はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
ニューカレドニアの首都ヌメアの一日一人旅続きます。
午後はアンスバタ地区へ戻ります。その前にランチです。本日のメインイベントのひとつ! 人から聞いたお勧めの店やガイドブックなどを頼りに店を探すも、土曜日は休みとか、行ったら店がないとか、どうも思惑通りに行かない。なぜだ? ともかく、ここはフランス、今日はフランス人なので、意地でもフランス料理を食べるのだ。
ニューカレドニア博物館のちょうど裏手、カルチェラタン地区にあるLa Chaumière(ラ ショミエール)というレストランに行きました。気取らない家庭料理ビストロという感じ。
そんなに混んでるわけではなく。洒落た感じの大人向けレストランです。これなら期待できそうです。何より暑い日差しの中を歩いて来て、冷えた白ワインが嬉しい。
こんなの食べました。お魚のパイ包み焼きトマトソース。あれ? ちょっとイタリアンっぽかった? まあいいや。お味はまあまあ。
今日はフランス人なので(しつこい?)デザートまで食べますよ。パリに行ったら必ず食べるクレームブリュレを注文。何しろ私カスタード信者ですので。映画「アメリ」で有名になったデザートですね。
…って、でかっ(笑)もう一食分かと思うくらいのが出て来ました。でも美味しい。これはイケてます。上に載ってる王冠みたいなのは飴です。アメリよろしく、飴ちゃんの王冠をスプーンでカチカチ割りながら食べます。ああ〜美味しかった。私の中のフランス人がようやく納得しました。
店を出てバスでアンスバタ地区へ。
なんか日本人だらけです。東京からも関西からも直行便が飛んでますもんね。日本人が多いのも頷けます。バヌアツとえらい違いです。
そして、向かった先は…水族館! 海外に来ても休日の行動パターンが同じです(笑)
ニューカレドニア ・ラグーン水族館は、鳥羽水族館と姉妹提携しているらしい。ほほう。
有名なのは、光るサンゴの展示。
そしてオウムガイ。
でも、この水族館で一番いいのはこの大水槽の前です。いえ、大水槽って言ったって、美ら海水族館みたいなの想像しないでくださいね。もっとこじんまりしたやつです。
しかもジンベエもマンタもいません。スターと呼べそうなのは、サメ、ナポレオンフィッシュ、レオパードシャーク(トラフザメ)、ロウニンアジ、あとツバメウオの群れくらいでしょうか。
レオパードシャーク笑ってる。可愛いw
でもね、何だろ? みんなこの水槽前の階段席に座って、ぼーーっとくつろいでいるのです。エキサイティングなものは何もないけど、なんか落ち着く。小さい子も見やすい。
多分これ自然光なんでしょうね。(水面の上に外の景色が見えてる)光の感じがきれい。まるで暗闇の中に一幅の青い絵巻物が浮かんでいるような……
…って、ナポ寝とるがな! 主役の自覚というものがまるでない、その緊張感のなさがみんなの脱力を誘うようです。こういう部屋が家に欲しいな〜。
あといくつかえこひいき生物を載せておこう。チンアナゴ。かわいっ
ナルト!(タテジマキンチャクダイの幼魚)
ニシキテグリ。チュウの口が可愛いい♪ サイケな柄もおしゃれで大好きです。
企画展としてジュゴンと人魚の文化史みたいなのをやってました。
ジュゴンはいつから人魚と間違われるようになったんでしょうね? バヌアツでジュゴンが見られるという話は前々回しましたが、ここニューカレドニアにもいるのかな?…ジュゴン。名前を聞いただけでここまでロマンをかき立てられる生き物もそうそういません。ちょっと特別な海洋生物です。
ミュージアムショップは非常にコソッとした感じでした。
まぁ海外ではこれが普通です。日本の水族館の充実ぶりを見たら世界の人はひっくり返るんじゃないかと思います。日本だけですよ、どんな小さな水族館でもありとあらゆるバラエティのお魚グッズが溢れているのは。そのどれもが可愛いし、美味しいし、面白い。海外では図鑑、絵葉書、マグカップ、タオル、マグネット以上終わりですよ。チンアナゴをデカくして抱き枕にしようとか、思いつきもしないと思う。「海とかもめ部」の企画チームを送り込みたいです。
