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みんなでプロジェクトを応援! 「ジブチのイエメン難民キャンプの子どもたちを守りたい!」(認定NPO法人アイキャン)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

はじめまして、認定NPO法人アイキャンの雨宮です。

私たちアイキャンは、危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでおり、2016年からアフリカ・ジブチ共和国にある難民キャンプで「子どもの保護」活動を実施しています。

ジブチの難民キャンプに暮らす人びとは、周辺国からの紛争や干ばつ等から逃れるために避難してきており、ジブチ北部にある「マルカジ難民キャンプ」には、2015年3月から激化したイエメン国内の紛争により故郷を追われ、約2,500人のイエメンの人びとが暮らしており、その半数が18歳未満の子どもです。

イエメンの紛争により、例えば目の前で家族や友人が爆弾等によって亡くなるのを目にしたり、イエメンから海をまたいでジブチに逃れてきても、何もない難民キャンプで配給を待つだけの生活、飛行機の音を聞くと空爆を思い出して、思わずしゃがみ込んでしまう子どももいます。

紛争の経験や難民キャンプでの生活は大人たちにもストレスがかかり、大人たちはそのストレスをより弱い子どもたちへ暴力という形ではけ口にすることもあります。紛争から逃れてもなお、子どもたちの心や体には傷を残し続けており、私たちの想像を超える苦しさが難民キャンプの子どもたちにはあるのです。

アイキャンは、2016年からマルカジ難民キャンプで活動を始め、難民キャンプ内にある「子どもの広場」、「多目的センター」、「子どもの保護センター」を中心に活動し、今年で5年目を迎えます。子どもの広場では、遊具で遊んだりお絵かき等の活動を行ない、多目的センターではサッカー等のスポーツを楽しむこともできます。

子どもの広場と多目的センターは、自身も難民である10~20代の青少年ボランティアたちによって企画・運営されており、青少年ボランティアたちはお兄さん・お姉さんとして、子どもたちを見守っています。子どもの保護センターでは、子どもたちや大人たちが抱える悩みの解決に向け、専門のカウンセラーによるカウンセリングと啓発活動を実施しています。

2019年は、青少年ボランティア向けの啓発活動には1回平均17人が参加し、保護者向けの啓発活動には100人以上が参加しました。こうした啓発活動を通じて、難民キャンプに暮らす人びと自身が子どもたちを守っています。

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マルカジ難民キャンプにある子どもの広場

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子どもたちが遊べる広さのある多目的センター

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青少年ボランティアに見守られて参加する子ども

青少年ボランティアたちは、どんな活動をしたら子どもたちが喜んでくれるかを考えながら企画をつくっています。だから子どもたちも、「今日はどんなことするの?」と心待ちにしています。でも課題もいくつかあります。

  • 活動物品の不足
    子どもの広場では、お絵かきやぬりえ活動を実施することが多いのですが、色鉛筆やクレヨンを分け合って使わざるを得ません。多目的センターではサッカーをすることが多いですが、サッカーゴールはありません。
  • 厳しい暑さ対策ができない
    ジブチは「世界一暑い国」と言われることもあり、日中は50度を超えることもあります。そのため夕方から活動を開始するのですが、頻繁に停電が起きるため、電気がないと扇風機も使えず、安心してカウンセリングを受けることができません。
  • 新型コロナウイルス感染予防対策
    新型コロナウイルス感染症の影響により、今年3月にはジブチ全土に外出禁止が発令され、その期間難民キャンプでは子どもへの暴力が多発していました。そのため、いまカウンセリングと暴力予防の啓発活動を行なうことが、とても重要なのです。

マルカジ難民キャンプの様子(YouTube)は下記URLからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=CmOltkstckA

<主な活動内容>

(1)子どもたちの活動物品の充実

子どもの広場でお絵かきやぬりえ活動を行なうための色鉛筆や画用紙等の文房具の数を充実させます。多目的センターには、サッカーボールを増やし、子ども用サッカーゴールを置きます。活動終了時には、子どもたちとともに子どもの広場の掃除をし、自分の場所と仲間を大切にする意識づくりへつなげます。

(2)子どもの保護センターでの蓄電池の活用

難民キャンプ内で頻繁に発生する停電時でも電気が使えるように蓄電池を増やします。いつでも電気が使えるようになると、室内が明るくなり扇風機が使えるようになり、カウンセリングや啓発活動が実施しやすくなります。

(3)新型コロナウイルス感染予防活動の実施

活動前後には、石けんを使った手洗いとアルコール消毒を使った新型コロナウイルス感染予防活動を行ない、正しい手洗い習慣を身につけます。

<期待される効果>

(1)子どもたちの活動物品の充実

子どもたちがお絵かきやぬりえ等の創作活動に取り組み、自己表現の場を持つことができます。サッカー等のスポーツを通じて、協調性を学び、健全な身体の発育へつながります。活動終了時には、青少年ボランティアと子どもたちとともに子どもの広場の掃除をし、自分たちの場所と子どもの広場の仲間たちを大切にする気持ちを育みます。

(2)子どもの保護センターでの蓄電池の活用

蓄電池を活用し、いつでも電気が使えるようになると、カウンセリングや啓発活動が行いやすくなり、新型コロナウイルス感染予防や子どもへの暴力再発予防等といった最新の話題や問題をテーマにした啓発活動を実施することができます。

(3)新型コロナウイルス感染予防活動の実施

活動前後には、石けんを使った手洗いとアルコール消毒を使った新型コロナウイルス感染予防活動を行なうことで、正しい手洗い習慣を身につけることができます。

(1)~(3)の支援を通じ、マルカジ難民キャンプに暮らす人びとともに、子どもたちを守っていく社会をつくっていきます。

ジブチのイエメン難民キャンプの子どもたちを守りたい!
実施場所:ジブチ共和国マルカジ難民キャンプ
実施期間:2020年10月1日~2021年9月30日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・アイキャンさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2020年11月2日から11月15日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。 

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