2019年度に「CCPチャレンジド応援基金」から拠出した親子の未来を支える会さまの活動レポートをご紹介します。
-1才(うまれるまえ)の命に向き合うお手伝い。
胎児期も含め、妊婦さんのおなかの中の赤ちゃんに、何らかの障害があるかもしれないと告げられたり、確定した時。妊娠の継続か、中断かの意思決定を、限られた時間で決めなくてはならない時期に、相談に乗ったり、参考になるブックレットをお届けしています。
おなかの赤ちゃんと家族のために「月編&星編」ブックレット
赤ちゃんに病気や障がいが見つかった方へ。
「月編」は妊娠の継続を考えている方に、「星編」は妊娠の継続をしないことを考えている方へ。2編どちらからでも読むことができるように、2つの表紙がある製本です。2編読んだり、読みたい部分だけ読んだり、読むことで気持ちを落ち着かせる手助けになればと思います。
第1刷りを終え、みなさまからいただいた資金で、改訂版の第2刷り1,000部を配布することができました。改訂版では、第1刷りを受け取った方からの感想や、改善すべき点などを整理した結果、表紙のデザインもわかりやすくなり、グレードアップすることができました。
このブックレットを受け取ったのは、妊婦さんやそのご家族、医療従事者、保健師、福祉支援者、学生などさまざまです。今までにない表裏一体の斬新なデザインは、マスコミにも注目されました。
当事者となられた妊婦さんがブックレットを受け取った感想(抜粋)をご紹介します。
ダウン症であることが確定。検査陽性後、日にちの無い中で決断を迫られ、医師にも役所にも相談できる場所は知らないと言われた状況で、出生前診断後専用のサポート冊子を手に取れたことは本当に意味が大きかったです。
混乱とどっちつかずな心境の中で、継続と中絶の両サイドの情報がていねいに、かつフラットな視点でまとめられていたので、本当に助けになりました。
自らの情報収集では片寄っていたり、精神的に辛く検索しては泣く日々の中でも、まとまった正確な情報が得られること、それを手助けしてくれるサポート団体がいて、自分を助けてくれることは非常に力になりました。
子どもの命を繋いでいただいて、とても感謝しています。
このように、決断を迫られた中で、判断の手助けになる情報をお届けすることができたこと、ブックレットが役立ったと感想をいただいたに時は、私たちスタッフはこの活動を続けて良かった思います。
ブックレットは公式サイトからダウンロードすることができます。素早く情報をお届けできるからです。グレードアップしたブックレットを、必要とされる方にお届けすることができることは「最大の支援」と言えるのでないかと思います。
〈支援者のみなさまへ〉
ご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。
誰もが新しい家族をむかえようとするとき、おなかの赤ちゃんに病気や障がいの疑いを告げられたとき、はじめて目にする「障がい」や「病気」に向き合う時間がスタートします。
今回ご支援をいただいたブックレットは、命をはぐくむことへのファーストブックとして語りかけているのではないかと思います。障害があってもなくても大きな気づきがあり、それぞれがそれぞれの立場で、豊かな生活や満足できる人生があり、相手のことを想いやり、共存していける社会を目指していく必要性を感じています。
引き続き私たちは-1才(うまれるまえ)の命に向き合うお手伝いを続けて参ります。
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