はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。
6月は何の季節?梅雨?それはもちろん正解ですが、ダイバーにとっては“群れ”の季節です。私のように沖縄をメインで潜っているダイバーは「6月」と聞くだけで「粟国島」という単語が頭に浮かんで、ドキドキしてきます。粟国島では5月末から6月の間にかけて「アジ玉」と呼ばれるギンガメアジの大群が見られます。何百匹ものアジが、ぐるぐると巨大な渦のような塊になって群れをなすシーンは大迫力!シーズン中はそのポイントを目指して那覇から何十隻もの船が出航します。 また、初夏から夏にかけてはスカシテンジクダイやキンメモドキといった群れで生活する小魚たちが孵化して爆発的に数を増す時期でもあり、水中は大変にぎやかになります。
旅カナは海の生物全般が好きですが、「今日は何が見たい?」とガイドさんに聞かれたら、いつも「群れ」と答えます。大きくても小さくてもいいのです。とにかく群れが大好物。
群れというのは全体で一つの意思を持っている。私はそう考えています。群れの端から端まではすごーく離れているのに、どうしてさぁ~っと一斉に向きを変えたり、スピードを上げたり、同時に同じ動きができるのでしょうか?まるでどこかにタクトを振る指揮者でもいるかのように、瞬時にその意思は全体に伝わります。不思議でしょうがありません
仮に群れの中に指揮者的なリーダー魚さんがいるとして、その指令は誰がどうやって群れの端の魚まで伝達しているのでしょうか?他の魚の動きを見て動いている?それにしても、端まで行き渡るにはもう少し時間がかかりそうなものです。それがまるで1匹の魚のように機敏に振る舞う。そう、あの有名な絵本の「スイミー」さながらに。その不思議さにいつも打たれるのです。そんな旅カナ大好物の群れの写真を今日はお届けします。
なんか青いバックの写真ばかりになってしまいましたが、ワイドの写真はえてしてそうなりがちですね。今回の写真はいずれも沖縄の粟国島で2018年に撮影したものです。また行きたいなと思います。