はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
沈船写真の説明の訂正
前回のクーリッジ号の沈船ダイブの写真で1つ説明を間違えたものがありました。これです。
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私「船のフェンダー」と書いていましたが、正しくは「飛行機のドロップタンク」でした。ドロップタンクとは、外付けの追加燃料タンクのことで、戦闘機の機体や翼の下に付けるものらしいです。失礼しました。
エスピリトゥサント島で素敵ホテルに泊まる
さて、沈船でのレックダイブを終え、ホテルチェックイン。ちなみにサント島の中心はルーガンヴィルという町ですが、繁華街は端から端まで15分で歩けます。その小さな町はずれにある小さなホテルが今日から2泊する宿Village de Santo Resort(ビレッジ デ サント リゾート)です。
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緑いっぱいのトロピカルガーデン、小さなプールがあって、素敵なウェルカムドリンクも出してくれます。
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全室庭に面したスタジオタイプの客室は、すごーく広くて快適。私好みです。
私たちは使いませんでしたが、キッチンにはバヌアツには珍しい電子レンジまで付いていました。
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ロフトが寝室になっていて、エアコンはありませんが、大きなシーリングファンが1階にも2階にも付いていました。音がちょっとうるさいけど、強力で涼しいし、ダイビング 器材もよく乾きます。
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センスも良く、途上国らしからぬグレードの高さです。「ルーガンヴィルで一番良いホテル」とあっしーが言っていたのも頷けます。なのにお値段もリーズナブル。人もあたたかく親切でした。旅カナ的Calm & Relaxingホテルコレクションに見事仲間入りです。
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女子旅的・お正月豪華ディナー
この日からお世話になるのは、あっしーと同じくJICA隊員のあゆみちゃんです。親子ほども歳の離れた私たちに本当によくしていただきました。
この日は元日。ということで夜は豪華に!ここのホテルはレストランもおいしいと評判なのです。なので今日は3人で女子会ホテルディナーです。いえーい!
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伊勢海老頼んじゃいました!フランス料理なんて久しぶりに食べたわ。フレンチと言うかフレンチポリネシア料理?これは白身魚のココナツミルク煮バナナの葉包みです。おっしゃれ〜。調子に乗ってワインのボトルまで開けてしまいました。オーストラリアとニュージーランドのワインが充実していました。
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これ何やったかな?酔っ払っていたので何が何かすぐには思い出せません(笑)ああ、バヌアツ牛のテンダーロイン・ステーキか。オーストラリア風にアイ・フィレって言うよね、こっちの人。
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翌朝。ハッピーニューイヤー2020。
朝食も素敵〜。パンケーキにフレンチトーストですよっ。そんなおしゃれなもんバヌアツ来てから食べたことないと、あゆみちゃん驚いていました。ここはバヌアツにおけるファンタージェンなのかも。
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青い!蒼いよ!美しすぎる3つのブルーホール
この日は、今回のバヌアツの旅のハイライトと言ってもいい日です。ある意味ダイビングよりも楽しみにしていた観光アクティビティ。向かうは3つの“ブルーホール”です!「エスピリトゥサント,バヌアツ」で検索すれば、必ず出てくるブルーホールとシャンパンビーチ。いわゆる“一生に一度は見たい絶景シリーズ”系のやつです。この日は車を1日チャーターして、ブルーホール3つとシャンパンビーチを回るプライベートツアーをアレンジしてもらいました。贅沢っ!楽しみっ!
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町を抜けるとこんなヤシの木の生えた田舎道がえんえんと続きます。でも、離島にしては道路の舗装が行き届いています。ドライバーさんが「このあたりは昔アメリカ空軍の飛行場が建設されて、その時の滑走路が今道路になっているのさ」と説明してくれます。ふーん。歴史の功罪だなぁ。
30分ほどで1番目のブルーホール、“Riri Blue Hole(リリ・ブルーホール)”に到着です。リリ・リバーという川の水源になっていて、本当は川下からカヌーを漕いで泉に辿り着こうと思っていたのですが、ドライバーさんが「ごめん、着いちゃった」と(笑)。
ジャングルが開けたその先に見えたものは……
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わぁ!何この色?!ラムネ?バスクリン?何でこんな透明で青いの?!
