「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。
こんにちは!はじめまして!
一般社団法人スプートニク・インターナショナルの国分敏子です。2010年秋から単身ガーナに住んでの活動は、今年で8年目に入ります。
【ガーナに片想い】
2010年1月、生まれて初めてのアフリカ大陸、ガーナを訪れ、2週間滞在しました。当時指導員をしていた学童保育所から託されたコマで子どもたちと遊び、くれよんで絵を描いているうちに、 “もっとこの子どもたちの可能性を引き出したい、環境が変われば未来も変わる” と強く感じて帰国しました。それからは、”今度行ったら、こんなことをしたい、あんなこともしたい” とワクワクする毎日。すっかりガーナと子どもたちに片想いです。学童保育所で日本の小学生が体験していることを、ガーナの子どもたちにも体験させたいと、仕事をやめて同じ年の秋にガーナに渡りました。
【段ボール図書館、トシコ・ライブラリ】
首都アクラから遠く離れた村々の小中学校を回り、試行錯誤の中で授業を始めました。くれよんを使ったお絵かき、手作りの紙芝居、身近に手に入る材料を使った工作、大人も苦手な人の多い、計算の力をつける算数の授業、そして、現在は、毎日曜日、そろばん教室も開催しています。
そんな授業とともに、始めたのが “段ボール図書館、トシコ・ライブラリ” と名付けた移動図書館でした。
ガーナでは、日本に比べ、本がとても高価です。地方のほとんどの小中学校に図書室がなく、裕福ではない村々の家庭の子どもたちが本を手にする機会はとても少ないのです。少しずつ買い集めた本をバッグに詰めて村々の学校を回りました。
本棚に見立てた段ボールに本を入れて臨時の図書館を開くたびに、たくさんの子どもたちが(時には大人も)やって来て、思い思いに本を選び、真剣に読んでいる姿を見て、大変嬉しく、改めて、本が子どもたちの世界を拡げるチカラを実感、今、主な活動場所になっている村でも”段ボール図書館”を開催していました。
ところが村の中に借りた倉庫に段ボールで保管していた本が雨漏りでダメになってしまったり、スーツケースごと持ち去られたりして、開催できなくなってしまいました。
「トシコ、ライブラリはもうしないの?」と子どもたちに聞かれるたびに申し訳なく感じ、「絵本や本に触れて欲しい」という気持ちは変らずに持っていて「いつかもう一度カタチにしたい」とずっと考えていたところ、今回、この「フェリシモ地球村の基金」の事を知りました。
【ワクワクとびらプロジェクト】
もういちど、本に触れる機会と、あのワクワクを感じてもらうために。
今回準備するのは、段ボールでもスーツケースでもなく、鍵付きのとびらのついた”書架”です。紛失してしまった本を購入してこの書架に納め、これを、学校の校長室に置くことで、大切な本を、安全な良い状態で保管し、子どもたちが、絵本や物語の世界に吸い込まれたような、あの真剣なまなざしで本に触れる時間を作りたいと思います。
”ワクワクとびら” の “とびら” は書架の扉であると同時に、子どもたちが本を通じて、時には空想の世界に、時には現実の広い世界向かって自由に開く心の扉です。
長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
このプロジェクトにご興味を持ってくださり応援してくださると、とてもうれしいです。よろしくお願いいたします。
国分敏子
〈主な活動内容〉
【子どもたちの本を大切に保管できるオリジナル “書架” を製作します!】
子どもたちが本を手に取りやすく、転倒しにくいよう高さは120㎝ほどに。本の保管に適したしっかりとした棚板を取り付けます。また、ガーナで売られている大小の絵本や厚めの物語の本、薄い冊子も、子どもたち自身で整理出来るよう工夫します。必要な時にすぐに修理をしてもらえるよう、製作は地元アフィフェ村の大工さんにお願いします。
【子どもたちの笑顔と未来を輝かせる蔵書を購入します】
本は、絵本から、物語の本、高校受験の参考書などを、私自身が選んで、揃えてゆきます。本の値段は一般に日本より高価で、学習参考書や辞典は、日本の数倍もするものもありますが、本を通じて感じたこと、学んだ事が子どもたちの中に残り、その笑顔と未来を輝かせる本を選びます。
本の購入は首都アクラで行い、村まで運びます。
【本を大切に、みんなで、長く読み続けるための備品も併せて購入します】
一人ひとりが、よりたくさんの本に触れられるのが、図書館の素晴らしいところ。みんなの本を、きまりを守って大切に長く読み続けるための貸し出し記録簿や、本の修理用テープ、カバーなどの備品も備えます。
〈期待される効果〉
【 “本に触れる時間” を授業の一つとして再開】
以前、本を保管していた貸し倉庫は、学校から往復20分以上かかる所にあったため、その頻度も限られ、悪天候の時には開催できないなどの制約がありました。今回、書架を製作して校長室に設置すると、子どもたちでも往復3分もかかりません。
読みたい本を手にしたら、すぐに教室に行って読むことが出来ます。
また、書架のカギを先生方におこなってもらうことで、私が村に行かない日も、子どもたちが本に触れることができます。
【本を通じて子どもたちの笑顔と未来を輝かせる事が出来ます】
年齢やクラスに関わらず、これまで知らなかった新しい知識を得る、気が付かなかった自分の興味に気付く。たくさんの中から、思い思いに選んだ一冊と向き合う事でそんな機会が広がります。また、中学生クラスの子どもたちは、村の家庭ではなかなか手にし難い学習参考書を読むことで知識だけではなく、学び方を身に着ければ学力の向上につながります。
【みんなの本を、きまりを守って大切に読む】
子どもに限らず、ガーナの人たちは、時にとても大らか。「一人占め」をしようとはあまり考えない分、きちんと元に戻したり、順番を守ったりという事が得意でない部分があります。ライブラリで大好きな本に出会うときには簡単なルールを守って、みんなのものを大切に扱う。そんなことも身に着けられるように工夫していきます。
■楽しいこといっぱい!ガーナでワクワクとびらプロジェクト
実施場所:ガーナ共和国 ボルタ州 アフィフェ村
実施期間:2017年12月~2018年12月(1年間)
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(実績)
・SPUTNIK Internationalさまのその他の支援活動はこちらから
「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2017年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)
➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。
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