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基金活動のご報告

こんにちは、海とかもめ部です。

フェリシモでは、沖縄の美しい海を支える珊瑚礁を守るために、海基金(旧沖縄サンゴ基金)を設立しました。2018年4月からは「未来のたからもの サンゴの森基金」と一緒になり、活動を広げています。この海基金は『海とかもめ部』の商品を購入いただくことでも参加いただけます。

みなさまから支援していただいた基金は、サンゴ礁の再生に取り組むNPO主催によるサンゴの植え付けや、ビーチクリーン活動、海洋環境学習に活用されています。

今回は基金の拠出先のひとつ、認定NPO法人 エバーラスティング・ネイチャー(小笠原海洋センター)さまの2023年度活動レポートをご紹介します。

小笠原諸島でアオウミガメの人工ふ化放流 ~海洋センターから約6,000頭のウミガメが旅立ちました~

羽ばたく赤ちゃんガメ

今年は父島の大村海岸で光害対策として6,677個の卵を保護し、計約6,000頭のウミガメを海へ還すことができました。また、小笠原海洋センターでは2023年生まれの245頭のウミガメを飼育中です。今後はそれぞれに標識を付けて放流を行う予定です。

これまで大村海岸で産み落とされた卵はすべて保護して、海洋センターでふ化させてきました。しかし、「より人の手を加えずに保全を行える方法はないか?」と考えて、数年前から産卵巣の上にネット(以下、ネット巣)を敷くことで、赤ちゃんガメの迷走を予防する方法にも取り組んでいます。

このネット巣から脱出した子ガメの回収作業をしていると、島民の方から声を掛けられる機会が増えてきました。特に小さなお子さんと親御さんから声を掛けられるたびに、カメについての話をしたり、直接カメにさわってもらったりする時間を作っています。

これはとても小さな活動ですが、島の子どもたちにアオウミガメが身近な存在であることを感じてもらうきっかけになればとてもうれしいと思います。

〈支援者のみなさまへ〉

みなさま、日ごろから小笠原海洋センターの活動にご支援いただき大変ありがとうございます! 2023年もみなさまのおかげで多くのアオウミガメを守り、放流することができました。

小笠原海洋センターのある小笠原諸島は、日本最大のアオウミガメの繁殖地として知られています。小笠原で生まれた赤ちゃんガメは外洋で成長し、しばらくすると本州の太平洋沿岸で生活をします。そして30年以上の年月をかけて成熟すると、春に小笠原にやってきて繁殖に参加するのです。

このように、生まれた浜に戻り繁殖することを「母浜回帰」といいます。長い長い時間をかけて紡がれるアオウミガメの命が、人間の活動から悪い影響を受けないように、私たちはこれからも精力的な活動を行っていきたいと思います。

エバーラスティング・ネイチャーさまのその他の活動はこちら

小笠原海洋センターさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

増え続ける海洋ゴミ。今この瞬間も、街や川から海へゴミが流れて来ています。これからは作り消費するだけではなく、未来の環境づくりまで暮らしの中で意識することが求められます。
私たちができることはひとつひとつは小さなことですが、大きな力となって集まれば未来を変えていけると信じ、これからも現実に目を背けることなく、海をきれいにする活動を続けていきたいと思います。引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

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トヨ

『海とかもめ部』の部長をしています。
楽しく、おもしろく、そして海のために。

海を好きな人に楽しんでいただけるよう、盛り上げていきたいと思います!

キャラクター:キンチャクガニ

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