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地球村の基金活動報告ー「耕すのは、子どもたちの未来」ガーナ食農教育(特定非営利活動法人 CLOUDY)

2022年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「耕すのは、子どもたちの未来」ガーナ食農教育の活動レポートを、「特定非営利活動法人 CLOUDY」さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの中間報告〉

上半期は、現地の農家さんにご協力いただきながら、学校の畑でオクラやトマトとキャベツを子どもたちと一緒に栽培して、収穫することができるようになりました。

今年は野菜の収穫量が増えて、オクラは100キロ以上、キャベツは300玉以上の収穫がありました。収穫した野菜は、学校給食で使用する食材の一部として提供され、栽培から収穫に携わってきた子どもたちの成長につながっています。

今期の豊作に合わせて、貯蔵用の冷蔵庫や冷凍庫を買い足しした。収穫された野菜をおいしく使うために、保存方法などを工夫しながら学校の冷凍庫などに保管して、子どもたちの学校給食に使用する予定です。また、第2弾の栽培で挑戦しているほうれん草は、まもなく収穫の時期を迎えます。

下半期からは、畑の面積を拡大し、レタスや玉ねぎ、ピーマンなどの栽培に取り組む計画のため、学校周辺のコミュニティの方々と相談を重ねています。

ガーナでは物価の上昇により、市場でキャベツ1玉を購入するとおよそ1,000円以上かかるので、とても庶民には買えない状況が続いています。そのため私たちは自給自足を通じて、子どもたちの健康的な体づくりの基盤を目指しています。
 
また、宮崎県の農家さんとの取組みでは、現地のNGO団体を通じて、サツマイモの持ち込み許可をガーナ政府に申請しています。認可が下りるまでに時間を要することになりそうですが、いつごろガーナで技術指導いただけるかなどの調整を進めています。

〈現地の様子・現地の声〉

「今日は学校の畑でみんなで作業するよ!」
先生が子どもたちに伝えると、子どもたちは大喜びで畑仕事に飛び出していきます。

子どもたちにとって、農業は将来の職業でも重要な選択肢のひとつです。苗の植え付けから、草取り、収穫作業までの一連の畑作業のどれを取っても、子どもたちには大好きな作業です。

学校の畑で農業の基本を体験し、興味を持つきっかけになれば、との声が先生たちから聞こえてきます。いわゆるお勉強としての農業やその仕組みを学ぶのではなく、実際に自分たちが作業をした結果、収穫物が大好きな給食になる、というサイクルが、子どもたちにとって大きな達成感や楽しみにつながっています。

ガーナでは野菜が高価なので、子どもたちは日ごろから口にする機会もなく、給食で野菜を食べても好きになれない子どもたちがたくさんいました。

「野菜が嫌いだったけど、自分で育てた野菜はおいしい!」
「友だちと協力して作る畑は楽しい。」
「野菜が毎日、少しずつ大きくなってくれるのがうれしい。」

ガーナの子どもたちにとって、友だちとチームワークで何かに取り組んだり、育てたりする経験を積む機会は滅多にありません。自分たちで野菜を育てる食農教育を通じて、野菜を好きになってくれたり、先生や親御さんたちにとっても学びの場になっています。

周辺のコミュニティの他の学校の先生たちからも、「食農教育の輪をもっと広げてほしい」「より多くの子どもたちに栄養のある給食を届けるために協力してほしい」との声が増えてきました。2021年から始まったこのプロジェクトは、着々と実績を積み上げながら、現地の人々の夢や希望を育み、さらなる広がりを目指しています。

〈支援者のみなさまへ〉

ガーナの子どもたちに充分な栄養を届けたい!
そんな想いから始まった食農教育は、小さな成功体験が積み上がるにつれて、子どもたちや関わってくださる方々の夢と希望が、つながっていることを私たちは実感しています。

これはひとえに、このプロジェクトに賛同し、温かくご支援くださるみなさま、おひとりおひとりのお気持ちがつながったおかげです。

CLOUDY FARMプロジェクトは、みなさまからのお気持ちを形にしていくために、これからも進化してまいりますので、今後とも変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いします!

(特定非営利活動法人 CLOUDY 末綱さま・佐藤さまより)

■「耕すのは、子どもたちの未来」ガーナ食農教育
実施場所:ガーナ・ヴォルタ州アブイ・チタ村
実施期間:2023年1月~2023年12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(実績
・CLOUDYさまのその他の支援活動はこちらから

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