚)一品、もしくはスープという質素な食事が一般的で、栄養、特にタンパク質が不足しがちです。特に経済的に貧しい家庭の子どもたちは、お腹いっぱいにご飯を食べることができません。中には、保育所でゆで卵が出ると、持ち帰り、きょうだいとご飯のおかずにする、という子どももいます。保育所での給食は子どもたちの成長を支えるだけでなく、子どもたちにとって保育所に来る大きな楽しみにもなっています。

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「保育所では、ご飯をたくさん食べられてとても幸せだった」と語る2人。
両保育所の卒園生、現在は当会カンボジア事務所の職員。
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保育所の給食はおかわりもできて、お腹いっぱい食べられます。 

〈主な活動内容〉

バンキアン保育所・プレイタトウ保育所に通う子どもたちに、朝ごはんのお粥と昼給食、おやつ(豆乳やゆで卵など)を提供します。メニューは、栄養ワークショップで栄養士から学んだメニューをベースに栄養面を考慮して考え、ずっと保育所で提供されている献立です。美味しく、栄養満点な給食を提供するため、以下へのご支援をお願いいたします。

【材料費】
 朝・昼給食: お米代、調味料、野菜、肉、魚など、給食に使用する食材
 おやつ: クッキー、ゆで卵、豆乳
 その他: 調理に使用する薪などの燃料、水

【人件費】
 保育所の調理員1名の人件費50%(調理全般を担当)
 保育者2名の人件費30%(保育所の運営、食材の調達や資金運用を担当する保育者)

<期待される効果>

CYRは、幼児期を「人生の基礎を作る大切な数年間」と考えています。保育所では、子どもたちは文字や歌を学ぶことはもちろん、先生や友だちと遊んだり協力し合ったりすること、ことば使い、礼儀作法、そしてトイレの使い方や手洗いの仕方といった基本的生活習慣のかたちなど、人生において基礎となることを学びます。

保育所で提供される給食は、子どもたちが保育所に来る理由のひとつになっています。特に、経済的に余裕のない家庭の子どもたちにとっては、この給食をきっかけとして保育所に通い出す場合も少なくなくありません。保育所で学ぶことで、初等教育に向けた基盤ができ、小学校入学後に中退してしまう確率が減少します。また、保育所に通う子どもたちが楽しく過ごす姿を見た子どもたちの保護者にも、教育を受けることの効果や重要性を知るきっかけになり、教育に対する保護者の意識変化も期待できます。

一人でも多くの子どもたちが保育所に通い、適切なケアと教育を受けてこころとからだを成長させ、自らの力で希望に満ち溢れた素晴らしい将来と豊かな国をつくっていけることを期待しています。

■カンボジア・農村部の保育所での給食とおやつ支援
実施場所:カンボジア王国 カンダール州カンダールスタン郡バンキアン地区
実施期間:2016年11月1日~2017年10月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(中間実績
・幼い難民を考える会さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための8つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2016年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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