シンプルな装いに彩りを。「ロール捺染」という技法で、表・裏が異なるカラーで染め上げられたリバーシブル。軽やかで心地よいガーゼストールです。
〈願の糸〉 かつて、七夕では五色の糸を竿の先に掲げ、さまざまな願い事を託しました。旧暦で七夕は夏を過ぎた時期にあたるので、「願(ねがい)の糸」は初秋の季語。文様は、縫い糸を巻いておく裁縫用具をモチーフとした「糸巻き紋」です。グレーとピンク……素敵な配色。きれい……。
美しいスカーフ6柄がスタンバイ。それぞれ雰囲気が違うので、お洋服に合わせて選ぶのが楽しいですね。左から〈牛冷やす〉〈風光る〉〈願の糸〉〈山眠る〉〈秋の水 〉〈雨休み〉
ラフに巻いて長くたらしてもサマになる。〈風光る〉春の風が光り輝くように感じられることを表す季語「風光る」に着想を得て、爽やかにそよぐ風と踊るように明るい陽光をイメージした配色。モチーフは、昔から玩具や家紋として親しまれてきた風車。
〈願の糸〉何重かに巻いてもイイ感じ。長いので巻き方に変化をつけられて楽しい。
洗いっぱなし、ノーアイロンでも問題なし。むしろ自然な感じで味あり。
「ロール捺染」という技法で、表・裏を異なるカラーに染め上げられたリバーシブル。素材は、「上美(じょうび)」というガーゼ生地で、一般的なガーゼより糸の打ち込みが多く張りがありしっかりした生地。それでいて軽く、使い込むほどにふんわり、どんどん肌触りが良くなり、やわらかくやさしい風合いになっていきます。
すべてギフトボックス(素敵)入り。デザインについて書かれたレターも入っています。そのまま贈りものにできますね。
【hirali(ひらり)】大阪は堺の手ぬぐいブランド「hirali(ひらり)」は、日本で唯一という”ロール捺染による両面染色技術”をもとに、「重ねの色目」という日本古来の色彩文化に着想を得たものづくりをしているブランド。日本の季語をモチーフにした文様が表と裏それぞれに異なる色で染色された手ぬぐいは、表裏一体となって季節の色合いを表現。絶妙な配色は洗練されていて美しく、暮らしに彩りを添えてくれます。フーズノートでは手ぬぐいも販売しています。
工場で、染め職人がロール捺染の染料を落とす刃(金属板)を研いでいるところ。「ロール捺染」は、染色したい場所に糊を混ぜた染料を金型で捺し染める技法で、現在これができる職人は全国にほんのわずかしかいません。しかもこの「金型」を伸ばしたり削ったり、0.1mmを調整するような世界を担っているのこそ、機械ではなく職人さん。すごい。
染料をロール捺染の型に流しかけているところ。この型の裏に職人が研いだ刃があり、余分な染料を削り落としています。