はいさい! 海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。またまた本州に台風が近づいていますねぇ。地域のみなさん、お気をつけください。そして、台風と言えば先月の久米島ダイビング。前半2日間クローズで3日目にやっと潜れたと思ったら、4日目も強風と高潮で外洋のポイントはすべてNG。ああ〜〜
肩を落とす我々に「島の北側のビーチポイントに行ってみますか? もう何年も行ってないし、ビーチって言うか今は使われてない港なんですけど…」とガイドさんから提案が。「行く! 行きます! 見られるのがヤドカリでも行きます!」と手を挙げました。
着いてみると、あ〜なるほど。これですか。打ち捨てられた港の防潮堤の内側のガレ場ですね。ビーチエントリー、久しぶりです。さて、どんな生き物がいるのでしょうか?
はあぁっ! ミナミちゃん!! 私の大好きなミナミハコフグの幼魚ではありませんか! ドット柄の可愛さは言うに及ばず、ちっちゃくって紙風船みたいに四角くって、ヒレの「ピロピロピロ〜〜〜」とした動きもめっちゃ可愛いんですよ。もうこれで一気にテンションアップです。水深3mでも透明度1.5mでもそんなことは問題ではありません。
お次はこれ! 何だかわかります? カニっていうのはわかると思うんですけど、手に何か持ってるこれは…? これはキンチャクガニというカニで、手にはイソギンチャク(生きてます)を持ってるんです。ポンポンを持ってるみたいなので、別名チアリーダーガニとも言われます。英語でもポンポンクラブって言うんですよ!(関西人はここで「まんまやん!」ってツッコミます)この子がすごくちっちゃくて、私のグローブの上に乗ってるんですが、大きさ1.5cmと言うところでしょうか? イソギンチャクの毒で捕食者を追い払ってるんですって。考えたなぁ。
ウミウシもいろいろ見つけました。これはタテヒダイボウミウシでしょうか。大きさは3cmくらいだったかな? でもこうしてアップで撮ると何だか地球外生命体って感じにも見えますよね?
ウミウシもう一種。これはブチウミウシと言います。白い体に黒いブチが特徴です。この子はとても小さかったですが(2cmぐらい)、実はすごく大きくなる種類で、以前フィリピンのアニラオで見た個体は、12〜15cmくらいありました。そして、それが質感はういろうで形は豆大福そっくりだったのです! なので、私の中ではブチウミウシ=豆大福ちゃんと脳内変換されます。
うわー、これまた独特な造形ですね。何だと思います? これはツマジロナガウニという種類のウニなんです。岩の隙間をひょいとのぞいた時に見つけました。ビジュアルインパクトすごいですよね。近未来の建築モニュメントみたい。
あーおもしろかった!「水深3mなんて素潜りでいいんじゃない?」と思われるかも知れませんが、この小さな世界をじ〜っくり観察する楽しさはダイビングならではかな、と思います。
以上、台風でもしっかり海を楽しんだ久米島でした。久米島は5〜6月になると、クメジマボタルという絶滅危惧種の珍しいホタルが見られることでも知られています。自然豊かなこの島に、ぜひ遊びに行ってくださいね。