BLOG ハッピートイズ通信

作り方

2019.09.09

トイズの製作レポート【ハンドメイド作家 kumikoさん】

CATEGORY: howto

2019.09.09 UPDATE

こんにちは。
いつも「フェリシモ ハッピートイズプロジェクト」を応援していただき、ありがとうございます。
本日は、ハンドメイド作家kumikoさんによるトイズの製作レポートをご紹介します。 


ハッピートイズファンのみなさま こんにちは、kumikoです。
わたしがハッピートイズプロジェクトに初めて参加したのは2013年の「ランRUNうまくん」でした。
そこからほぼ毎年参加していますので(2016年のネコちゃんの時はお休み)今年で6回目となります。

旅立った歴代のトイズたちを並べてみると感慨深いです。
写真撮っておいてよかった~!!
さあ、ここに今年のトイズ、フクロウくんが仲間入りします。

わたしが作ったフクロウくん、こんな子になりましたよ。
知的でおしゃれな英国紳士をイメージしてみました。
今回も作っていく過程をまとめてみました。
少しでもみなさまの制作のヒントになることがありましたら、とってもうれしいです。

小さなお子さんのいらっしゃるご家庭では、サイズアウトした子供服などでトイズをお作りになる方も多いと思いますが、わが家ではもう娘たちは大きくなってしまったので余り布を活用します。
家にある生地の中から、お腹(胴前)の部分に使う生地を最初に選びました。
この生地の柄、フクロウの胸からお腹にかけての斑模様っぽく見えてきませんか?

今回は英国紳士のイメージなので、胸のモフモフの代わりにゴージャスレースを添えてみることに! 
ちょっぴりすぎて使い道がなかったレースですがようやく出番となりました♪
お腹(胴前)の生地が決まったところで、これに似合いそうな色のハギレをピックアップしていきます。
残り少ないハギレにどうにか収まるように型紙を置いてカットするのは、失敗したら同じ柄はもうないよ~というドキドキ感があって、刺激的でもあります(笑)。

カットしたパーツを組み合わせて、できあがりの様子をイメージしてみたところです。

お! なかなか良い感じなのでは? 
でも、もう少しどこかにアクセントとなるような色を入れたいなと思ったので、お腹の生地と同系のブルーの糸で、目フチにブランケットステッチを入れてみました。

あと、羽の縁にもブレードを付けて、よそ行きのお洋服を着ている感じに仕上げたいと思います。
こういうデコレーションの作業が一番楽しくてついつい凝ってしまうのです。

各パーツを縫い終えて表に返し、完成形に並べてイメージを固めていきます。

今回のフクロウくんは、昨年までのパンダちゃんたちと違って、細い手足パーツがないので、わた詰めは結構ラクチンでした。
わたが入ってボリュームが出ると、生地だけの状態の時と印象が変わりますよねぇ。
ふっくら可愛らしくなり、そして自立するんです!
スタンドタイプというのも今年のトイズの特徴ですね~。

しっかり自立するように作るポイントとしては、ボディの底部分には、しっかりとわたを詰めること。
テーブルの上など平らなところにボディ底を載せて、菜箸などで軽く押しながら、わたを詰めていくといいと思います。
そして、頭とボディを合体させ、足を取り付けた時点でフクロウくんを立たせてみましょう。
横から見て安定する角度にしっぽのつけ根を挟み、まち針でとめて縫い付けます。
横から見ると、ボディの底部分、結構どっしりしているのですよ~。

次にフェルトで作った帽子を付けるのですが、ここでちょっとひと手間。
わたしは帽子のトップのパーツの裏に、ひと回り小さくカットした厚紙を貼ってから縫製しました。

こうすると、わたを詰めたときに膨らみ過ぎず、てっぺんが平らになって、シルクハットらしい形になるのです。

蝶ネクタイにはベルベットリボンを付けてみました。
これでフクロウくん、完成です。
ハッピートイズは基本の形はあるもののアレンジは自由、作る人の好みや個性がそのまま出ますよね。
そういうところが作り手にとってはすごく楽しいですし、できあがったトイズたちは多様な個性を持っているようにも思えてきて、トイズのおひろめ会はすごく魅力的な場だなぁと思います。
今年のおひろめ会はいつからでしょう? 
みなさまの作品を拝見するの、とっても楽しみにしています♪



kumikoさんのブログ「つくること、暮らすこと。つくること、暮らすこと。」は、こちら

kumikoさんは、クチュリエクラブの会員誌『クチュリエの種』などで、作品の作り方を紹介するコーナーなどをご担当いただいています。
「ふわふわした茶系の羽とクリクリの目」「森の知恵者」というイメージのフクロウを、「知的でおしゃれな英国紳士」に変身させたkumikoさん。
落ち着いた色の組み合わせが上品でとてもカワイイです。
目のふちのブルーのステッチや、羽のふちのブレード付けといったアクセントを思いつかれるところも、さすがです。
kumikoさんのおっしゃる通り、ハッピートイズはアレンジ自由!
そんな「世界にたったひとつ」のぬいぐるみを手にした時のこどもたちの笑顔は、世界共通、本当にうれしそうです。
少しぐらいのパーツのずれも個性のひとつです。
手づくりは苦手という方も、おおらかな気持ちで、ぜひチャレンジしてみてください。

FELISSIMO HAPPY TOYS PROJECT