2020年、世界的に流行している新型コロナウィルスに対して、「フェリシモ 地球村の基金」から緊急支援を実施いたしました。現地での活動のレポートが届きましたのでみなさまにご紹介させていただきます。
〈プロジェクトの実績報告〉
(1)新型コロナウィルス感染予防活動
難民居住区において、石けんなどの衛生用品の提供や、居住区内の市場やトイレ、店舗などに共有の手洗い設備などを設置しました。特に高齢者がいる難民の世帯を優先して、各世帯に簡易手洗い設備の設置を行いました。それと同時に、手洗いの方法や、マスクの管理方法、新型コロナウィルスの予防を啓発するためのポスターの掲示、チラシの配布を対象地域全土での活動も行いました。今では手洗いやマスクの着用にも慣れて、それぞれが感染予防に努めています。
(2)最脆弱層への生計支援活動
ロックダウン下で仕事や収入をなくし、生活の糧を失っている難民や最脆弱層の方々に対して、食料などの生活物資の緊急支援を行いました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とも連携をとりながら、布マスクの生産などの簡易仕事を提供することで、最脆弱層の方々が収入を得られるようにサポートをしました。
布マスクに関しては、弊会の職業訓練を卒業した元子ども兵らによって、約6万枚以上が生産され、各所からの要請に応じて、医療機関やホテル従業員、最貧困層、難民、刑務所等に配布をしています。
〈現地の様子・現地の声〉
昨年8月のロックダウン解除から年末まで、増加傾向にあった新型コロナウィルスの感染者数・死者数ですが、年明けからは増加もゆるやかになり、一時期は厳しく制限されていた社会・経済活動も緩和され、市場にも活気が戻ってきました。
しかし、この1年で受けた経済的打撃は深刻で、仕事が激減したり、仕事をなくしたままの人が未だに大勢います。難民に対する国連からの食料援助も、30%削減からさらに減り、40%削減になりました。
学校ではまず最終学年のみ授業が再開され、2021年4月6日からようやく小学校4年生以上の子どもたちの教育も再開されました。
引き続き生活の糧を失った人々に対しては、必要な食料や生活物資の支援を届けるだけでなく、支援に頼らず自分たちの力で生活することができるように、職業訓練やビジネスのサポートなど自立に向けた支援を続けて参ります。
〈支援者のみなさまへ〉
あたたかいご支援をありがとうございます。
日本も大変な状況の中で、みなさまのように遠いウガンダの人々や、ウガンダに逃れてきた南スーダン難民の人々を想い、ご支援を下さる方々がいることは、この1年、彼らにとって大きな心の支えになっていました。
ウガンダでの新型コロナウィルスの直接的な影響は落ち着いてきていますが、彼らの自立した生活に向けての挑戦はこれからが本番です。
引き続きあたたかく見守っていただけますと幸いです。
(テラ・ルネッサンス 小川さまより)
■ウガンダ北部における新型コロナウィルス対策支援事業
実施場所:ウガンダ共和国グル県およびアジュマニ県
(パギリニア難民居住区)
実施期間:2020年4月1日~2021年3月31日(1年間)
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの活動報告はこちら(中間報告・実績報告)
・テラ・ルネッサンスさまのその他の支援活動はこちら
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