message to everyone
今、世界では十分な食料が生産されているのに、10人に1人が“慢性的な栄養不足”=“飢餓”に直面しています。必要な食料を自らの手で得られることは、人間のもっとも基本的な権利のひとつ。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、この「食料への権利」が実現された「飢餓のない世界」をめざして、住民の自立を支援しています。 私は14歳の時にHFWでボランティアを始めました。食事を配り続けるのではなく、食べられるようになる活動を住民中心に進め、リーダーを育て支援を終了するスタイルがいいなと思ったのです。人々が十分に食べることができ、地域が強くなることは、災害、テロ、飢饉など緊急事態の予防や軽減になるとも考えています。 一方、「終わりのある支援」や「防ぐ支援」は、成果が出るまでに時間がかかり、分かりにくいかもしれません。それにも関わらず、HFWをご支援いただきましたみなさまに感謝を申し上げます。これからも飢餓を終わらせるために、日々努力している世界の人々へのご支援をよろしくお願いします。」
(ハンガー・フリー・ワールド 国内部門マネージャー田中梨佳さん)
from the field of activity
2017年からご支援いただいているベナンの栄養不良児の栄養改善は、母親向けの栄養と衛生の実習(朝食会)を続けてきました。父親への研修、農業研修も行い、各家庭で栄養豊富な食事ができるようになってきました。「病気がちだった息子が健康になりました。他の母親たちにも伝えます」と対象者のコジョさんから感謝が届きました。次の段階として、各家庭で推奨してきた家庭菜園を5つのグループを作り、協力し合える体制に。地元の有力者に地域ぐるみでの高栄養価作物の生産や各家庭支援を訴え、自治体から農地の無償提供も受けることができました。