2020年にフェリシモ 地球村の基金から支援をしているプロジェクト「紛争で居場所を失ったスーダン難民の児童に安全な暮らしと教育を」の活動レポートを日本国際ボランティアセンターさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
<プロジェクトの中間報告>
新型コロナウイルスの影響により、難民キャンプを含む南スーダン全土では、2020年3月から休校措置が取られたため、当初は夏季休業中に予定をしていた課外活動や、補習授業の期間を延長して、2021年1月~3月の期間も活動を実施することにしました。
これにより、30名の子どもたちは、基礎科目(英語、算数、理科、社会)に加えて、スポーツ・音楽などの活動、感染症予防に係る講習を受けることができました。
また、雨季の訪れに合わせて家庭菜園の準備が始まると、今年度は8種の野菜(オクラ、すいか、かぼちゃ、ナスなど)を栽培することになりました。種が届くや否や、子どもたちはくわを手に持って畑を耕し、種まきを行いました。
就学のサポートでは、学校が再開された2021年4月以降、30名が給食や学用品の支援を受けながら、小中等学校での学習を継続しています。補習クラスも引き続き毎週土曜日に実施しているので、子どもたちは音楽やスポーツ、レクリエーション活動を通じた学びの機会と安心して過ごせる場を得ています。
保護者のいない子どもたちを受け入れている学校(小学校4校、中等学校2校)では、校長先生と話し合いを行い、子どもたちを保護する観点から、子どもたちに指導・助言をする担当教員を任命しました。担当スタッフは週1回、あるいは隔週で巡回をして、出席状況や学校での様子、クラスメイトや先生との関わり方などのフォローアップを行っています。
そして、子どもたちの詳しい生活環境や悩みなどを調査するため、一人ひとりに聞き取りを行いながら、その子自身の境遇や希望に合わせて、家族との再会の手助けなどの対応をしています。
<現地の様子・現地の声>
インタビューを行った子どもの一人、アトゥーム君は、
「日本国際ボランティアセンター(JVC)のサポートのおかげで中等学校で勉強をすることができている。僕は身体に障害があって、学校に行くのも生活するのもすごく大変だけれど、親や家族がそばにいないから一人で生きていかないといけない。でも、自分に良くしてくれたように、いつかお医者さんになって人の役に立てるようになりたいんだ」
と話します。
アトゥーム君は足に不自由を抱えながら、学校と家を往復し、毎日1時間ほどかけて水くみも行っています。そして、暗闇の中でも一生懸命に勉強を続け、中等学校に通い始めた最初のテストでは学年1位の成績を収めました。
<支援者のみなさまへ>
いつも温かいご支援、ありがとうございます!
みなさまからのご支援により、イーダ難民キャンプでの「紛争で居場所を失った子どもたち」への復学・就学支援を実施することができました。30人の子どもの手に学用品が渡り、給食支援による栄養改善、せっけんの配布や衛生指導による感染症予防なども行われました。
そして、学校が再開されると新しい友だちもできて、「子どもらしく」いられる場所を得ています。しかし、紛争による影響は未だに拭うことは出来ず、難民が故郷の村々に帰る目途はたっていません。
私たちは今後も、キャンプで暮らす人々を見守り、ともに活動を行っていきます。引き続きご支援・応援の程、よろしくお願い致します。
(日本国際ボランティアセンター 小林さまより)
■紛争で居場所を失ったスーダン難民の児童に安全な暮らしと教育を
実施場所:南スーダン共和国ユニティ州イーダ難民キャンプ
実施期間:2021年1月~2021年12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間 ・実績)
・日本国際ボランティアセンターさまのその他の支援活動はこちらから
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