はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
いよいよバヌアツ最終日を迎えました。1月の話なんでだいぶ忘れてますが、今必死に思い出してます(笑)
最終日の午前中はすることが決まってなかったので、ホテルの受付にあったパンフレットを見て、Leweton Cultural Village(レウェトン文化村)というところに行こうかという話になりました。
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が、レセプションから予約の電話をしてもらうと、今日の今日では無理だと言われ、あえなく撤退。村と言っても普段から人が住んでいる村ではなく、観光客向けのショーを見せてくれる村で、前日までに予約が入ると“原住民”役の島民が島のあちこちから呼び集められるシステムだったのです。残念。ご予約はお早めに。
仕方がないので、「川まで行ったらカヌーで川下りとかそういうアクティビティがなんかあるんじゃね?」くらいの軽いノリでルーガンヴィルの町へ向けて歩き出しました。
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川、確かにあります。けど、ボートを貸し出しているような観光施設はなく。ただ静かな村の生活があるだけでした。
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言うてる間に市場に着いてしまいました。ここが町の中心です。元気な地元野菜をカゴに山盛りにして売っています。市場大好き。はい、みなさん覚えていますね?ここバヌアツではプラスチックバッグは禁止です。ですので、このように椰子の葉やバナナの葉で編んだカゴが多用されています。三つ編みの持ち手とか超可愛い。いいわー。日本もファーマーズマーケットとかもっと発展して、こんな風になったらいいのに。
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何となくトトロっぽい。
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さて、このあとどうしましょうね、と思っていたところで、ばったりJICAのあゆみちゃんに遭遇!(実は私たちのことを探してくれていて、ホテルにも行ってみたけど入れ違いだったと)
マーケットのすぐそばが彼女のオフィスと管理している魚市場です。ちょうど漁師さんが今朝釣れた魚をクーラーボックスに入れて売りに来ていました。
ザ・熱帯魚(笑)
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ふと、事務所の裏の川にボートが数隻停めてあるのを見つけて、「あれで川下りとか海へクルージングとか行ってくれへんかな?」とつぶやいたら、「聞いてみましょうか?」とあゆみちゃんがボートマンに交渉してくれました。ちょうどこの対岸がアオレ島というリゾートアイランドで、海から見ることもできるからと。いいねいいね。
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なんか長いこと話してるなーと思ったら、30分ただ船に乗って海に出て、くるっと回って帰って来るというのが、彼らにはどうしても意味が分からなかったみたいで。でもまぁとにかくお金くれるっていうなら乗せてあげる、と。
そりゃそうです、船というのは彼らにとっては島から島へ移動するための交通手段。どこにも降りないで元の場所に帰って来るってどういう意味??と理解に苦しんだことでしょう。
さて、そんな現地の人の思惑をよそに、観光客(我々)は大はしゃぎ。
「海きれーーーー!!」
「青―――――い!!」
「写真、写真〜!!」
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彼らには「???」の連続だったでしょう。
だって、彼らにとってこの海は、何の変哲もない日常の光景だからです。透明でキラキラ輝く美しいターコイズブルーのこの宝石のような海が。
「え?何で海の写真なんか撮ってるの?」と。
その何にも代えがたい贅沢さに、彼らは気が付いているでしょうか?
