はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
前回に引き続き、4月の慶良間諸島ダイビングで見たお魚をご紹介します。
本日のお題は「目が合っちゃった」シリーズです。海の生き物にとって人間は闖入者(ちんにゅうしゃ)。基本、めっちゃ警戒されています。食べられるのではないか? 巣が荒らされるのではないか? そういう疑いの目で見られています。中には人馴れしていて、意にも介さない魚もいますが、基本はアヤシイやつを見極めようという目をしています。そんな彼らとの一瞬の邂逅(かいこう)を捉えた写真を紹介します。
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はい、まずはこちら。セジロクマノミさん親子です。もう、あらんかぎりの疑いのまなざし。じぃ~~~~~っ 「父ちゃん、あいつ誰?」「しっ!引っ込んで!出るんじゃないよ!」すいません、すいません。なんかすいません。
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お次はこちら。サメです。サメと言っても危険はなく、非常に大人しい小型のサメ、ホワイトチップシャーク(ネムリブカ)です。洞窟の奥に見つからないようにひっそり隠れていたのに、水中ライトをぱっと当てられて「はっ!見つかった!」という驚きの表情をしています。顔の横に汗とか描き足したい。こういう感じ→(-_-;
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これは誰だかわかりますでしょうか? モンツキカエルウオと言って、アイドル的な人気魚です。穴の中に引っ込んで、顔だけそおぉ~っと出したところを捉えた1枚です。でも、驚かすとすぐぴゅっと穴の中に引っ込んでしまうビクビク系なので、写真を撮るためには粘り強さが必要です。もちろんエアも必要なので残圧に注意しましょう。
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もうひとつクマノミいきましょうか? これはアニメで有名になったカクレクマノミです。その名の通り、イソギンチャクから出たり入ったり、かくれんぼに忙しいです。動きが早いので、狙った通りのポーズで写真に収まってくれることはまずありませんが、適当にバシャバシャっとシャッターを切ると、逆に「お!」というポーズが撮れたります。これもそんな1枚。「あっ!撮られた!」というパパラッチに見つかったお忍びセレブの図。
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こちらは私が個人的にすごく好きなシテンヤッコです。“まろ”眉毛と青いくちびるが個性的すぎます。見つけると必ず「まろさま~~」と呼んでどこまでも追いかけます。これはそんな家臣をちらと横目で見流し、「うっとおしいやつだな」と舌打ちしている殿の顔。まろさまぁ~~~、逃げないでーーー!
またまたくだらない妄想に終始してしまいました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。ダイビングには色々な流派がありまして、珍しい生物を見つけ写真に撮ることに熱中する方や(主にマクロフォト派)、海の中を“景色”として愛でる方や(ワイド派・地形派)、スポーツとしてアドベンチャーを愛する方や、楽しみ方は人それぞれです。旅カナはと言うと、そこで生きている生き物の感情を想像したり、行動観察をしてなぜそんなことをしているのか? を知ることに面白さを感じます。人間と共通したものを感じると、可笑しさが加わって、さらに面白くなります。また、観察者という私が加わることで起こる、彼らの行動や感情の変化にも興味があります。擬人化ダイビング? マーケティングプランナーという自分の出自を感じます。