以下の基金から2018年度に拠出したNPO法人エイブル・アート・ジャパンさまの活動レポートをご紹介します。
- ・UNICOLART基金
障がいのある人の創作活動を支援する公募「エイブル・アート・アワード」を毎年開催しています。2018年度は「小さなアトリエ支援の部」として1団体を選出し、障がいのある人が参加・活動できる民間のアトリエを支援しました。
「小さなアトリエ支援の部」部門は、[UNICOLART基金]からのご支援により2015年度に誕生しました。障がいのあるアーティストの作品をデザインに使用したUNICOLARTブランドの商品の購入に伴って寄付される基金[UNICOLART基金]を生かして、 障害のある人の可能性を社会に発信するプロジェクトです。
今年度は絵画等教室「ほっとチョコレート」(和歌山県和歌山市)が受賞団体として選出されました。
■絵画等教室「ほっとチョコレート」
絵画等教室「ほっとチョコレート」は、1997年に余暇活動の一環として始めた10名程の小さな教室です。活動をはじめた当初は、四つ切画用紙にクレパスや絵の具で描くシンプルな作品がほとんどでした。
次第に個々の好きな絵や描きたいものがでてきて、サインペンや色鉛筆など画材のバリエーションも広がり、個性を活かした様々な作品ができあがるようになりました。作品を公募展などに出品すると、毎年何名かが受賞するまでになりました。そして、受賞をご家族とともに喜びあい、活動の励みにしているそうです。
絵画等教室「ほっとチョコレート」は、応募のあった団体の中でも、特に地域で展示をする機会や広報誌を通じた情報発信が多く、 地域住民とのコミュニケーションにも熱心に取り組んでいることがうかがえました。また、社会で自立した生活をおくるための生活習慣を身につける工夫もしていました。アートを通じた人間の成長や、生活者としての豊かな環境をつくろう、そうした姿勢を感じたことにより、今回の選出にいたっています。
受賞団体からのコメントを抜粋してご紹介します。
この度は、絵画等教室「ほっとチョコレート」を選んでいただきありがとうございました。みんなが「大好きな絵を一生懸命描いた」ごほうびだと思っています。
いただいた支援金で、四つ切サイズの倍以上の大きさもある厚紙やイラストボードなどを準備し、少しバージョンアップした多くの種類の色鉛筆やポスターカラーを使い、より迫力のある大作に挑んでいます。また、2019年中に「ほっとチョコレート作品展示会」を予定しており、多くのみなさまに観ていただき、もっとつながりをもっていけたらと考えています。本当にありがとうございました。大切に使わせていただきます。
絵画等教室「ほっとチョコレート」代表 松本よしみ
<支援者のみなさまへ>
みなさまからの温かなご支援ありがとうございます。今後もアートを通して、障害のある人たちとともに自らを自由に表現する場やしくみをつくり、多様な選択肢の中から豊かな生き方を発見できる社会づくりに貢献してまいります。
(エイブル・アート・ジャパンさまより)
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