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地球村の基金活動報告ー「経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!」(認定NPO法人 チャイルド・ファンド・ジャパン)

2022年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援をしているプロジェクト「経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!」の活動レポートを、「認定NPO法人 チャイルド・ファンド・ジャパン」さまからいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの実績報告〉

みなさん、こんにちは。認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンの藤井と申します。「経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!」へのご支援、誠にありがとうございます。ご支援いただいたプロジェクトが完了しましたのでご報告します。

昨年から深刻な経済危機に苦しむスリランカでは、食料品の価格の高騰などによって満足に食べることができない子どもが急増しています。

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、子どもたちの食と健康を守るため、「コミュニティー・キッチン(共同食堂)」での食事提供や家庭菜園の支援を行うことで、地域の力を高めることができました。

コミュニティー・キッチンでの食事提供は計64回実施され、5歳以下の子どもたち65人と妊産婦7人ほか計82人が栄養価の高い食事を取ることができました。

コミュニティー・キッチンで食事を楽しむ子どもたち

また、低体重の子どもがいる40世帯に対し実施した家庭菜園の支援は、2回の研修と種子や農機具などの提供を受けて栽培された野菜は、2023年8月と9月に収穫を予定しています。

家庭菜園の様子

このプロジェクトが実施される前の調査では、ほとんどの子どもは低体重の危険にさらされていました。しかし、プロジェクト実施後は、20人だった低体重の子どもは13人に減少し、ひとりもいなかった標準体重の子どもは6人に増加しました。今後は予定している家庭菜園の収穫などを通して、さらなる改善を目指していきます。

〈現地の様子・現地の声〉

多くの家庭では、経済危機により食事の回数や食べる量を減らしています。そのためコミュニティー・キッチンでは、そうした弱い立場の家庭の子どもたちに、栄養価の高い食事を提供する貴重な機会として役立っています。

もともとこの地域では家庭菜園などの耕作が盛んでしたが、経済危機で制限せざるを得ませんでした。種子や資材の提供を受けた世帯は、再び家庭菜園が行えるようになったことに感謝しています。

「私は5ヵ月前、経済危機でコロンボに出稼ぎに出ざるを得なくなりました。そのような中で子どもの体重は減ってしまいました。コミュニティー・キッチンに参加し始めてからは、子どももしっかり食べられるようになって、標準の体重になりました。私も出稼ぎから戻ることができました。」(プヴァナロギニのお母さん)

「私の家族では3人の子どもが支援の恩恵を受けています。そのうちのひとりは、支援に参加する前の体重は9.5kgで低体重のカテゴリーに分類され、重度の低体重になる危険性がありました。しかし、コミュニティー・キッチンに参加すると子どもの体重は増加しました。この経済危機の中で、家族にとっては大きな助けになりました。」(ヤシュヴァンスのお母さん)

コミュニティー・キッチンで保護者と一緒に食事を取る子ども

〈支援者のみなさまへ〉

みなさん、チャイルド・ファンド・ジャパンのプロジェクトへのご支援、誠にありがとうございました。みなさんの温かいご支援によって、スリランカの子どもたちに栄養価の高い食事を提供し、栄養状態を改善することができました。

スリランカの経済危機は、多くの子どもたちの健康と栄養状態に悪影響をおよぼしています。親たちには栄養価の高い食べ物を買う余裕はなく、私が現地へ視察に行った時も、「おなかがすいて何もできないことがある」と訴える子どもがいました。

しかし、ご支援のおかげで、子どもたちは週に4日、栄養のある食事を取ることができるようになりました。子どもたちの健康と栄養改善を支えていただき、本当にありがとうございました。

(認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン 藤井さまより)

■経済危機スリランカの子どもたちの食を地域の力で守りたい!
実施場所:スリランカ ヌワラエリヤ県
実施期間:2022年10月~2023年6月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・チャイルド・ファンド・ジャパンさまのその他の支援活動はこちらから

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