フェリシモ「UNICOLART基金」から、2022年度に「NPO法人 エイブル・アート・ジャパン」さまを通じて基金を拠出した「風の芸術村」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
* * *
陶芸や絵画クラスに通う人たちが
『好き』を表現することが楽しいと思える美術教室の環境づくり
■風の芸術村
私たちは、発達や知的にでこぼこのある方たちのために美術教室を運営しています。
会話が成り立ちにくい人や聞き取れない人たちとのコミュニケーションでは、絵を描いたり、字を書いたりすることが一番有効なコミュニケーションの方法です。
【風の芸術村での印象的なエピソード】
・「木片でアート」の時に、自宅で飼っているハムスターの小屋を作った子がいました。
早速、仕上がった小屋を持ち帰ってハムスターを入れてみると、ぴったりのサイズで保護者の方もびっくりしていました!
・毎回、事前に決めたテーマをお知らせしている絵画クラスでは、ある子が描きたいものの資料の準備をしてきました。それはテーマと全く違うものでしたが、それもよし。
・「自由課題」にした陶芸クラスで、ずっと粘土をコネコネしている人がいました。何気に牛のイラストを見せると、すーっと制作へと入っていきました。「何かを作らなきゃ」というプレッシャーを感じさせないように、講師はあえて自由課題にしましたが、そこは十人十色。何かのヒントが必要な人もいることに気づいた瞬間でした。
このように、私たちはさまざまなことに気づきながら、とても充実した美術教室を運営しています。
〈支援者のみなさまへ〉
ご支援いただいたみなさまのお陰で、画材や作品の展示に必要なものを取りそろえることができて、美術活動にも弾みがつきました。また、作品展に向けた準備もしやすくなり、本当に感謝しています。
私たちは、彼ら、彼女らの作品に敬意を持ち展示することが重要と考えているので、充分な展示用品を取りそろえることができた喜びを日々感じています。今後もこの思いを忘れずに、この活動を続けていきたいと思っています。
(風の芸術村さまより)
コメント