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沖縄の自然からこぼれたしずく琉球ガラスのイヤカフにもなるリングの会
お申し込み番号:603783
Price ¥4,620
- Monthly BOX
- Limited Collection
- Made in Japan
「もったいない」から生まれた琉球ガラス
ぽってりと丸みを帯びた形、鮮やかな色彩、海を感じさせる気泡。沖縄の自然をそのまま閉じ込めたような琉球ガラスが生まれたのは、今から100年以上前のこと。大阪や長崎からやってきたガラス職人が、ランプやびんなど生活用品を作ったことが始まりとされています。戦後は原材料不足に職人たちが知恵をしぼり、お酒やジュースの空きびんを砕いて溶かして再利用。そうして少しずつ、現在の琉球ガラスが形づくられていきました。いびつな形や気泡も魅力的に見えるのは、沖縄の持つおおらかさに加えて、こうした歴史背景もあるのかもしれません。
美しいガラスのかけらが誕生するまで
今回アクセサリー用のガラス粒を作ってくださったのは、沖縄県糸満市に工房を構える「琉球ガラス村」さん。
沖縄の自然をイメージしたガラスを得意とし、伝統を守りながらも時代が求める新しいガラスに挑戦し続けていて、「100%ハンドメイド」にこだわっている工房です。ガラス作りのすべての工程を職人さんが担い、生み出されるガラス製品には沖縄で生まれ育った職人さんたちの感性やアイデアが映し出されています。
こだわりの100%ハンドメイド。琉球ガラスの作り方
ここでの製品づくりは、すべて職人さんの手作業で行っています。アクセサリーのもととなるグラスがどのように作られているか、順を追ってご紹介します。
職人さんたちが使う道具はどれも年季の入ったものばかり。作業しやすいように、自分でオリジナルの道具をつくる職人さんもいらっしゃるそうです。
まずは溶解炉で原料を1300℃以上に熱し、水あめのようにドロドロに溶けたガラスをパイプ状の棒(吹き竿)に巻き取ります。溶解炉の前は灼熱、夏の時期は工房内の室温が40℃を超えることも。
巻き取った透明なガラスに色ガラスの粒をつけて着色します。
丸い形に整え、少しだけ息を吹き込んで下玉を作ります。下玉を充分に冷ますことで、上から熱いガラスを巻いても形が安定します。
下玉の上からさらにガラスを巻いて出来上がる製品に必要な大きさにします。同じ形の製品をいくつも作るには、毎回同じ量のガラスを巻かないといけないため、大変むずかしい作業。これができるようになるのにも4~5年の修業が必要だそうです。まさに職人技ですね。
厚みを均一にするため、ガラスを温め直して温度のむらなくしてから、型の中で息を吹き込み膨らませ、製品の基本形を作ります。
ガラスがやわらかいうちに、口になる部分にくくりを入れ、吹き竿から切り離す準備をします。
底の形を平らに整え、ポンテ竿をつけて、口になる部分を切り離します。この時、ポンテ竿がグラスの中心に付かないと、形がゆがんでしまうので注意が必要です。通常、この作業は手間も時間もかかるため、大量生産を行うガラス工場では、ガラスを冷ましてから、飲み口部分のガラスをカットして熱や機械で研磨します。しかし、琉球ガラス村では「100%ハンドメイド」にこだわっているため、この方法で作り続けているのだそう。
ここからは、製品の上半分を作ります。ガラスが冷めて固くなっているので、切り離したガラスの口の部分を焼き戻し、窯で再びやわらかくします。
温度を保つことがむずかしく、職人さんは手先の感覚と目でガラスの様子を見て、温度が高くなりすぎないようにガラスを温めます。
口当たりをより滑らかにするため、グラスの口部分を薄くのばしてから、はさみで切り落とします。グラスがついているポンテ竿とはさみのスピードを合わせないと形がゆがんでしまうので、熟練の技が必要になります。また、前の手順でガラスを温める時間が短かったり、長すぎても上手くカット出来ません。
