はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
海の日4連休は多良間島に行っていました。いや〜素晴らしかった。こんな美しい海もそうそうないし、こんなダイビングもそうそう出来ない気がします。コロナでいろいろ気を使いながら、スタッフさんも頑張っていらっしゃいました。ありがたいことです。
多良間島の話をしたいところですが、ブログはまだ久米島ダイビングのお話が続きます。
今回はざっと写真だけ見てもらいましょうか。長い話もそろそろ飽きて来た頃かなと思うので(笑)
お魚の名まえとかだけ、ご紹介して行きましょうかね。
3日目は再び《シチューガマ》というポイントからスタートです。
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今日は洞窟の奥に住む“クメジマオトヒメエビ”というエビを見に行きます。「オトヒメエビの白いやつです」と言われて行ったら、想像してたのと全然違う。デカイ…。オトヒメエビはもっと小ぶりです。。
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洞窟の中にギンガメアジが3匹。ここに居たのか。群れは多分漁師に捕って食われたな…という話をしてましたが、この子たちはどうやら洞窟の中にいて難を逃れたようです。
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洞窟の天井の鏡面サンゴ再び。
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洞窟の天井に張り付いてる人シリーズ。
ウミイチゴ。名まえがめっちゃ可愛いですね。イチゴと称してますが、サンゴです。本当はもうちょっとイチゴらしい色と形をしてるらしいですが、これはまだ小さくてイチゴになりきれてません。
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ウミウシも張り付いてました。ミゾレウミウシ。
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洞窟を出たところにウロウロしてた大きな魚は、アジアコショウダイ。実は前日にこれの幼魚も見ています。
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はい、これです。え?本当にこの人が君のお父さん?知らないおじさんじゃないの?知らない人に付いて行っちゃいけないよ。そう、この色も柄も似ても似つかない2人が親子です。いつの段階でコレからアレへ変わるのか、見てみたいものです。
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次はウミウシ的なの3つ行っときましょうか。
ヨイミヤミノヒラムシ。時期が時期だけに、そして名前からしても、七夕っぽいイメージです。
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ムカデミノウミウシ。ネジネジしてて面白い。どうしてこんな形になったのか。
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ヒメコモンウミウシ。白地に黄色のドットと紫のアクセントがおしゃれ。ちっちゃかったです。
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そして!これ!ダイバーに超人気。イロブダイの幼魚です。大きさは1.0〜1.5cmくらい。めーっちゃちっさくて、色といい形といい、まるでおもちゃです。可愛いったらありゃしない。でも実はこの方もお父さんとは似ても似つかない…。イロブダイの大人にはダイバーは見向きもしません。カワイソウ。
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最後、“マロ”こと、シテンヤッコで締めさせていただきます。もうこの顔で、真横から画面にぬっと入ってこられた日には、ブファッとレギュレーターを吹き出して、溺れ死にそうになります。マロ眉毛に青いくちびる、笑うなと言う方が無理というものです。他のダイバーはあまりこの魚に反応しませんが、私は個人的に可笑しすぎて超好きです。
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1本目を終えて港に戻ります。海の青が、青と呼んでいいのかどうか迷うほど美しいエメラルド色をしています。
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2本目は初日に入った《ウーマガイ》というポイントへ再び。
今回は前回ほど深場ではありませんが、それでも30mオーバーのところまで行って、そこにいるスミレナガハナダイをゲットします。
これです。これはオスで、通称“サロンパス”と呼ばれています。迷惑な話です。本人の預かり知らないところで勝手にこんなあだ名をつけられて。いつもならたくさんのメスを従えてハーレムを形成しているはずですが、この時は周りにメスの姿は見当たりませんでした。せっかく性転換までして頑張っているのに、ちょっとかわいそうです。
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ハナゴンベも好きな魚です。比較的深場にいます。虹色の魚。
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壁沿いに棚の上へ上がります。家と家具の話ではありません。岩の壁に岩の棚です。
ダイバーの吐いた泡がきれいです。
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ドロップオフには紫色のハナゴイが、うわぁーーっと群れていて、翻るたびに紫のグラデーションが揺れて乱舞します。きれいです。
