2020年にフェリシモ 地球村の基金から支援をしているプロジェクト「紛争で居場所を失ったスーダン難民の児童に安全な暮らしと教育を」の活動レポートを日本国際ボランティアセンターさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
<プロジェクトの実績報告>
隣国スーダンの紛争から逃れて、複雑な家庭環境により保護が必要な難民の子どもたちが、1年を通して学校に通い、安全な「居場所」をもてるように支援をしました。これまで登録をした39名の児童のうち、他の難民キャンプに転居するなどの4名を除く35名が、学校の先生や専任のカウンセラーのサポートを受けながら、イーダ難民キャンプでの就学を継続しています。
2021年の初め(1~3月)は、新型コロナウィルスの影響により学校の閉鎖が続いていましたが、日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)は休校の間も児童が学習の機会を失わないように補習授業を実施しました。
長期休暇となる夏季には、補習クラスや課外活動を行い、学校再開後は、各校と連携して学費を負担するなど、学校に通うために必要な衣服や学用品を提供することで子どもたちの就学を支援しました。
また、栄養改善や健全な成長を考慮した週5日の給食支援を実施して、コロナをはじめとする感染症予防や、衛生改善のための石鹸や生理用品の配布なども行いました。週末には、子どもたちが安心して過ごせる場を提供するために、サッカーやバレーボールなどのスポーツや、菜園作りを行い、勉強の遅れがみられる児童には、補習授業を行うなど学校の補完的な役割も果たしています。
これらの活動により、対象児童は安心して過ごせる「居場所」を得て、継続して学校に通うことができるようになりました。
<現地の様子・現地の声>
●継続して学ぶことにより自信をつける子どもたち
JVCは2020年から2021年3月にかけて学校が休校となった期間にも、補習学級を続けていました。そのため、4月に学校が再開すると、よい評価を得られる児童も多く、本人たちの自信につながっています。
●身体に障がいを抱えながら勉強を続ける児童と支える周囲の人々
アトゥーム君はJVCの支援で就学を続け、中学校に進学したうちの一人です。紛争前に父親を病気で亡くし、紛争によって家族と離散してイーダ難民キャンプにやってきました。足に不自由を抱えていますが、毎日自力で学校に通っています。
アトゥーム君の将来の夢は、医療を勉強して親戚の子どもたちが教育を受けられるように支えること。アトゥーム君に続く子どもたちのためにも、周囲の人々と共にサポートを継続していきます。
<支援者のみなさまへ>
みなさまの温かいご支援、ありがとうございます!
このたびのご支援により、難民キャンプで保護を必要とする35人の児童が、安心して過ごせる「居場所」を得て、一年間学校に通うことができました。
2021年10月、スーダンでは軍部によるクーデターにより、民主化への道が再び険しいものになっています。政情不安が続く中、紛争終結のための和平交渉も停滞しているため、この先も難民キャンプでの避難生活が続くことが予想されます。私たちは情勢を注視しつつ、人々に寄り添いながら、活動を実施していきます。今後ともご支援・応援のほどよろしくお願いします。
(日本国際ボランティアセンター 小林さまより)
■紛争で居場所を失ったスーダン難民の児童に安全な暮らしと教育を
実施場所:南スーダン共和国ユニティ州イーダ難民キャンプ
実施期間:2021年1月~2021年12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間・実績)
・日本国際ボランティアセンターさまのその他の支援活動はこちらから
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