アオレ島にはリゾートホテルが1軒建っていると聞いていましたが、そばまで行ってみると、リゾートのほかにもお家賃超高そうな高級別荘がずら〜〜〜っと立ち並んでいました。
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全邸プライベートビーチ付き、もしくは自家用ボート付き。何なら専用桟橋付き。すっげーー!「あの別荘で一軒おいくら万円かしら?」と思わず鑑定を始める独身女子2人(笑)。思わぬ不動産見学ツアーを堪能。
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…いや、そうじゃなかった。見てほしかったのはこの青い海。
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あとからテレビ番組で知ったのですが、まさしくこの海域にジュゴンが生息しているそうです。しかも船の上からとかシュノーケリングでとか、結構普通に見れるそうです。前情報ではジュゴンが見られる島はもっと離れた別の島と聞いていたので、今回は無理だねー、あんまり欲張らないでおこうねーと言っていたのにです。先にこのことを知っていたら、絶対この日はジュゴンを探すクルージングツアーを組んでいたでしょう。
でも、もしここに前触れなしにひょっこりジュゴンが顔を覗かせたとしても、「ああ、いるね、ジュゴン」くらいの感じで、普通に受け止められそうです。それくらい現実離れしたファンタジックな海の光景。サント島素晴らしいな。もう少し行きやすければ絶対通っている海です。
さて、短いクルージングを堪能して港の近くの公園を散歩します。
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巨大な榕樹(ガジュマル)や鳳凰木などが配された広々として開けた素敵な公園です。
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映えスポットも(笑)。いい記念になりました。
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この小屋は屋台ですね。ラプラプを売っている女性たちがいました。ラプラプはココナツミルクで味付けしたマッシュポテトに焼き魚を乗せただけという雑さがとってもチャーミングな郷土料理です。一度食べてみたかった。でもこの日はもうすぐ飛行機に乗ってポートビラへ帰る予定です。
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最後にとってもバヌアツらしい写真を1枚撮らせてもらいました。(隠し撮りですがw)
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強い日差しの中、アイランドドレスに身を包んだお母さんたちが、おしゃべりしながらゆっくりゆっくり私たちの前を歩いて行きます。手にしているのはバヌアツ国旗の日傘。ふくよかな腰が左右に揺れるたび、涼しそうなドレスがふわふわと風を翻します。燃えるように赤い鳳凰木の花、抜けるような青い空、まさに私の中の南国バヌアツのイメージそのものです。もうこの写真だけで何杯もビール飲めそう。
さて、ホテルに戻って荷物を持って空港に向かいます。さよならルーガンヴィルの町。さよならサント島。
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サントペコア空港はちっちゃなちっちゃな空港です。(私は沖縄の離島で見慣れてるサイズ)人も少ないですが、これでも国際空港です。オーストラリアからの直行便があるようです。
飛行機も小さめのプロペラ機。でも70人乗りのATR 72はこちらでは大型機です。
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ボクたちも名残惜しいよね。分かる分かる。
搭乗口で何度も抱き合ったり手を振り合ったりする人々。親戚を訪ねて来たのかな?旅行かな?それぞれに思い出を胸にタラップへ。
いよいよ本当にさようなら。青い島影が“また遊びにおいで”と誘っています。本当に美しい島でした。いつまでもこのままでと願わずにいられません。
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約50分のフライトで飛行機はポートビラに帰って来ました。確かに、帰って来てみると、ここが都会に見える!
空港にこんな飛行機が停まっていました。次回は5〜6人でタクシーチャーターやな(笑)。
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荷物受け取り場に入ると…あっしー!ただいま〜!お迎えに来てくれたあっしーと再会です。
私たちは数時間後の便でニューカレドニアに飛び立つので、空港近くの店で最後のランチをすることに。「ポートビラで1、2を争うオシャレカフェ」とあっしーが言う店へ。
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倉庫を改装した「K2カフェ」は、確かに!日本にあってもおかしくないイマドキなオシャレ店。料理もめちゃめちゃおいしかったです。スムージーも良さげでした。
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お花いっぱいのガーデンテラス席がまたいい。乗り継ぎで時間のある方にはおすすめの場所です。
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さて、夕刻に空港に戻り、いよいよバヌアツとお別れです。あっしーありがとう!何から何までお世話になりました。本当に楽しい旅でした。自然も素晴らしかった。ダイビングも面白かった。あっしーは今年の夏には任期を終えて帰ってくると言っていたけど、また一緒に日本から旅行で訪れることが出来たらいいな。いや、きっと行きましょう!
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さて、バヌアツの旅、いかがだったでしょうか? 長い連載にお付き合いいただきありがとうございました。このブログで “バヌアツ・ブルー”を楽しんでいただけたなら幸いです。
次週は番外編、このあと1人で残ったニューカレドニアの旅をお届けしまーす。(…って、まだ日本に帰ってないんかい!)