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地球村の基金活動報告ー「地震で止まった小学校を再建して、シリアの未来を作りたい!」(特定非営利活動法人 Piece of Syria)

2023年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「地震で止まった小学校を再建して、シリアの未来を作りたい!」の2024年1月から3月までの活動レポートを、「特定非営利活動法人 Piece of Syria(ピースオブシリア)」さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの中間報告〉

私たちは戦争で教育を続けることがむずかしくなったシリアの子どもたちに、教育を届けている団体です。戦争前のシリアでは大学までの学費が無料で、就学率はほぼ100%の教育が当たり前の国でした。しかし、2011年から続く戦争によって、半数近くの子どもたちが教育を受けることができなくなり、そのため私たちは2016年からシリアの子どもたちに教育支援を届けてきました。

その活動地を2023年2月6日に大地震が襲いました。私たちは緊急支援として、テントや防寒対策のための毛布、食糧配布、住宅を補修するための現金給付を700世帯以上に実施しました。

しかし、地震から1年がたったいまもなお、シリア北西部の学齢期の子どもたち220万人のうちの45%が学校に通えずにいます。またその地域にある約30%の学校が一部または全損し、校舎の修復が必要とされていながらも修復するための予算がなく、壊れたままの状態になっています。

地震でひび割れた状態の校舎の柱

私たちはこれまでに2つの小学校の校舎の修復を実施してきましたが、このたび「フェリシモ 地球村の基金」からの支援によって、新たにもう1校の修復が進んでいます。

現地では本基金によって工事が進められています

〈現地の様子・現地の声〉

地震による被害を受けて、1年以上たっても授業が止まっている小学校を再開するために、私たちは工事を進めています。

「学校が再開しない状態が続く」ということは「先生たちに給与が支払われない状況が続く」ことになります。それが長期化すると、その地域から先生たちがいなくなってしまいかねず、地域の教育の機会が失われることになりかねません。

「フェリシモ 地球村の基金」からの支援によって、新たに1つの小学校を再開するための工事が進められていることは、子どもたちが学校に通えるようになるということなので、親たちにとっても「学校の再開が待ち遠しい!」との期待の声が高まっています。

シリア人スタッフはこう話します。
「地震直後は本当に多くの支援を届けていただき、ありがとうございます。しかし、地震から数ヵ月たつと、そうした世界中からの支援は減ってしまい、医療・食料への支援はあるのですが、教育に向けた支援は非常に限られたものになっています。しかし、教育は待ってくれません。子どもたちは国の未来で、教育は平和を作るための土台となります。世界から見捨てられつつあった私たちに、継続的な支援を届けてくださる日本のみなさまに、本当に感謝をしています」

〈支援者のみなさまへ〉

10年以上続く戦争で、日常生活を送ることさえむずかしかったシリアの人たちを襲った2023年2月の地震は、シリアの人たちにとってどれほど絶望的なものだったのか。私たちには想像することもむずかしいことですが、「希望を持って未来をつくりたい」という思いを持ちながら活動する現地の仲間たちと一緒に、私たちは本プロジェクトを一歩ずつ進めています。

みなさまからのご支援によって、どんなシリアの未来をつくっていくのかを引き続き見守っていただけたら幸いです。

(特定非営利活動法人 Piece of Syria 中野さまより)

学校を修繕して再開することができた小学校の様子

■地震で止まった小学校を再建して、シリアの未来を作りたい!
実施場所:シリア・アラブ共和国アレッポ県
実施期間:2024年1月~2024年5月
・プロジェクトの詳細はこちら
・Piece of Syriaさまのその他の支援活動はこちらから

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