こんにちは、海とかもめ部です。
フェリシモでは、沖縄の美しい海を支える珊瑚礁を守るために、海基金(旧沖縄サンゴ基金)を設立しました。2018年4月からは「未来のたからもの サンゴの森基金」と一緒になり、活動を広げています。この海基金は『海とかもめ部』の商品を購入いただくことでも参加いただけます。
みなさまから支援していただいた基金は、サンゴ礁の再生に取り組むNPO主催によるサンゴの植え付けや、ビーチクリーン活動、海洋環境学習に活用されています。
今回は基金の拠出先のひとつ、特定非営利活動法人 海さくらさまの2023年度活動レポートをご紹介します。海さくらさまは、江の島の海にタツノオトシゴが戻ることを目標に、「毎月のゴミ拾い」と「海底に森をつくる」の2本柱で日々挑戦・活動をされています。
海さくらゴミ拾い(毎月のゴミ拾い)
2023年に入ってから「海さくらゴミ拾い」を5回実施しました。その期間に計2,688人が参加され、計228袋の可燃ゴミと計149袋の不燃ゴミを回収することができました。
【第183回 海さくらゴミ拾い(2023年1月21日)】
参加人数391人 可燃ゴミ43袋・不燃ゴミ38袋
【第184回 海さくらゴミ拾い(2023年2月18日)】
参加人数435人 可燃ゴミ42袋・不燃ゴミ30袋
【第185回 海さくらゴミ拾い~雨だからこそ伝えられるゴミ拾い~(2023年3月18日)】
参加人数227人 可燃ゴミ28袋・不燃ゴミ18袋
この日は大雨にもかかわらず、227人もの人たちが「海さくらゴミ拾い」に参加するために集まってくれました。雨は豊かな土壌をつくってくれますが、その一方で街のゴミを海まで運んでいきます。そんな雨だからこそ伝えられることがあると思い、私たちはゴミ拾いを実施しました。
※第185回海さくらゴミ拾いの詳細はこちら
雨の中でのゴミ拾い(2023年3月18日)
【第186回 海さくらゴミ拾い~海洋戦士シーセーバーとゴミ拾い~(2023年4月22日)】
参加人数445人 可燃ゴミ62袋・不燃ゴミ30袋
最近は子どもたちの海離れが加速し、10代の4割が海に関心がないというデータがあります。そこで私たちは「子どもたちに海に来てほしい」という想いから、「海洋戦士シーセーバー」という戦隊ヒーローを生み出し、4月から毎週土曜日9時15分から15分間番組をテレビ神奈川で放送しています。(DMM TVでも放送中)
「海洋戦士シーセーバー」が来ることを知った多くの子どもたちが、海さくらゴミ拾いに参加をしてくれました。引き続き5月にも、多くの子どもたちが来てくれました!!
※第186回海さくらゴミ拾いの詳細はこちら
海洋戦士シーセーバーとゴミ拾い(2023年4月22日)
【第187回 海さくらゴミ拾い~昭和ロックゴミ拾い~(2023年5月27日)】
参加人数1,190人 可燃ゴミ53袋・不燃ゴミ33袋
「コロナで弱った人を昭和のパワーで元気にするぞ!」との思いからはじめた昭和ロックゴミ拾いは、2023年5月に福島県相馬市・神奈川県横須賀市からスタートし、江の島でファイナルを迎えました。人と海を元気に、そして、多くの楽しい思い出を持ち帰ってもらうために、昭和のスターとゴミ拾いやLIVEを実施しました。
※第187回海さくらゴミ拾いの詳細はこちら
昭和ロックゴミ拾い(2023年5月27日)
【海底に森をつくるプロジェクト(海創造プロジェクト)】
2021年に私たちが植えたアマモという海草に、コウイカが産卵。2015年からはじめたこのプロジェクトは、やっとイカに認められたと喜び、涙しました。そして2022年には、台風などで姿を消したアマモが、自生している姿を発見して、再び涙しました。
2023年2月アマモ観察に行くと、自生しているアマモを発見しました。しかし、このプロジェクトの監修をお願いしている工藤先生から、「ちょっと待った! これはアマモではない! 」との連絡があり、3月17日に再調査することになりました。その結果、アマモたちがまた姿を消していることがわかりました。
2015年から試行錯誤しながらアマモを植えていますが、うまくいきません。同じ神奈川県内の金沢八景では、6畳くらいのアマモを植えたところ3年後に大きな海底の森をつくることに成功した、という実例があります。
昔は江の島の海にもアマモを含む多くの海底の森がありましたが、いまの江の島の海はヘドロ化しているために、海底の土の改善が必要だと私たちは考えています。これからも絶対に諦めず、海底に森が作れるように、慎重に、そしてていねいに進めていきます。
アマモの姿を発見できなかった2023年3月17日の様子
〈支援者のみなさまへ〉
毎年みなさまから応援とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。私たちはその応援に恥じないように、これまでゴミ拾いを実施してきました。
おかげさまで、多くの方々が「海さくらゴミ拾い」に参加され、自発的なゴミ拾いを実施した結果、私たちの本拠地である片瀬東浜海岸は、「誰かがいつもゴミ拾いをしている浜」になりました。これはみなさまからの応援のおかげです。ありがとうございました。
それとは対照的に、海底の森をつくることは、なかなかうまくいきません。何度も改善・挑戦を重ねていますが、2023年に入るとまたアマモが姿を消したので、ヘドロ化した海底の土を改善するために挑戦を始め、有機物をたくさん食べてくれる2枚貝のハマグリ3,000個を3月17日に放流しました。
もうすぐ19年目の活動になりますが、みなさまからの応援が本当に私たちの力になっています。気を引き締め、絶対にあきらめず、もっともっとがんばります。
前回の活動レポートはこちら
海さくらさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。
増え続ける海洋ゴミ。今この瞬間も、街や川から海へゴミが流れて来ています。これからは作り消費するだけではなく、未来の環境づくりまで暮らしの中で意識することが求められます。
私たちができることはひとつひとつは小さなことですが、大きな力となって集まれば未来を変えていけると信じ、これからも現実に目を背けることなく、海をきれいにする活動を続けていきたいと思います。引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。