7月6日、「ユニバーサル社会づくり賞」兵庫県知事賞を受賞しました。
この賞は、性別や年齢、障害の有無にかかわらず、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指す個人、団体、企業を表彰するものです。今回フェリシモは、「ユニバーサル社会」の実現をめざすチャレンジド クリエイティブ プロジェクト(CCP)を評価いただき受賞することとなりました。
授産施設や小規模作業所などの福祉施設やアトリエは、企業との繋がりや、独自の販路が持てず、地域バザーなどの自主商品づくりや低賃金の下請け作業が中心になるケースが多いそうです。
そこで、そんな状況を何とか変えていくことができないかと、アトリエで働くチャレンジド(挑戦というチャンスを与えられた人という意味を込めて、社会参加しようとしている障がいを持つ方たちのことをこう呼びます)の方々の”手仕事”の魅力をもっと世に広めて、そして少しでもやりがいを持っていただきたい。そんな思いから、社会福祉法人プロップ・ステーションとともに、各地域の行政などの協力を得ながらチャレンジド クリエイティブ プロジェクト(CCP)を2003年からスタートしました。
プロジェクトを継続する中で、チャンレンジドの方々に徐々にやりがいを感じていただいたり、2006年には、すぐれた社会的事業を表彰する「ソーシャル・ビジネス賞」も受賞することができました。
「みんな自分たちの作る商品が好きだから、むずかしい作業もがんばるんだと思います。そして、作る人と使う人、みんながしあわせになれるような仕事に関わることができてうれしいです。」(NPO法人 萌友さん)
「ハンドペイントはやはり手がかかるし、プレッシャーもある。でもある日の作業の最後の一枚を染め終わった後に、みんなでバンザイをしたこともあるんですよ」(染工房NOBBY[ノビィ]さん)
このプロジェクトでは、チャレンジドが働く授産施設や小規模作業所などのアトリエとフェリシモのプランナー、協力メーカーやアーティストなどとのコラボレーションにより、それぞれの専門性を発揮することでクオリティーの高い商品を生み出します。また、生産量が限られる小さな規模のアトリエも参加できるように、複数のアトリエで分担して商品を作っていただいています。
「チャレンジドの方々が”手仕事”で一個一個ていねいにつくっている商品の素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたいです。スローな作業だからこそ醸し出せる魅力は尽きません。今後は、アトリエだけで最後まで仕上げるアイテムの数をさらに増やしていきたいです。」(CCPプロジェクト担当プランナー)
私たちの暮らしを支える社会が、多くの人々によって成り立っているように、さまざまな方々の参加と協力でこのプロジェクトは発展していきます。チャレンジド クリエイティブ プロジェクト(CCP)では、このプロジェクトに参加いただけるアトリエを随時募集しています。
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