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地球村の基金活動報告ー「ブルキナファソにおけるマラリア対策と子どもたちの衛生の改善」(認定NPO法人 Future Code)

2021年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「ブルキナファソにおけるマラリア対策と子どもたちの衛生の改善」の活動レポートを、「認定NPO法人 Future Code」さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの実績報告〉

西アフリカのブルキナファソでは、非常に多くの蚊が発生するために、マラリアの罹患者が多くいます。私たちはマラリア対策として、地域住民約4,500名を対象にマラリアを予防するための蚊帳の確認を行いました。

衛生改善のトレーニングを受けた現地スタッフが、一軒一軒の家を訪問し、蚊帳の有無や使い方などをチェックしながら、蚊帳が破損していたり不足している家には、必要に応じて蚊帳の配布を行いました。蚊帳は経年劣化するため、適時購入しています。

私たちが担当している地域では、マラリアに対する住民の予防意識を以前より大幅に高めているので、5歳以下の子どもや妊産婦は医療機関で治療しています。

水と衛生の改善事業では、下痢疾患を減らすためにトイレの建設を進め、手洗いのためのタンクや消毒液などの設置を行いました。これは新型コロナウイルス感染対策としても有効な手段になっています。

幼児院の運営では、先生を雇い、衛生教育を含めた教育の提供を行いました。これにより、子どもたちからその家族へ、そして住民へと感染症予防の知識を波及させて、地域の感染症予防を推進させています。

またウクライナ紛争による食糧難への緊急対応として、幼児院の栄養改善のための食糧支援や、食事係のスタッフの枠を拡大させて、10トン(肥料2トンと合わせて計12トン)の食糧を提供しました。シングルマザーや国内の避難民たちに雇用の機会と、食糧・栄養の支援を行うことで、多くの子どもたちの健康に貢献することができました。

〈現地の様子・現地の声〉

そもそもブルキナファソでは、世界で流行した新型コロナウイルス感染症だけでなく、日常から多くの感染症があり、毎年多くの子どもが下痢疾患で亡くなっています。しかし、医療施設や機材が慢性的に不足しているために、的確な医療を充分に行うことが非常に困難な状況にあります。

今できることは、新型コロナウイルス感染症対策の手洗い指導とあわせて、地域住民に衛生や感染症に対する啓発を行い、下痢疾患をはじめとした、子どもたちの命を奪う感染症を減らしていくことだと、私たちは考えています。

この度はみなさまからのご支援で、マラリア対策やトイレ建設、幼児院の運営などのプロジェクトを成功させて、地域住民の衛生感覚の向上に努めることができました。ウクライナ紛争やテロなどのため300万人以上が飢餓にあると言われているブルキナファソで実施した今回の食糧緊急支援は、政府機関からも高い評価を受けて、住民の命を支える支援になりました。

〈支援者のみなさまへ〉

ブルキナファソでは、病院に行くことができないほどの貧困が、医療の普及に大きな障害となっています。私たちは他の国際機関のように大きくありませんが、他団体が介入していない、支援を必要としている場所を選定して、栄養支援や衛生教育などを行っています。

今回の食糧難では、民間団体としての利点を活かし、迅速に支援を行うことができました。ひとつひとつは小さな取り組みであっても、地域のニーズや文化に寄り添うことで、FutureCodeだからこそできる柔軟な支援を、続けていきたいと考えています。

そして、あらゆる困難から身を守る習慣と力を育てながら、地域住民が健康で生活することができる未来へとつなげていきたいと考えています。この度はご支援ありがとうございました。今後も応援をよろしくお願いします。

(認定NPO法人 Future Code 大類さまより)

■ブルキナファソにおけるマラリア対策と子どもたちの衛生の改善
実施場所:ブルキナファソ サポネ保健行政区
実施期間:2022年1月から1年
     12月~ 5月 トイレ建設と幼児院運営による食糧支援、衛生教育
      6月~11月 マラリア予防対策
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・Future Codeさまのその他の支援活動はこちらから

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