「フェリシモ 地球村の基金」からトルコ・シリア大地震で被災した人たちへの緊急支援として基金を拠出した「特定非営利活動法人 ホープフル・タッチ」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
〈プロジェクトの実績報告〉
2023年2月6日に発生したトルコ・シリア大地震で被災した、シリア難民家族350世帯に食糧を配布しました。
この食糧支援は、2011年から続くシリア内戦により難民としてトルコで避難生活を送り、地震で自分の家が破損して親戚の家で生活をしている家族や、家が倒壊して市内に設置されたテントで生活をしている家族など、困難な状態にある家族を対象に実施しました。
【配布した食糧(一世帯4人、約2週間分を想定)】
シリア人の家庭で一般的に消費されている食品を選びました。
バスマティ米2kg 米2kg ブルグル米2kg 乾燥パスタめん3kg レンズ豆2kg フムス(ヒヨコ豆ペースト)1kg トマトペースト1kg 塩1.5kg 食用油1リットル 砂糖5kg 紅茶400g
生活基盤が不安定で、食糧を調達できる商店から離れた場所で生活をしていたり、地震によって食糧の調達に行く家族メンバーがいないなど、食糧の調達に難しさを抱えている家族はたくさんいます。
私たちは個別の家庭訪問によって食糧配布をすることで、食糧を調達できる商店へのアクセスを理由に支援から抜け落ちてしまうケースを防ぎ、短期的ではありますが、被災した家族の方々の食糧安全確保に寄与することができました。
〈現地の様子・現地の声〉
トルコの対象地のシャンルウルファ県では、大地震の本震や余震の被害だけでなく、3月中旬以降には大雨による洪水が発生しました。そのため、度重なる災害で受ける被害も増大してしまいました。
市の中心部で発生した洪水によって道路は滝状態になり、地震で倒壊や破損を免れた住居も浸水被害を受けて、多くの車が流されました。地震の影響を受けなかった水道が止まると、水質は悪化し、毎日飲料可能かの検査が続けられました。特に屋外テントで避難生活をしている人々にとって、この大雨は一層生活を困難にしました。
政府から住居への補助や支援は制度化されつつありますが、実際の避難先の特定や住居の修繕は個々の家庭で計画や手配をする必要があるため、被災者にとっては経済的・心理的に大きな負担になっています。たび重なる災害で人々の出費も増えたところに食糧配布ができたことは、家計の食費の負担をおさえることに貢献できました。
【裨益家族の声】
「災害が続いて、何が起こるか分からないのが怖い。いまこうして生活できていることに、アッラー(神)に感謝するしかない」
「破損を逃れたアパートの部屋に、家が破損している親戚が集まるので、とても狭い。生活が大変な中で食糧をもらえるのはありがたい」
ご支援下さるみなさまへ:
トルコ・シリア大地震の被災者で、2011年から続くシリア内戦によって避難を強いられているシリア難民の人々は、今回の災害でまた安全な場所や家、大切な人や物を失う体験をしました。
予期せずに繰り返す喪失体験を埋めることはとても難しく、複雑な課題だと感じています。事態の根本的な人道的解決には時間がかかりますが、この緊急食糧配布は人々の生活を保護する一助となりました。多くの方々にご支援いただき、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
(ホープフル・タッチ 高田さまより)
■トルコ・シリア大地震 シリア難民家族への緊急食糧支援
実施場所:トルコ・シャンルウルファ県
実施期間:2023年2月~3月
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