2022年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「ブルキナファソのマラリア対策と農業推進での子供の栄養改善」の活動レポートを、「認定NPO法人 Future Code」さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。
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〈プロジェクトの実績報告〉
私たちが西アフリカのブルキナファソで運営をしている幼児院では、42名の子どもたちに教育や栄養支援などを行っています。
西アフリカではロシア/ウクライナ紛争をきっかけに、さらに深刻になった食糧危機が続いています。穀類などの値段が高騰したことから、2023年8月にトウモロコシや米など約12トンを購入し現地政府と協力をして、約2000人の地域住民と子どもたちに緊急食糧支援を行いました。
そして、私たちは2023年も引き続きインゲン豆などを作る農業プロジェクトに取り組みました。天候にも恵まれ、豊作になりました。私たちは地域の学校に通う165名の子どもたちに9ヵ月分の食糧と、経済的に困窮しているシングルマザー40人に対して約3ヵ月分の食糧を提供することができました。今後はさらに農業プロジェクトを拡大させて、食糧の保存方法などを検討していく予定です。
新型コロナウイルスが流行する前から常にある感染症のマラリアは、子どもたちの主な死因のひとつでした。そのため私たちは地域住民4000人ほどを対象に、知識の強化や蚊帳の使い方の指導などを行い、継続した啓発活動をしています。
また、清潔な水を入手することが困難なこの地域では、下痢も子どもたちの主な死因であるため、トイレの使い方の説明や下痢を予防するための知識の普及にも努めています。
〈現地の様子〉
ロシア/ウクライナ紛争によって、食糧や農業肥料の輸入が途絶えたことから始まった西アフリカの食糧危機は、いまだに出口が見えていません。このような状況の中、みなさまからのご支援で農業プロジェクトは2期目へと進むことができました。
このプロジェクトの収穫は幼児院や学校の給食で使用され、子どもたちの栄養を支えています。2023年の収穫は豊作であったため、それらを地域の子どもたちやシングルマザーたちの食糧として提供することができました。現地からは日本からの支援に対して、歌とダンスで心からの感謝が伝えられました。
農業プロジェクトは単に食糧不足への対策だけでなく、広大な農地を住民が手作業で耕作することで、村の女性を含む多くの住民の雇用を生み出す機会にもなっています。
地域住民はこの食糧危機を乗り切るために一丸となり、希望を持ちながら努力を続けています。私たちはこの地域に農業プロジェクトを定着・加速させ、食糧の保存方法などの検討を行い、子どもたちの命をいまだに脅かしているマラリアに対しては、効果的な蚊帳の使用方法を継続して住民に指導していく必要があると考えています。
〈支援者のみなさまへ〉
サハラ砂漠の南側の内陸国であるブルキナファソは、まじめな気質の国民が暮らす文化の国ですが、資源も少ないことから世界でも貧しい国のひとつです。この極度の貧困の状況に食糧危機がさらなる追い打ちをかけましたが、住民たちは互いの宗教などの違いを理解しあい、いつか自分たちの足で立つための努力を続けながら、団結して乗り越えようとしています。
私たちはこの人道支援を通して、どの国でも人間が生きることができる権利をサポートしていく必要があると考えています。この活動にご理解、ご支援いただいたみなさまに、心から感謝を申し上げます。
(認定NPO法人 Future Code 大類さまより)
■ブルキナファソのマラリア対策と農業推進での子供の栄養改善
実施場所:ブルキナファソ サポネ保健行政区
実施期間:2022年12月から1年
トイレ建設と幼児院運営による食糧支援、衛生教育(2022年12月~ 2023年5月)マラリア予防対策(2023年6月~11月)
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間)
・Future Codeさまのその他の支援活動はこちらから
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