UNICOLART基金から、2020年度にNPO法人エイブル・アート・ジャパンさまを通じて拠出したあーとすたじお源(げん)さまの活動レポートをご紹介します。
渋谷センター街を行きかう人たちが初めて目にする光景として『こんなの見たことない』と題して、3名の作品を展示。バッグなどに印刷した作品を購入できる展示会を開催しました。
■あーとすたじお源
神奈川県横浜市にあるアトリエ「あーとすたじお源」に所属する3名の作者が、70点余りの絵画作品を東京・渋谷で公開しました。3名の作者は知的障害または精神障害のある人ですが、作品そのものを評価してほしいという想いから、展示品には障害についての記述はつけませんでした。
コロナ禍で感染者数が連日500人を超えていたこともあり、来場者数は期待できないものでしたが、来場された方は展示作品の原画をカップやTシャツ、トートバッグなどに印刷できることを楽しみながら購入されていました。
自分で即時グッズ化できるこの企画は、渋谷のデザイン会社の協力で実施することができました。SNSでこの企画を知って来場された2人は、それぞれお気に入りの原画を選び、Tシャツに印刷をした後、記念撮影をしていました。
展示作品と比較すると安価に購入できる原画転写グッズの販売は、「障害」という背景を知らない来場者にも気軽に楽しんでいただけたと思います。より多くの方に知っていただき、見ていただきたかった企画でしたが、直接会場に足を運んでグッズ化を楽しんでいただくには、コロナ禍では難しかったのが正直な感想です。企画内容を周知すること、グッズ製作を楽しんで購入していただく方法を考えていくことが今後の課題です。
<支援者のみなさまへ>
この度はありがとうございました。
みなさまからのご支援の使途を慎重に考えた結果、展示会の開催が難しい今だからこそ、あえて新しい試みで企画展示にチャレンジすることに決めました。
会場となった「PRINTON渋谷」のスタッフから、「店舗で即時グッズ化販売する」という提案をいただき、企画に対して非常に好意的な協力を得て実現に至りました。また、「段々色ギャラリー」のお力添えもいただき、今後の発展に向けて、横の繋がりやご縁も受けました。
当団体は3年後の法人事業化に向けて地道に活動を継続してまいります。当団体の初のグッズ化という歴史を刻む1ページになる企画の実現にご尽力を賜り心より感謝申し上げる次第です。
(あーとすたじお源さまより)
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