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みんなでプロジェクトを応援! 「バングラデシュで新型コロナウィルスから脆弱な人々を守る活動」(「世界の医療団」認定NPO法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

初めまして。世界の医療団の中嶋秀昭と申します。

バングラデシュの南東部のコックスバザールというところに約85万人の人々が暮らす世界でも最も大規模な難民キャンプがあります。この人々はロヒンギャと言い、隣国のミャンマーに住んでいましたが、2017年8月に起こった政府による弾圧でバングラデシュに逃れました。

現在世界中を襲っている新型コロナウィルスの影響はバングラデシュについても例外でなく、まだまだ感染が増加しています(人口約1億6千万人〔日本は約1億2千万人〕に対して累計感染者数は約33万人/2020年9月10日現在)。これはロヒンギャ難民の人々にとっても例外ではありません。難民キャンプは東京都の千代田区ほどの面積なのですが、丘陵地にあり、1平方キロメートルあたりに4万人ほどの人々が住んでいます(日本の人口密度は1平方キロメートルあたり341人)。

新型コロナウィルスの予防は手洗いと「三密」を避けることですが、人々は共同の井戸を使って生活用水を手に入れており、このような人口密度や、20平方メートルほどの住居に家族数人が暮らしているなど、十分な予防を行える状況ではありません。

新型コロナウィルスにかかりやすく、症状が悪化しやすいのは高齢者と障害を抱えた人々です。実際にキャンプ内でもこのウィルスによって亡くなった方々の多くは60歳以上の高齢者です。私たち世界の医療団はイスラム教徒であるロヒンギャの人々が通うモスクでのお祈りの際や、ボランティアが道を歩きながらメガホンを通じて、また、家庭訪問を行うことによって、新型コロナやその予防、PCR検査、治療についての啓発を行っています。

そして、家庭訪問を通じて高齢者や障害を抱えた人々がおられるお宅を把握し、こうした人々やご家族への働きかけを強化しています。ただ、ご家族だけではなかなか心細い、いざというときに近所の人たちの支援も得られればということで、コミュニティの有志がボランティアとして日常的に高齢者や障害を抱えた人々を見守り、検査や診療につなげるための仕組みを作ろうとしています。

 

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モスクにおける啓発活動

 

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メガホンをとおした啓発活動

 

また、キャンプ周辺のコミュニティ(ホストコミュニティ)でも新型コロナによる高齢者の死亡率が高くなっています。ここでは診療所に対して新型コロナの初期診断や病院への搬送、院内感染防止についての支援を行い、コミュニティボランティアによる家庭訪問などを通じて、高齢者や障害を抱えた人々の状況の把握、いざというときの彼らの診療所での受診・病院への搬送を図ります。

 

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女性には女性ボランティアが啓発活動を行います

 

このたびは、より多くのそうした脆弱な状況にある人々とご家族を支援し、より多くのボランティアに関わってもらいたく、みなさまのご支援をお願いする次第です。

<主な活動内容>

1.難民キャンプ

住民ボランティアが訪問や電話を通じて、高齢者や障害を抱えた人々の家族とともに、こうした人々の様子を見守ります。もし人々に何らかの新型コロナの症状が見られた場合、検査や診療につなげます。

2.ホストコミュニティ

  • 診療所に対して新型コロナの初期診断や病院への搬送、院内感染防止についての助言・研修を行います。
  • 診療所や保健所の関係者、コミュニティ代表者が協力して診療体制を強化するための話し合いを行います。
  • コミュニティボランティアが家庭訪問などを通じて高齢者や障害を抱えた人々の家族とともに、こうした人々の様子を見守ります。もし人々に何らかの新型コロナの症状が見られた場合、検査や診療につなげます。

<期待される効果>

1.難民キャンプ

  • 高齢者や障害を抱えた人々による新型コロナの予防対応が向上します。
  • こうした人々の状態がより容易に把握され、検査や診療をよりスムーズに受けられるようになります。
  • 住民ボランティアが加わることで、ご家族の心細さや不安が軽減されます。
  • 個々の家族単位ではなく、コミュニティ全体で高齢者や障害を抱えた人々を守ろうという意識が高まり、そのための仕組みが構築されます。

2.ホストコミュニティ

  • 診療所の初期診断や病院への搬送、院内感染防止についての能力や体制が向上します。
  • 高齢者や障害を抱えた人々による新型コロナの予防対応が向上します。
  • こうした人々の状態がより容易に把握され、検査や診療をよりスムーズに受けられるようになります。
  • ボランティアが加わることで、ご家族の心細さや不安が軽減されます。
  • 診療所とコミュニティ住民が一体となって高齢者や障害を抱えた人々を守ろうという意識が高まり、そのための仕組みが構築されます。

■バングラデシュで新型コロナウィルスから脆弱な人々を守る活動
実施場所:バングラデシュ・コックスバザール県
実施期間:2021年1月1日~2021年2月14日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・世界の医療団さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2020年11月2日から11月15日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。 

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