フェリシモCompany

社員インタビュー|石居 天平

●担当している職種はなにをするところですか?

ブランドや、商品デザイン・発明等(=知的財産)を法的に護ることや、逆に他社権利の侵害を防止するための検討等をしています。判断を誤れば法律への抵触や、損害の発生等々のリスクがありますから、仕事中はかなり真剣で、検討時に眠気は厳禁です(その反動か、私生活では手を抜いてしまい、反省することも多々……)。法制度と照らし合わせて、事業の課題解決をしていくのは面白く、やりがいのある仕事だと思います。 

●フェリシモに入社を決めたときの思いを教えてください

若い時は少しの反骨心があって、東京一極集中は良くないなと思い、関西で職を探していました。会社説明会の参加者は女性ばかりで、場違いな感じに大いに戸惑ったのを鮮明に覚えています。しかし、肌感覚で会社の雰囲気は良いと感じ、環境問題の課題に対する取り組みなども共感を覚え、入社したいと思いました。当時理系の大学院に居ましたので、全くの分野違いでしたが、なんだかあれよあれよと入社へと進んでいった感じです。

●今まで担当した思い入れのある仕事について教えてください

当社商品を模倣した相手方と裁判になりましたが、結局敗訴となりました(涙)。初の法廷での仕事で、かつ主張が認められず、それだけに印象深く、勝訴事件よりも思い入れ深いです。その際、失敗例を正視して、得られた知見から次の仕事に活かしたいと強く思いました。余談ですが、判決後に他社の知的財産部の方から慰めていただき、うれしかったです(人のやさしい心はありがたいと痛感)。


模倣品の税関輸入差止のため、税関指定の学識経験者に当社主張をプレゼンをしました。めでたく主張が認められ、模倣品は大井埠頭で差止となり、私は欣喜雀躍して現場へ点検に急行!が、輸入者側が争ってきて、特許庁長官に判断が委ねられました。その結果、当社主張は認められず再び苦杯を喫しました(涙)。しかし、この事件で税関には当社を知って頂く契機となりました。様々なトライをすることで、関係性が開けると思いました。


業務として社外有志とブランド勉強会をしました。毎月1名が発表し、座長の弁護士と参加者で、あるべき事業と業務、その際の法的解釈の議論を重ね、分担執筆で論文を発表しました。私の業務は事業サポートで知財を創作することは無いため、1つの成果の創作作業をする機会に恵まれ、とても達成感がありました。社内の仕事も学びが多いのですが、社外の専門家や実務家との研鑽で、得難い学びを得ました。


当社商品を模倣した相手方と裁判になりましたが、相手方が否認を表明し大いに苦戦をしました。肉を切らせて骨を断つような高度な争いは出来るだけ避けたいのですが、相手は選べないですし、やむを得ないですよね。法廷からの帰り、大阪駅からサンダーバードに乗って北陸に逃げたい思いにかられたことも多々ありましたが、なんとか当社の主張を認める判決となりました。その後模倣品が無くなり、粘り強い対応が重要だと思いました。


入社後の初仕事は、出荷用段ボールの発注・納品のシステム開発でした。素人ゆえシステムエンジニアの方の仰る内容が判らず、悩めるサラリーマンでした。しかし、先輩たちに実務を教えて頂き、何度もバグ修正を頂き、やっと稼働しました。この体験を通じて、実は世間の便利な仕組みは、多くのシステム維持に尽力される方のお陰だと実感しました。表側からは見えないのですが、このような仕事の重要性に気づくことができました。

●これから挑戦してみたいことや、いま挑戦中のことを教えてください

「フェリシモの知的財産はスゴイ」「すばらしい知的財産で魅力的なフェリシモで私も一緒に働きたい」と思っていただけるように、独創性高い商品等の創出と活用にもっと貢献できるようになりたいです。あと、業務で知的財産法制度に親しむうちに、実務を通じて得られた考えを、学術的に検討するのがいつの間にか趣味になりました。仕事が忙しいので、2年に1本の論文を書くレベルですが、更に知財法の議論を深めていきたいと思っています。

●フェリシモに入社を希望するみなさんにメッセージをお願いします!

私の就活時は「ファッションの専門知識のある就活生がいかにも多そう!」と、若干ひるみました。が、専門知識の乏しい私でも入社機会に恵まれました。会社内には、多種多様な仕事があり、本当に様々なキャラクターの社員が働いています。きっと、みなさんの今までの経験やバッググラウンドを活かせる仕事があると思います。是非とも、みなさまの専門分野を問わず、多くの就活生の方々に、チャレンジいただければと願ってやみません。

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