BLOG ハッピートイズ通信

制作日記

2022.12.27

「福島・神戸の交流会」高校生による、会津木綿×神戸タータンのコラボトイズが誕生

CATEGORY: diary

2022.12.27 UPDATE

こんにちは。
いつも「ハッピートイズプロジェクト」を応援いただき、ありがとうございます。
このたび、「神戸常盤女子高等学校」の服飾コースで学んでいる高校生から、すてきなゾウさんが届きましたのでご紹介します。

この学校では、生徒会で取り組んでいる「福島・神戸の交流会」があり、元通りに復興することの難しさや風評被害などの被災地の問題について学ぶ機会があります。
その中で「私に何かできる事はないか」と考え、神戸と福島をつなぐハッピートイズを作ろうと思いたったそうです。

以下、ご本人のレポートを紹介します。


私が所属してる服飾コースでは、小物作りの手芸からキャミソールや浴衣、ワンピース作りについても学習していて、今年の4月から取り掛かる卒業制作ではウエディングドレスをデザインし、自分の力で完成させます。


福島オンライン学習等で学んだことを活かしつつ、現在学んでいる服飾と繋がるものはないか、また私ができることは何かを考えたところ、そこで昨年の文化祭でハッピートイズプロジェクトという企画にて、くまのぬいぐるみを製作したことを思い出しました。


福島の会津木綿と兵庫の神戸タータンをコラボレーションをさせたぞうのぬいぐるみがこちらです。久保田先生と一緒に製作しました。

会津木綿は、福島県西部に伝わる伝統工芸品です。


生地はよく空気を含むため保湿性に優れています。また、厚みがありふっくらした質感で、一般的は木綿平織物と比べても洗濯しても縮みにくいという良さがあります。そんな古き良き会津木綿ですが、現在は3社のみで伝統を守り続けているそうです。


そんな歴史ある会津木綿とは違って神戸タータンは、神戸開港150年を記念し2017年に生まれました。みなと神戸の海にブルー、街に多く見られる白亜の建築物の白、ポートタワーや神戸大橋の赤、そして後ろに控える六甲山の緑、これらのエッセンスをチェック柄で表現したものです。

様々な思いがこもった、歴史も生まれたところも異なるふたつの布ですが、こうして交わったとき、たくさんの人を笑顔にすることができるのではないでしょうか。


学年集会での発表や、文化祭での展示の際に飾らせていただいた時、ぬいぐるみを手に取って、布について質問してくださったり、撫でて可愛がってくださったりしたことでやりがいを実感しました。
このことから、「福島と自分は関係ない」と決めつけるのではなく、「服飾→生地」といったように、小さなことから福島と繋がるキッカケを見い出す大切さを知りました。福島について、難しい言葉で説明だけでなく、思いを込めて製作したぬいぐるみで純粋に「可愛い!どこの布だろう?」と興味を引くことができると思いました。


いろいろなかたちでハッピートイズがつながっていく、すてきなかたちをご報告いただきました。
ご協力くださった先生方、本当にありがとうございます。
あたたかい気持ちになるハッピートイズが、これからも広がっていきますように・・・!

FELISSIMO HAPPY TOYS PROJECT