こんにちは。いつもフェリシモ ハッピートイズプロジェクトを応援していただき、ありがとうございます。
本日は、神戸常盤女子高校の訪問レポートをご紹介します。
神戸市長田区にある神戸常盤女子高校では、家庭科コースの1年生のみなさんが、「ハッピートイズプロジェクト」にご参加くださっています。
6回目のご参加となる今年は、70名の生徒さんが「福を呼ぶフクロウくん」づくりに励んでいます。
夏休みの課題として各自で取り組み、夏休みが明けてからの授業で先生のアドバイスを受けながら完成したぬいぐるみは、文化祭でおひろめされたあと、フェリシモに送られます。
秋晴れの、暑さの残る日の午後、学校へうかがいました。
坂の上にある素敵な学校です。
家庭科コース1組の授業を訪問しました。
家庭科コースは、2年に進級するときに、調理・製菓コースと服飾コースにわかれます。
そのため、1年生のなかには、手芸がそれほど得意でない生徒さんもいるそうですが、先生からコツを教えてもらったり、アドバイスを受けて、どんどん進めていきます。
完成に向けて最後の追い込み。みなさん熱心に製作中です。
先生の「もらった子の顔を思い浮かべて作ってね。」との言葉に、細かな部分の補正を進んでおこなうなど、みなさん真剣そのものです。
「大変ですか?」とお聞きすると、「楽しいです!」と満面の笑顔で応えてくれました。
色とりどりの生地や材料があるのも、服飾コースを持つ高校ならでは。
カラフルでバリエーション豊かなフクロウくんが生徒さんの手から生まれていく様子は、見ていてワクワクします。
家庭科コースご担当の、山下先生と久保田先生にお話をうかがいました。
ハッピートイズプロジェクトに参加することになったきっかけは、東日本大震災の発生した2011年に、現地のボランティア活動に参加した久保田先生が、いまを生きることの大切さを実感し、自分たちが誰かのためにできることは何だろう、と考えたことから。
そして同じ神戸ということでこの取り組みをご存じだったことから、家庭科の先生で相談されて、震災の翌年の2012年に学校の取り組みとしてご参加くださいました。
その後、2015年より毎年参加していただき、今年は山下先生が担当されています。
「毎年必ずやる、と決めているわけではないのですが、自然と、今年も参加しようか、ということになるんです(笑)」と笑顔で話されるのが印象的でした。
お話を聞いているあいだにも、どんどんフクロウくんが完成していきます。
アタマと胴体、片足がくっつきました!
別のテーブルでは、チェックのフクロウくんができあがりました。
夏休みに1体完成させてから、ひとまわり大きめサイズのフクロウくんを作った生徒さんも。
両脇のフクロウくんは、先生方の手による作品。シックなカラーで、大人っぽい!
「ハッピートイズの取り組みをきっかけに、社会への関心を広げてくれれば」と、ペットボトルのキャップの回収にも全校で取り組んでいるそうです。
フクロウくんも、回収に一役買ってくれていますよ。
自分ができることで、誰かの笑顔につながることが、たくさんある。
そんなことを体験する機会をハッピートイズプロジェクトがお手伝いさせていただいていること、とてもうれしいです。
先生と生徒みなさんのあたたかい心のこもった70体のハッピートイズが、学校の文化祭をカラフルに彩るのが楽しみです。