さて、水族館を出ると目の前がかの有名なアンスバタ・ビーチです。きっれーー! 絵に描いたような南国ビーチ。もうヤシの木と海の色がね、ヤバいでしょ。
このビーチは遠浅で、非常に風が強く、波もまあまああります。なので、さかんなマリンレジャーは……ウインドサーフィン! そりゃそうでしょう、楽しんじゃうでしょう。この海とこの風を! 数え切れないほどのサーフボードが海に浮かんでいます。そして結構なスピードで滑ってる。ヘ〜。みんな上手やわ〜
ビーチにはこういうトラックに器材を積んで営業してるレンタル屋さんがいくつもありました。なるほど確かにその方が合理的。ダイビングと違ってガイドさんいらないもんね。
私はというと、ウインドサーフィンではなく、ホテルにフィンとマスクを取りに戻ってシュノーケリングをします。ビーチからホテルまでは徒歩5分です。
ビーチに戻って周りを見回すと、波打ち際でぱちゃぱちゃしている人はいますが、シュノーケルの人は1人もいません。
まあええわ。でも潜ってみて分かりました。特に生物らしい生物もおらず、波が砂を巻き上げて水は濁りまくっているし、かなり遠浅で沖までずーっと砂地でサンゴもなく。しかも「あ、魚いた!」と思った瞬間、水中カメラのバッテリーが切れるとか。
と言うわけで、こんなショボい写真しかありませんが、事実こういう感じだったので、一応載せておきます。
陽が傾いてきて、私はここが絶好の夕陽スポットであることに気がつきました。南太平洋に沈む夕陽。撮らなければ…! でもバッテリーがぁ。。仕方ないので再びホテルに戻ります。急いで陸用カメラを掴んで現場に取って返しましたが、案外日没までは時間があった。
時間があったのでこんなこともしてみました。
やらしい写真ですね。分かってやってます。絵葉書的な写真を意識してみました。今日はまだ三が日ですから。ハロー2020年。
アンスバタ・ビーチの夕陽、きれいでした。控えめに言って素晴らしかった。けど案外ほかの人は無関心です。写真を撮ってる人もほとんどおらず。おかしいな、サンセットは万国共通、観光客の大好物のはずなのに。
真っ赤な夕陽が溶けるように海に沈む瞬間を見届けてホテルへ帰ります。ちなみに水平線から海賊船は現れませんでした。でもまだ深夜便まで時間があるので、ホテルのプールでひと泳ぎ。ジャクジーがあったかくて気持ち良かったな。つくづく設備の整ったホテルです。この青く光ってるのが屋外温水プールです。
チェックアウトの前にお風呂入ろっと(笑)。だって深夜便で朝着くから。そのためにレイトチェックアウトという名の2泊分払って部屋を取ったのです。普段はシャワーしか浴びないくせに、こういう時だけバスタブにこだわる私。
階下に降りるとロビーには日本人客が溢れていました。こんないっぱい泊まってたんや。みんな正月休暇を終え、魂の抜け殻状態で深夜の空港へ向かう人々です。お疲れさまです。思った通り空港も混んでます。日本人だらけですが、バヌアツ帰りという人はいなさそう。
いよいよ離陸、近未来的ヌメア空港ともお別れです。
離陸と同時におやすみなさいして、関西空港に近づいたというアナウンスで目を覚ますと、窓の外には美しい朝焼けの翼が。エアバスA 330の機体は、今まさに海の上から滑走路にアプローチしようとしているところでした。
これで本当にバヌアツ&ニューカレドニアの旅も終わりです。長い連載にお付き合いくださったみなさま、ありがとうございました!
初日の緊迫したフライトキャンセルハプニングも今は懐かしい思い出(笑)。両手いっぱいに残ったのは、美しい海と豊かな島の暮らし、素晴らしい人々との出会いです。
このブログを書いている間は、思い出をめっちゃ反芻してたので満足していたのですが、終わりそうになった途端に「次の予定が入ってない…!」と気が付いて急に焦り出し、3つも4つも海の予約を入れた旅カナでした(笑)
ではまた、次回の写真館をお楽しみに!