「東日本大震災毎月100円義援金」は、東日本大震災より10年にあたり「もっとずっと きっと基金」へと名称を変えて、2021年5月分以降は、東日本を含む国内で発生した自然災害からの復興・復旧、さらには防災、減災活動のための基金となります。今後は、災害に備えて暮らしを守るとともに、どこかで災害が起こったとしても、お互いが助け合える基金として活用をさせていただきます。
***
後に「東日本大震災」と呼ばれることになる大きな災害が起こったのは、2011年3月11日でした。金曜日の午後、フェリシモのスタッフが大きな声をあげる程に神戸のオフィスも大きく揺れたのです。その地震が東北で起こっていたことに驚きました。そして直後の巨大な津波にもっと驚きました。私たちがこれまでに見たことがないようなことが次々と起こっていました。翌日は土曜日でした。その日の午前中からフェリシモの有志が集まり、緊急にできることなどについて話し合いを始めたのです。私たちはその日から今まで、東北のみなさまにどのようなことをさせていただければ良いのかを考え、ご支援を続けてきました。
支援物資は約10万点をお届けしました。商品に付けた基金や「毎月100円義援金」などを合わせ最終的に4億円を超えるご支援を全国のお客さまからいただきました。阪神淡路大震災の被災経験を活かし、神戸の企業15社が連携して「エールフロム神戸」活動を実施しました。被災地の女性の元気と起業をサポートする「とうほくIPPOプロジェクト」活動を10年間続けました。
民間の企業などが行う被災地支援は、発災から3年や5年で終了をする場合が多いのですが、フェリシモは当初より全国のお客さまに「最低10年間は支援いたします」ということをお約束しました。阪神・淡路大震災の年に神戸に本社を移転させたフェリシモには、全国のお客さまとともに神戸阪神間の復興のお手伝いをさせていただいた経験がありました。息の長い長期的な支援やていねいにやさしく寄り添いながらみなさまと一緒に考えることの必要性と大切さを学ばせていただいたからです。
東日本大震災から5年後の2016年に、熊本で大きな地震が起こり、全国の支援の輪が一斉に熊本に向かいました。熊本地震からの復旧と復興に対するご支援も私たちの大切なミッションとなりました。同時に東北の方々がまだまだ本当に大変な状況にある、ということもあらためて見聞きいたしました。
近年世界的に異常気象が続く中、各地で毎年のように大きな自然災害が起こっています。現代社会においては、そのようなことが起こる、ということを想定した上で生活をすることが求められています。
私たちが10年間続けてまいりました東北への支援は今後も続きますが、全国の被災地各地への支援も続きます。
フェリシモでは、そのような状況にこれまで以上に柔軟に対応させていただけるようにしたいと考え、5月分より「東日本大震災毎月100円義援金」を「もっと ずっと きっと基金」へと名称を改めました。これまで被災地の復旧や復興のご支援を中心に行っていましたが、今後は防災や減災・縮災に対するご支援にも活用できるようになりました。
「東日本大震災毎月100円義援金(基金)」には、10年たった今でも全国のお客さまから毎月2万口以上のご協力が続いています。フェリシモのお客さまは、息の長い支援の必要性を正しく理解してくださって、本当に長期にわたってご参加をしていただいています。これは私たちフェリシモにとっても大変にありがたく、心強く、またとても誇らしいことでもあります。
これまで10年間続けることができたみなさまの東北への想いと願いは、これから全国へと広がり、10年、20年、未来のしあわせへつながっていきます。
「もっと ずっと きっと」は、私たちが阪神・淡路大震災の復興へのご支援を開始したときから使っている言葉です。もっと確かに、ずっとこれから、きっと伝わっていくように、フェリシモも考え続け実行し続けてまいります。
多くのお客さまとともに続け、広げてきたその思いが更に多くのみなさま方に届き、その輪が少しずつでも広がっていくことを願っています。
もっとずっときっと(災害支援)レポートはコチラ
コメント