「CCPチャレンジド応援基金」から2022年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 親子の未来を支える会」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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おなかの赤ちゃんに病気が見つかり悩む妊婦さんとその周りの方へ
気持ちに寄り添うブックレットの増刷と配布、オンライン相談を行いました。
親子の未来を支える会では、おなかの赤ちゃんに病気や障害が見つかった妊婦さんとそのご家族に対して、医師、遺伝カウンセラー、臨床心理士などの医療従事者や子育ての専門家と、同じような経験をしたピアサポーターが協力しながらサポートをしています。
具体的には、医療従事者やカウンセラーにオンラインで相談ができる「胎児ホットライン」や、相談する方と答える方がオンライン上で自由に書き込むことができるオンラインピアサポート「ゆりかご」の運営を行っています。
また、妊婦さんやそのご家族に読んでいただくためのブックレットの作成や配布などを通じて、自律的な自己決定支援をしています。
残念ながら病気自体を減らすことはできませんが、私たちの団体のような社会支援へとつながることができずひとりで悩んでいる方を、行政や他団体と連携をとりながら、ひとりひとりのニーズに合った支援を心がけています。
年々、出生前検査の受検者数が増え、私たちの活動に興味を持っていただく機会も多くなってきました。2022年度は、書籍やウェブサイト、テレビ局などのメディアからの取材効果もあって、悩んでいる妊婦さんやご家族から取り寄せられるブックレットなどの件数も増加しています。
今回は、「CCPチャレンジド応援基金」からのご支援で、ブックレット「たね編」とガイドブックを増刷することができました。私たちの活動を、行政や多くの医療従事者の方に知っていただくために、日本遺伝カウンセリング学会や周産期新生児学会、日本産科婦人科学会などでも配布を行いました。
〈支援者のみなさまへ〉
私たちの活動にご支援をいただきまして、心より感謝申し上げます。
実際に悩まれている方たちの多くが、誕生後の生活についての不安を口にされています。
どんな治療やケアが必要なのか、母親は働けるのか、学校には行けるのか、大人になったらどんな生活を送るのか、どんな社会支援があるのか……。
「産むか、産まないか」といった個人の選択が取り沙汰されることもありますが、その悩みの根本には「充分なサポートがなく、産むことに不安がある社会の状況」があります。この状況を変えていくためにも、今後も活動の幅を広げていきたいと考えています。
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