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2023年度基金活動報告―障がいのある人たちの芸術活動への支援「Ten seeds(テンシーズ)」(特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン)

フェリシモ「UNICOLART基金」から、2023年度に「特定非営利活動法人 エイブル・アート・ジャパン」さまを通じて基金を拠出した「Ten seeds(テンシーズ)」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

被災した人たちが楽しみ、立場や世代を超えて
交流できる時間をつくるための活動

金沢市民芸術村でのオープンサロン演奏会の様子

■劇・あそび・表現活動 Ten seeds

金沢を拠点に活動をしているTen seedsは、代表の黒田百合さんを中心に演劇関係者によってつくられた団体です。これまで子どもや障がいのある人が、コミュニケーションの方法を学び、コミュニティへのつながりをつくりだすワークショップを県内外で開催してきました。特に障がいのある子どもと障害のない子どもたちによる舞台は、全国的にも注目されています。

2024年1月1日の令和6年能登半島地震によって、多くの人たちが不自由な日常を送っていたことから、Ten seedsはゆったりと過ごすことができるサロン活動や出張ワークショップなどを実施してきました。被災した人たちが楽しみ、立場や世代を超えた交流ができる時間をつくるための活動をしています。

・金沢市民芸術村と協働「ちょっと一息 市民芸術村オープンサロン」

このサロンは被災された方や支援する人が集い、話し、アートにふれながら、つながりをつくる場として2024年3月にスタートしました。その場所では、子どもからお年寄りまでがお茶を飲みながら音楽の演奏やお芝居などを楽しむ時間をつくることができます。

その日の落語のイベントには、7ヵ月の赤ちゃんから80代のおばあさんまでが参加され、落語を楽しんだ後にお茶を飲んでおしゃべりをしながら、それぞれの思いを共有する時間をつくっていました。能登で被災して金沢の娘さんの家に避難され、翌週から能登にある高齢者施設に入所される方や、金沢市内にお住まいで「自分も何かできないか」と考えて参加された方もいました。

ちょっと一息~芸術村オープンサロン~
https://www.geimura.com/event/open_salon/

金沢市民芸術村オープンサロンの様子

・能登演劇堂との協働「アウトリーチプログラム」

2024年2月には能登の小学校で初めての演劇ワークショップが実現しました。この演劇ワークショップは小学校や特別支援学校に通う子どもたちを対象に、演劇をツールにした能登元気プロジェクトとして、Ten seedsや劇団夢宇人(げきだんむうにん)が企画運営したものです。

この演劇ワークショップでは、子どもたちのこわばった心身をほぐすための表現ワークショップとして、子どもたちの様子を確認しながら実施しています。まだ(活動報告が届いた時点では)奥能登の学校では実施できていませんが、被災したすべての小学校での実施を目指した活動を続けています。

田鶴浜小学校での演劇ワークショップの様子

〈支援者のみなさまへ〉

黒田百合さんを中心としたTen seedsの被災地支援活動は、演劇を通じて生きる力をつけることを目的にした活動です。この活動はこれまでのノウハウとネットワークなどの積み重ねがあるからこそ実施することができています。

これからもこの活動にご支援いただければ幸いです。

■エイブル・アート・ジャパンさまのその他の活動はこちらから
■Ten seeds(テンシーズ)さまのfacebookはこちら

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