2020年度にLOVE&THANKS基金から拠出した認定NPO法人ACE(エース)さまの活動レポートをご紹介します。
ガーナ、アハフォ州のカカオ生産地の村にて、持続可能な農園経営を通じて児童労働のない村づくりを進めるためのプロジェクトを実施しました。
2018年2月からガーナ国アハフォ州アスナフォサウス郡の2つの村で、児童労働をなくし、すべての子どもが学校で学べるようになることを目指したプロジェクトを実施しています。
ガーナでは新型コロナウイルスの対策として、2020年3月からすべての学校が休校になり、その後2021年1月まで続きました。3月中旬以降に青空市場への人流が大幅に制限されると、多くの農家は現金を獲得する手段を失い、経済的に困窮した結果、60人の子どもたちが児童労働に戻ってしまったことが分かりました。そのため急遽これらの子どもたちに対して、見回りと説得、そして緊急支援を行うことにしました。
2021年1月の学校再開と同時に、働いている子どもたちの家族に対して、労働をやめて再び学校に戻ってきてもらうように、住民ボランティアを通じた説得や働きかけを行いました。
今回のコロナ禍では、特に困窮した40人の子どもたちへの緊急措置として、新たに学用品を支給することにしました。また、学校給食への支援を実施することで、困窮した家庭の子どもたちも継続して学校に来ることができるようになりました。
コロナ禍による経済・社会活動の制限によって、多くの農家の収入が減ったため、農家に対して収入向上支援を継続することにしました。昨年に導入した食用カタツムリの養殖に加えて、高い収益が見込まれる米栽培への支援や、栽培の講習、種の配布などを行いました。
また、2020年8月に制定した子どもを守るための地域条例の適切な運用のために、条例委員会を設置して、定期的なミーティング、住民への啓発や理解促進を行いました。
<支援者のみなさまへ>
みなさまの温かいご支援のおかげで、これまでガーナでは550人以上の子どもを児童労働から救い、約4,500人の子どもの教育を支援してきました。
ガーナにおいても、コロナ禍における影響は甚大で、それがカカオ農家や子どもたちの生活に大きな影響を与えています。私たちはそんなガーナの子どもたちが、再び児童労働に戻らないように働きかけを行い、必要な支援を続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(認定NPO法人 ACE 及川さまより)
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