手作業で口を広げます。機械に頼らず、最後まで手作業。型を使うことができないため、グラスの厚み、高さ、上半分の形のラインは職人さんの腕次第。
形が完成したら、ポンテ竿からグラスを外します。底面をバーナーであぶり、ポンテの跡を消してから「RGC(琉球ガラス村)」のマークを刻印。
ガラスは急冷に弱いので、約550℃の窯に入れて、一晩かけてゆっくり常温まで温度を下げます。
出来上がった製品がこちら。それぞれ沖縄の風景を映し出した、美しい色彩と表情が魅力です。
制作途中で生まれたB品をガラス粒に。
このように長い手順で吹いたグラスも、形がゆがんでしまったり、ガラスに不純物が入り込んだり、温度差による筋が入ってしまったりなどの理由で、どうしても不良品ができてしまいます。
今回は、販売できるグラスになれなかったB品を使って、アクセサリーを作ることにしました。透明部分は溶かし直してすぐに再利用できるのですが、色がついている部分の再利用はむずかしいそうです。
ガラス粒の大きさをアクセサリーに適したサイズにするために、B品のグラスを職人の感覚でおよそ1gにカットします。
アクセサリーにした時に美しい透明感を出すため、カットした部分をすべて研磨します。小さな粒を機械で削るため、集中力が必要な作業です。
ガラスを切り出す部分によって、ひとつひとつ色や表情が異なります。
電気炉の中に一個ずつていねいに並べていき、およそ1日かけて焼成します。
焼成温度も非常に重要で、温度が低いといびつな形になってしまいます。何通りもの焼き方を試し、最終的に、雫のようなつるんとした表情を生み出すことができました。
そして、でき上がったガラス粒がこちら。ひとつひとつ異なる色が溶け込んで、とても美しいです。
色とりどりの色彩や海を感じさせる気泡など、沖縄の風景をそのまま閉じ込めたような琉球ガラス。そのしずくのようなかけらから生まれたアクセサリーは、上品な輝きでコーデのワンポイントとしても◎。沖縄の美しい自然がぎゅっと詰まった、とっておきのアクセサリーです。
耳もとでゆれ、指先で光る、沖縄のきらめく情景をアクセサリーでお楽しみください。
「もったいない」から生まれた琉球ガラス
ぽってりと丸みを帯びた形、鮮やかな色彩、海を感じさせる気泡。沖縄の自然をそのまま閉じ込めたような琉球ガラスが生まれたのは、今から100年以上前のこと。大阪や長崎からやってきたガラス職人が、ランプやびんなど生活用品を作ったことが始まりとされています。戦後は原材料不足に職人たちが知恵をしぼり、お酒やジュースの空きびんを砕いて溶かして再利用。そうして少しずつ、現在の琉球ガラスが形づくられていきました。いびつな形や気泡も魅力的に見えるのは、沖縄の持つおおらかさに加えて、こうした歴史背景もあるのかもしれません。
美しいガラスのかけらが誕生するまで
今回アクセサリー用のガラス粒を作ってくださったのは、沖縄県糸満市に工房を構える「琉球ガラス村」さん。
沖縄の自然をイメージしたガラスを得意とし、伝統を守りながらも時代が求める新しいガラスに挑戦し続けていて、「100%ハンドメイド」にこだわっている工房です。ガラス作りのすべての工程を職人さんが担い、生み出されるガラス製品には沖縄で生まれ育った職人さんたちの感性やアイデアが映し出されています。
こだわりの100%ハンドメイド。琉球ガラスの作り方
ここでの製品づくりは、すべて職人さんの手作業で行っています。アクセサリーのもととなるグラスがどのように作られているか、順を追ってご紹介します。
職人さんたちが使う道具はどれも年季の入ったものばかり。作業しやすいように、自分でオリジナルの道具をつくる職人さんもいらっしゃるそうです。
まずは溶解炉で原料を1300℃以上に熱し、水あめのようにドロドロに溶けたガラスをパイプ状の棒(吹き竿)に巻き取ります。溶解炉の前は灼熱、夏の時期は工房内の室温が40℃を超えることも。
