KAMOME BLOG

かもめブログ

糸満の海に初トライ!

はいさい!海とかもめ部飛び入り部員の旅カナです。

今週は前回の続きで、沖縄での10月のダイビングの写真です。鍵井さんのフォトセミナーで宜野湾に潜った翌日、南部の糸満に友人と2人で行きました。

朝の集合は糸満フィッシャリーナです。漁船とヨットがずらりと並ぶ、しかしその割には静かな港でした。さすが“穴場ダイビング”を謳うだけのことはあります。

そう、私は沖縄には何回も来ていますが、糸満で潜るのは初めてなのです。沖縄在住の友人も初めて。当然ショップさんも「初めまして」です。こちら糸満ダイビングサービスさんにお世話になりました。起業してまだ2年目という若いオーナーガイドさんが1人でされてるショップです。本島ではよくあるスタイルですが、船を持たず、よそのショップさんと乗り合いのボートで海へ出るスタイル。

この日は、そのよそのショップのゲストさんが外洋ポイントを希望されたそうで、ルカン礁というポイントへ行くことになりました。ルカン礁は糸満から西へ30分くらいのところにポツンとある小さな環礁です。本島と慶良間の中間ぐらい?

オーナーガイドの土屋さんによると、潮通しがいいのでいつも透明度が良く、東側のドロップオフの岩壁に沿って行うドリフトダイビングは、大物や魚の群れに出会えるダイナミックなポイントだとか。そんなん言われたらもうワクワクですよね(笑)カメラはワイド派の友人も願ったり叶ったりです。

さ、行ってみましょうか。

最初からどんと30m近くまで降ります。まずお出迎えしてくれたのは、アカヒメジの群れ。「何で黄色いのにアカヒメジよ?」と思う方もいるでしょうが、水揚げされると体色が赤く変化するのだそうです。なので赤ヒメジ。

底の方を見れば、こういうどーんとした岩の折り重なる地形です。

これロクセンヤッコなのですが、なんかデカイ!!カップルさんでうふふあははと戯れてはりました。

「タテヨコ配置間違えてるよ」と思ったあなた、いえ合ってるんです。左がドロップオフの壁なんです。あ、私の大好きなシテンヤッコいたんで撮りました。

でね。
ここからですよ。私が「ほえ〜〜〜」と思ったのは。

あ、これは前日セミナーで習ったカメラ設定で撮った写真なんですが、ここまで補正するとちょっとダイビング写真っぽくないですね。

まぁいいや。そこではなくて、このサンゴに注目してください。

すごくないですか?! 壁一面にきれいな薄グリーンのサンゴがびっしり群生しているのです。黄色いウミウチワ?とも思ったけれど、小さいし、群生しすぎだし、何より黄色というより緑っぽい。“日本の伝統色”で色指定するなら、萌黄色(もえぎいろ)?苗色(なえいろ)?

これは何?「こんな光景見たことない!」と思って、私は感動しまくって、前から後ろから(同じような写真ばかりですいませんが)バシャバシャ撮りまくったのですが、誰も見てないし、ガイドさんも指差さないし、後からネットでポイント解説のサイトをいくつか見てみても、誰もこのサンゴには言及していないのです。え?すごいよ?すごく特徴的だってば。私もいろいろなダイブサイトを潜って来たので、過去の似たサイトがあれば「ああ〜あのタイプね」って思うけど、そのどれとも違う。多分、写真見れば一発で「ルカン礁ね!」って分かるやつ。

とにかく美しい光景なので、これからルカン礁に行かれる方はぜひ緑のサンゴに注目してみてください。

今度はグルクンの大きな群れが流れて来ました! ザ・お魚リバーです。

カスミチョウチョウウオ。白黒黄色の南国感溢れる外洋らしい魚。絵に描くのが簡単なので好きな魚です(笑)

このほか、ホワイトチップシャークがいたり、アカククリがいたり、なかなかダイナミックで楽しい1本でした。


2本目はルカン礁の北側の、“砂地ポイント”って聞いてたんですけど、正確には“ガレ場”でした。さっきの豊かな生物相に比べてこちらは魚も少ない感じ。

聞けば、ここに定住してるハナヒゲウツボがいて、それを紹介しようと思って探してたけど、台風でどっかいっちゃったみたいとのこと。野生って大変。
上を見ればこんな感じ。

