フェリシモこども基金から、2018年度に拠出した認定NPO法人 チャイルド・ファンド・ジャパンさまの活動レポートをご紹介します。
「ラブ&ピースプロジェクト2018」にご協力くださったみなさまからのご支援により、ネパールの学校の環境を整備することができました。子どもたちは毎日楽しく勉強しています!
配布されたリュックサックをうれしそうに持つ子どもたち
2015年4月25日に発生したネパール大地震では、チャイルド・ファンド・ジャパン(以下CFJ)が支援をしているシンドゥパルチョーク郡でも、子どもたちが通っていた多くの学校が倒壊しました。CFJでは、緊急復興支援を実施して、教室の再建や修復を中心に支援をおこないました。
「ラブ&ピースプロジェクト2017」では、1棟2教室の校舎へのご支援をいただきました。新しい教室ができた後は、学校の環境を整備する必要があります。そこで、「ラブ&ピースプロジェクト2018」では、子どもたちへの学用品セットと先生たちへの教材セットの配布、各教室へのろ過機の設置、教室内の備品整備のためにご支援をいただきました。 具体的な内容は以下の通りです。
①子どもたちへの学用品配布と先生たちへの教材配布
7ヵ所の学校に通う854名の子どもたちに、授業を受ける際に必要なノートや鉛筆、ボールペンと通学で使うリュックサックを配布しました。また、86名の先生たちには授業で使用する文具と鞄を配布しました。
先生たちも教材セットを受け取りました。(写真左上は先生たちの教材セット)
②各教室へのろ過機の設置
教室の近くには水飲み場がありません。子どもたちはのどが渇いた時には、離れた職員室まで行き、蛇口から出る水道水を飲みます。学校の水道水は山の湧き水から引いているため、小さい年齢の子どもたちは体調を崩すこともあります。
みなさまからのご支援により、20ヵ所の学校の教室や職員室(152ヵ所)にろ過機を設置して、安全な水が飲めるようにしました。ろ過機が教室に設置されると、さっそく子どもたちが集まってきて、「どうやって使うのだろう?」と興味津々。先生がお手本を示した後、子どもたちは慎重に試していました。
ろ過機を使って水を飲もうとする男の子。ろ過機の上部にセットされている
白いフィルターでろ過された水が、下の蛇口から出てきます。
③各教室への備品提供
マヘンドラプラタップ校の幼稚園から小学校5年生の教室に、必要な備品(机、椅子、ホワイトボード、棚、靴箱)を設置しました。今まで冷たい床に直接座っていた小さい年齢の子どもたちは、届いたクッションに大喜びでした。
新しく設置された机におもちゃを置いて遊ぶ子どもたち(幼稚園クラス)
教室の入り口に散乱していた子どもたちの靴(写真上段)は、
靴箱にきちんと入れられるようになりました。(写真下段)
〈支援者のみなさま〉
「ラブ&ピースプロジェクト2017」に続き、2018年度もネパールの子どもたちや先生たち、学校の環境整備にご支援をくださり、ありがとうございました。
私は教育は貧困から抜け出す最初のステップだと考えていますが、「学用品がそろえられない」「先生が足りない」「学校が遠い」など、ネパールの子どもたちを取り巻く環境は、とても厳しいと日々実感しています。そんな中、「ラブ&ピースプロジェクト2018」を通して、子どもたちの学習環境を整えることができました。
みなさまからのご支援により、子どもたちはみんな健康で、楽しく学校に通っています。勉強に集中できる環境をつくることで、子どもたちは学びを通して自信をつけ、自らの力で未来を切り開いていきます。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもたちがそれぞれに持つ可能性を、最大限に引き出せる環境を今後もつくっていきます。どうぞ引き続き応援してください。ダンネバード(ありがとう)!
チャイルド・ファンド・ジャパン
ネパール事務所長 アイリーンより
■前回の「ラブ&ピースプロジェクト2017」の報告はこちら
■ チャイルド・ファンド・ジャパンさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。
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