巻き取った透明なガラスに色ガラスの粒をつけて着色します。
丸い形に整え、少しだけ息を吹き込んで下玉を作ります。下玉を充分に冷ますことで、上から熱いガラスを巻いても形が安定します。
下玉の上からさらにガラスを巻いて出来上がる製品に必要な大きさにします。同じ形の製品をいくつも作るには、毎回同じ量のガラスを巻かないといけないため、大変むずかしい作業。これができるようになるのにも4~5年の修業が必要だそうです。まさに職人技ですね。
厚みを均一にするため、ガラスを温め直して温度のむらなくしてから、型の中で息を吹き込み膨らませ、製品の基本形を作ります。
ガラスがやわらかいうちに、口になる部分にくくりを入れ、吹き竿から切り離す準備をします。
底の形を平らに整え、ポンテ竿をつけて、口になる部分を切り離します。この時、ポンテ竿がグラスの中心に付かないと、形がゆがんでしまうので注意が必要です。通常、この作業は手間も時間もかかるため、大量生産を行うガラス工場では、ガラスを冷ましてから、飲み口部分のガラスをカットして熱や機械で研磨します。しかし、琉球ガラス村では「100%ハンドメイド」にこだわっているため、この方法で作り続けているのだそう。
ここからは、製品の上半分を作ります。ガラスが冷めて固くなっているので、切り離したガラスの口の部分を焼き戻し、窯で再びやわらかくします。
温度を保つことがむずかしく、職人さんは手先の感覚と目でガラスの様子を見て、温度が高くなりすぎないようにガラスを温めます。
口当たりをより滑らかにするため、グラスの口部分を薄くのばしてから、はさみで切り落とします。グラスがついているポンテ竿とはさみのスピードを合わせないと形がゆがんでしまうので、熟練の技が必要になります。また、前の手順でガラスを温める時間が短かったり、長すぎても上手くカット出来ません。
手作業で口を広げます。機械に頼らず、最後まで手作業。型を使うことができないため、グラスの厚み、高さ、上半分の形のラインは職人さんの腕次第。
形が完成したら、ポンテ竿からグラスを外します。底面をバーナーであぶり、ポンテの跡を消してから「RGC(琉球ガラス村)」のマークを刻印。
ガラスは急冷に弱いので、約550℃の窯に入れて、一晩かけてゆっくり常温まで温度を下げます。
出来上がった製品がこちら。それぞれ沖縄の風景を映し出した、美しい色彩と表情が魅力です。
制作途中で生まれたB品をガラス粒に。
このように長い手順で吹いたグラスも、形がゆがんでしまったり、ガラスに不純物が入り込んだり、温度差による筋が入ってしまったりなどの理由で、どうしても不良品ができてしまいます。
今回は、販売できるグラスになれなかったB品を使って、アクセサリーを作ることにしました。透明部分は溶かし直してすぐに再利用できるのですが、色がついている部分の再利用はむずかしいそうです。
ガラス粒の大きさをアクセサリーに適したサイズにするために、B品のグラスを職人の感覚でおよそ1gにカットします。
アクセサリーにした時に美しい透明感を出すため、カットした部分をすべて研磨します。小さな粒を機械で削るため、集中力が必要な作業です。
ガラスを切り出す部分によって、ひとつひとつ色や表情が異なります。
電気炉の中に一個ずつていねいに並べていき、およそ1日かけて焼成します。
焼成温度も非常に重要で、温度が低いといびつな形になってしまいます。何通りもの焼き方を試し、最終的に、雫のようなつるんとした表情を生み出すことができました。
そして、でき上がったガラス粒がこちら。ひとつひとつ異なる色が溶け込んで、とても美しいです。
色とりどりの色彩や海を感じさせる気泡など、沖縄の風景をそのまま閉じ込めたような琉球ガラス。そのしずくのようなかけらから生まれたアクセサリーは、上品な輝きでコーデのワンポイントとしても◎。沖縄の美しい自然がぎゅっと詰まった、とっておきのアクセサリーです。
耳もとでゆれ、指先で光る、沖縄のきらめく情景をアクセサリーでお楽しみください。