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森に囲まれたその泉は、見たこともないほど青い透明な水を湛えて、静かに静かにそこに佇んでいました。……あれか、あれやな? 泉の底から女神さまが出てくるやつやな?「私が落としたのは金のGULLワープフィンですっ」(←うそ)
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何でしょうか、この蔓のブランコは? 映えスポットでしょうか? あまりにもリアリティを欠いたファンタジーな場面設定に、何の迷いもなく少女に戻ってしまいます。
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早速シュノーケリングをしてみよ……冷たっっっっっ
とんでもなく冷たい水です。ダイブコンピュータをつけてませんでしたが、間違いなく26℃以下です。友だちは水着で泳いでいますが、私ムリ!まったく映えませんが黒のラッシュガード上下を着ます。それでも寒い。
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でも泳ぎ出すと水の冷たさを忘れて夢中で写真を撮っていました。吸い込まれそうに透明な青のグラデーション、思いのほか深い水の底へ泳いでいく魚の群れ、カーテンのように滑らかに波打つ水面の紋様、湖底に差し込む光のビーム、それがキラキラ舞い踊る様子…。単に“美しい”という言葉では表現しきれないけど、美しいとしか言いようがない。この青い水をひとすくいでも持って帰れたら。
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あ、これ写真撮りまくってる私です。湖面に反射して完全な鏡像になってる。海だとなかなかこういう写りにはなりません。
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こんな風にターザンジャンプもできます。(この方実は日本の某芸人さんなんですが、ここでは伏せておきます)
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川下からボートに乗った観光客がやって来ました。何とこの方たちも日本人。ブルーホール日本人ホイホイ説(笑)。
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地元の子どももやって来ます。かわいい。やっぱりこの泉はこの子たちのものなんだな。君たちがここには一番似合うよ。私のマスクとシュノーケルを「貸して」と言うので貸してあげました。使ってみたかったのでしょう。毎日ここで遊べる贅沢よ。
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車に戻って2つ目のブルーホールへ向かいます。Matevulu Blue Hole(マテブル・ブルーホール)。こちらの泉は大きくて、各国の観光客で賑わっています。
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みんなターザンジャンプしたりカヌーを漕いだり泳いだり日光浴したり、思い思いに楽しんでいます。うん、正しい観光地のあり方だわ。私たちも東屋でおやつを食べて休憩です。ここも色がきれいでしたが、透明度は先ほどのリリ・ブルーホールの方が良かったです。
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3つ目行きまーす。まだ行くか(笑)。次はNanda Blue Hole(ナンダ・ブルーホール)へ。(ガイドブックにはJackie’s Blue Hole(ジャッキーズ・ブルーホール)と書かれている場合もあります)
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ここは私たちのほか誰もいなくて、貸し切り状態でした!結果、ここが一番静かで一番きれいな、旅カナ的ザ・ベスト・オブ・サント島ブルーホールに認定です。行く前は「3つも行かなくていいんじゃない?同じでは?」と言っていたのですが、行って良かった。本当に信じられない美しい色をしています。
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ちゃんとウッドデッキもしつらえられていて安全に泳げます。
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見てください、この透明度!お魚スッケスケ!
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生い茂るジャングル、鳴き交わす鳥の声、静かな湖面……さざなみが立つとまるでモネの絵画のようです。今でも時々この時のビデオを見返して、あの森と湖の静寂を思い出します。ああいう場所が今この瞬間も同じ地球上にあると思うだけで、しあわせな気持ちになれます。
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では続きは来週!次回は南太平洋一美しいビーチをお見せしましょう。