フェリシモ「UNICOLART基金」から、2022年度に「NPO法人 エイブル・アート・ジャパン」さまを通じて基金を拠出した「Line project」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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障がいのある子どもとご家族が
一緒に作品を生み出す時間と場を作るための活動
■Line project
障がいのある子どもが絵を描くと「障がい児アート」と言われることが多いのですが、私たちLine projectで行っていることは、あくまでも絵画活動のため、障がいの有無に関わらず、子どもが描く作品にカテゴライズ(カテゴリー区分)の必要はないと考えています。
ここでの活動のルールはただ一つ。
「子どもの手にふれて、一緒に描くことができるのはご家族のみ」ということです。そのため、親子のコミュニケーションを通して、さまざまな作品が生み出されています。
毎回活動に参加をしているAさんご家族も、この日の「トートバッグに描く活動」に参加をされました。ファンデーション用のスポンジに絵の具を付けて、親子で一緒に押したあと、筆で目を描いていくというものです。
「こんなトートバッグにしたい」とプランがおありのお母さんが筆を使い、目を描いている時に、突然大声を出しました。
「あぁぁぁ。でもまあこれが、あんたと一緒に絵を描くということやな(笑)」
作品を見ると、1本だけ長く伸びた線がありました。
「ここにあの子がいます。大人の思い通りにはいかないですね」とお母さんは笑っていました。このように作品の制作を通して、親子で絵の具にまみれながら表現していくことで、描く楽しさを感じてもらえたのではないかと思っています。
〈支援者のみなさまへ〉
みなさまからご支援をいただき、本当にありがとうございました。
毎月2~3の活動を行うために、さまざまな店舗を巡って、活動に使用できそうな素材を購入しています。しかし昨今、絵の具や画材などの資材の値上げが続いています。今回はご支援によって、素材や画材、備品などを安心して購入することができました。
今後も障がいのある子とそのご家族の創作活動の場に、ひとりでも多くのご家族のみなさまが来ていただけるよう取り組んでまいります。
(Line projectさまより)
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