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フラッシュではなく、部分的にライトを当てて、紫色の印象的な感じを出して撮ってみようと試みましたが、難しかったです。そういうコンセプトだったんだなぁと、意図だけ組んでいただけたら嬉しいです。
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ウミガメも現れました。息継ぎから戻ってきたところです。カメのシルエット好きです。
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うーん、まさに竜宮城。舞い踊ってます。
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モンガラカワハギのまだ大人になり切れていない子どもです。 中学生くらい。幼魚と呼ぶにはちとデカい。
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イソギンチャクエビ。結構大きかったです。
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ウミウシ2種。
ゾウゲイロウミウシ。美しい。何とも品のあるウミウシです。
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ナンセイキイロウミウシ。こちらも上品な色柄です。
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3本目は、最後の1本です! 船長が普段は行かないポイントへ、他の船に座標を聞いてまで行ってくれると。20分ちょっとで着いたのは、はての浜の先端の《カスミポイント》。
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待って、海の色が違う。明らかに濃いんだけど。船の地形レーダーを見ると、海底までの水深は500mと出ています。ごひゃく?!この切り立った海底地形がほかにない久米島の特徴なんだそうです。
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入ってみると、透明度はまだ本気を出していませんでしたが、それでも30m近くは抜けていたでしょうか?ポイント名の通り、カスミチョウチョウウオがたくさん群れています。あー、でも寄って撮るにはちと深すぎる。残念、遠いです。
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その代わりキンギョハナダイやアカネハナゴイやハナゴイがうわーーっと群れています。群舞です。魚影は相当濃いです。夏らしい光景。
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マクロな生物も見逃しませんよ。
イソバナガニ。真っ赤なイソバナに化けています。擬態の名手。人の手の大きさと比べてみてください。すっごくちっちゃい。いろいろな生存戦略があるのだなと思います。
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あ、これは、オニヒトデですね。最近珍しいですね。増えすぎるとサンゴを食べる悪者としてダイバーに退治されたりもしますが、あれは、農地から海へ流れ出した赤土などが原因で異常繁殖した結果なのです。オニヒトデだって人口が増えて食べ物がなくなったら大変なのです。自然の生態系の中では完全な悪者も不要な生き物も存在しません。それを乱しているのは人間、なのかも知れません。
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さて、そろそろ終わりの時間が近づいて来ました。最後はお一人さまシリーズで締めましょうか。
ハマクマノミさん。
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ホシゴンベ。この広い海を見渡して、1人何を想うのか?
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さて、というところで、7月の久米島の海の写真はおしまい。
陸の写真とか食べ物写真とか、帰りに立ち寄った那覇の新しい水族館の写真とか、まだいろいろあるのですが、それはまたの機会にご紹介しましょう。
久米島の海、ありがとう!
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ではまた来週!
《2020年8月5日追記》
記事の中で「アジアコショウダイの成魚と幼魚」としてご紹介していた写真が間違っていたことが分かりました。教えてくれたBreeze石垣島のオーナーガイド・エイゴさん、ありがとうございました!
まず、幼魚はこれでした。私が写真を貼り間違えてました。貼っていたのはスミツキベラの幼魚の写真で、こちらがアジアコショウダイの幼魚の写真です。
同じ白黒でも模様が大柄でしっぽが結構大きいのが特徴ですね。
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そして成魚は、チョウチョウコショウダイでした~!
この人ね。
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アジアコショウダイはもっと斑点が細かい感じです。似てるっちゃにてるんだけど、チョウチョウコショウダイは体色ももう少し銀色っぽいらしいです。
ちなみに、このチョウチョウコショウダイの幼魚はこちら。どっちみち親とは似ても似つかん…(汗)これは2016年にアニラオで撮った写真です。
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すっごいしっぽをフリフリして泳いでいるので、疲れないのかな…と思います。
アジアコショウダイの成魚の写真はなかったので、今度潜った時に探して撮ります!
こちらの方がブログで2種の違いについて詳しく書かれていました。参考になりました!