ハナヒゲウツボの代わりに見つけたのは、めーっちゃちっちゃくて可愛い子たち。トカラベラの幼魚とか……あー!見つけたーー!大好き♪可愛いオビテンスモドキの幼魚です。

ゆらぁ〜ゆらぁ〜と波に漂うような泳ぎ方と言い、スナップボタンみたいなくりくりの目と言い、この“もじゃ子”な感じと言い、可愛いの要素しかありません。一説によると、ちぎれて漂っている海藻に擬態してるらしいです。そう言えば、この個体は赤茶色っぽいですが、バヌアツで見た個体は黄緑色でした。

さらに可愛いのはイロブダイの幼魚。ちっちゃ! 体長が1cmくらいしかありません。もうまるでおもちゃです。

あんまり撮るもの多くなかったな〜ということで、予定はしてなかったけど、3本目も行くことにしました。


3本目は糸満の港を出て90秒のポイント「ウエンチ」へ。ここは浅場のサンゴの群生が素敵なポイント。スズメダイがぶわーーっと群れていて、私は途中から写真を撮るよりも魚と泳ぐ方が楽しくなってしまい、群れと一緒にくるくると泳ぎ回っておりました。

お魚いっぱいでしょ〜?

サンゴは本来ならもっときれいなんだそうですが、この前の台風9号・10号でバキバキ折れてしまったとのこと。自然の力はすごいですね。それでもこの色豊かさです。

はっ!!黄色いアジ?!
え?ちょっとした体色変化とかじゃなくて、真っ黄色の個体なんですけど。こんなの見たことない。図鑑で調べても出てこない。うっすら縞がある。シマアジ? こいつが魚群のプレデター(捕食者)。素早い動きでさっと身を翻すと、魚群もさぁーっと割れる。

土屋さ~ん、黄色い子、そっち行きましたよ~(気付いてないみたいw)

かなり浅場なので、自然光だけでナチュラルな色彩の写真が撮れます。サンゴの色はきれいだなぁ。

ソフトコーラルもほわほわした雰囲気に撮れます。

マクロもふんわり写真。ゾウゲイロウミウシの後ろ姿。萌え~♡

さ、楽しかった2日間のダイビングも終わりです。
海から上がったら沖縄そばだー! 糸満の港から車で5分の「月桃華(サンニンばなー)」さんへ。偶然見つけたお店ですが、とってもおいしかった!

麺は全粒粉の手打ち麺、鰹節のだしがきいたスープ、そして何よりこの大きさの軟骨ソーキ!でっか!オプションでフーチバー(沖縄のよもぎ)も付けてくれます。おいしかった。ごちそうさまでした。

那覇に戻って、おやつは壺屋やちむん通りにある「うちなー茶屋ぶくぶく」さんで、氷ぜんざいをいただきました! 沖縄のは本土のぜんざいと違って、かき氷のことを指します。氷の下には金時豆と白玉が。黒糖と練乳がけでおいしーい♪

あー楽しかった。海はいいなー。
ダイビングをしたあとは最低18時間は飛行機に乗ってはいけないので、帰りは翌日の朝です。さよなら沖縄、あー、なんで今日に限ってこんな晴天かな?!

神戸が近づいてきました。空から見た明石海峡大橋。瀬戸内海も今日はきれいな青い海!

今回の沖縄GoTo海旅の写真はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた来週!

前の記事 バックナンバー 次の記事

かもめブログライターご紹介

旅カナ

『海とかもめ部』飛び入り部員。元「ecolor[エコラ]」ブランドマネージャー、現「幸福のチョコレート」マネージャー。 旅が好きでこれまで旅した国は35ヵ国。趣味はカメラとダイビング。沖縄離島とフィリピンを主に潜り、経験本数は約500本。 特技は海の生き物のイラストをダイビングログブックに描くこと。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」として作品を発表中(@nosekana)「海とかもめ部」ではブログ「海の写真館」連載担当。 イメージキャラクター:タンクを背負ったカンパチ

コメントを残す

キーワード検索

Community

海とかもめ部公式SNS

@umitokamomebuで、最新情報を更新中!