はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。お元気ですか?台風17号の直撃で、私の”沖縄本島・万座 秋のダイビングツアー計画”はあえなくキャンセルになりました。夏、さよなら。
前回は甲殻類=エビ・カニと言いながら、エビだけで紙幅が尽きてしまったので、改めてカニ編をお届けします。
カニはエビに比べると、“体が透明でガラス細工みたいでキレイ”というようなタイプはあまりいないのですが、造形と生態がユニークなものが多すぎる。なんでそういう生き方を選んだのか?なんでその形になった?自分の姿形や行動を可笑しいと思ったことはないのか?聞いてみたいことがいっぱいです。
まずはこれ。イソコンペイトウガニ。もうその名まえだけで萌え萌えです。が、それ以上に!見てください、このトゲトゲの独創的な造形!可愛すぎる。ホストのウミトサカというソフトコーラルに擬態しているのです。見つけるのは少々難しいですが、そう言われたらもうコンペイトウにしか見えません。
カニダマシと言います。カニなのにカニダマシとはこれいかに。
こちらは前にも紹介したことがあったかな?ナカソネカニダマシといいます。卵を抱えていますね。とても小さいカニです。
これはゼブラガニと言います。キレイ!前回エビ編で紹介したコールマンズシュリンプと同じファイヤーアーチンというカラフルなウニに棲んでいました。そう言えば、コールマンズシュリンプと色柄が似ていますね。ホストに擬態すると自然と似てしまうということでしょうか?
アカホシサンゴガニ。サンゴの隙間に挟まってこちらの様子を窺っています。絶対この隙間から出るもんか、という目でこちらを睨んでいます。そういうわけで全身を見たことはありません。
カイカムリです。このイチゴ帽子みたいなの何だと思います?これは棲んでいるカイメン(乾かしてスポンジになるあいつです)をハサミでチョキチョキしてすぽっと頭にかぶっているのです。器用~~。ほら、手前の方に何か切り取られて白く凹んだ跡があるでしょう?カイメンは食料でもあるのかな?両手(両ハサミ?)で必死に帽子を押さえてる恰好や、その中に隠れよう隠れようとする姿が可愛すぎる。
オランウータンクラブ。けもけもの毛に覆われたゴミみたいな(失礼!)赤いカニです。いや、知らなければ見たってゴミとしか思わないでしょう。どこが脚?どこがハサミ??それにしてもネーミングが絶妙です。オランウータン!まさに!
いかがだったでしょうか?「私カニ好きなの♪」って言う話は(食べる方は別にして)あまりダイビング業界では聞かないですが、こうして見ると、その独創性にいろいろ追求したくなります。個人的には水族館で見たタカアシガニという世界最大のカニが暗い水槽の中に何十匹もうじゃうじゃいる光景が衝撃的すぎて忘れられないのですが、深海200mくらいに棲んでいるそうなので、ダイビングでお会いすることはなさそうです。もし海で会った人がいたら教えてください。(それはもしかして漁師ということ?!)
ではまた来週!