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「GO! PEACE!」に動物を応援する新たな基金が誕生! 動物への愛を詰め込んだ「YOU+MORE!」の商品づくりにまつわる10のこと。

こんにちは、フェリシモしあわせ共創事務局のFukuです。

みんなで「うれしい未来」をつくるプロジェクト「GO! PEACE!」では、“動物たちとの未来を守りたい”という思いをかなえるための基金活動を行っています。具体的には、「旭山動物園とボルネオの森恩返し基金」「ジャイアントパンダ保護サポート基金」、そして、2024年にスタートした生きものの保全活動に幅広く取り組む日本動物園水族館協会を拠出先とする「フェリシモ いきもの未来基金」の、3つの基金付き商品が生まれています。
動物たちのしあわせや未来を考えるこれらの基金は、地球という場所でともに暮らす仲間へ私たちができるひとつの方法。今回はこの動物たちの基金付き商品の中から、“すっかり見慣れた日常が、もっと楽しく、もっと笑えるように”というブランドコンセプトを持つ「YOU+MORE!」の商品をご紹介します。
名物プランナーの小倉志都香さん、山川千尋さんに、お話を聞きました。

話し手:山川千尋さん、小倉志都香さん
聞き手:フェリシモしあわせ共創事務局

Q1、おふたりとも、約1年ぶりの登場ですね! 最近は、どのような商品づくりをされていますか?

小倉:私は2023年の「GO! PEACE!」で、伝統工芸をテーマに商品を企画することが多く、今も伝統工芸を取り入れた傘の企画を進めています。他には、社内で「青森部」という青森好きの社員が集まった部活が立ち上がり、青森の人たちと一緒に商品を企画したり、ねぶた祭りに青森部の商品を身に着けて参加したりしました。ねぶた祭りへ行く旅行企画を考えるなどしてきました。振り返ってみると、その土地や地域の人を応援したいという気持ちをずっと持ちながら、商品づくりをしてきたように思います。

山川:私は、昨年の「GO! PEACE!」で小笠原海洋センターさんと一緒にウミガメの商品を企画して、そこからずっとお付き合いが続いています。小笠原ではザトウクジラも研究されているんです。前回の商品企画時に、ウミガメのことについてとても深く教えていただけたこともあり、実は今、次の「GO! PEACE!」に向けてザトウクジラの商品を企画したいなと検討中です。また、先日発売した商品では、「ONE FOR AKITAコラボプロジェクト」にて「食べられないかわいさ ミニ和風マシュマロ 秋田犬ほうずい〈チョコ餡〉 」を企画しました。大好きな動物の商品企画を続けています。

頭数がピーク時の8%にまで減少している秋田犬。本商品は、売上の一部が「ONE FOR AKITAプロジェクト」を通して、秋田犬の保存・保護活動に活用されます。

Q2、お二人とも「GO! PEACE!」での出会いや体験が、今につながっているように感じます。今回“動物たちとの未来を守りたい”という思いにこたえるために、新たな基金も誕生しました。

山川:そうですね。今回新たに「フェリシモ いきもの未来基金」が創設され、日本動物園水族館協会へ拠出し、動物園や水族館での保全活動に活用されることが決まりました。「YOU+MORE!」ではこれまでもいろいろと動物にまつわる商品を企画していて、特定の動物だけでなくいろいろな動物たちを応援したいという思いがあったので、今回「GO! PEACE!」でそれがつながってとてもうれしいです。自分たちがいつもと変わらぬ思いや視点で企画し、そこに基金をつけられるという自然な展開ができたと思います。

Q3、では今回、新たに企画した商品をいくつか紹介してください。まずは、小倉さんからお願いします!

小倉:今日連れてきたのは、リアルサイズのパンダを再現した「パンダと暮らす夢がかなう リアルサイズのパンダ布団収納」です。実はこの商品、もともと3年前に構想を練って、何度か試作を重ねたのですが思い描いた通りのパンダをつくるのがとてもむずかしくて。結果的に、この企画からしばらくの間距離を置いていました。そんな時、「GO! PEACE!」で「ジャイアントパンダ保護サポート基金」が拠出先に選ばれたことで、もう一度やってみようと思ったんです。パンダの子どもを見ていると、飼育員さんの足につかまったりとやんちゃな姿がありますよね。飼育員さんが、そんなパンダを抱えて運んでいる姿が、私にとってはあこがれで、それが再現できたらいいなと、リアルなサイズ感にしました。背中から布団を収納すると、いとおしい丸いフォルムになります。

顔のパーツや背中の丸み具合など、パンダの写真や資料を見ながら研究したそう。パンダが笹を食べている様子を見ながら、肉球や指の位置もていねいに再現。

小倉:リアルサイズのパンダを手がけた一方で、一緒にお出かけできるアイテムも考えました。これも、飼育員さんにしがみついている様子を想像し、自分も体験できたらいいなと思って。ポーズを3種類考えた、リュックにくっつけられるポーチです。パンダがいるしあわせな風景をはじめその魅力を、商品を通して知ってもらうことで、たくさんの方に保護活動や動物たちが暮らす環境に興味を持ってもらうきっかけになったらいいなと思い企画しました。

いっしょにお出かけ 赤ちゃんパンダのよじよじポーチの会。リュックにつけた時に、自分の方を見上げてくれるポーズや、周囲の人を見つめるようなひと休みポーズがかわいい!
こちらも小倉さんの企画「赤ちゃんパンダが足にしがみつく ふわふわモチーフ靴下の会」。ふわっふわの赤ちゃんパンダの毛並みも、ていねいに再現!実際に足にしがみついてくれているようで、パンダ好きにはたまらないアイテム。

Q4、パンダのかわいらしさを表現したアイテムが多いですね。今回、山川さんが手がけた商品はどれでしょう?

山川:まず紹介したいのが、「ほっぺに手がぴとっ! 抱っこラッコ」です。
私は学生のころからラッコが大好きなので、現在どんどん頭数が少なくなってきていることに以前から危機感がありました。でもその現状はあまり広く知られていないなと感じていて。国内で飼育されているラッコは3頭しかいないですし、その状況をより多くの人に知ってもらえたらいいなと思っています。ラッコは顔をよくみると、犬みたいな愛きょうのある顔をしていて、しぐさもいちいちかわいいんです。今回の商品は手にマグネットを入れていて、ほっぺにくっつけることができるようにしました。実はこのかわいい姿にも理由があって、ラッコは肉球のところには毛が生えていないので、手がすごく冷えてしまう。そのためほっぺに手をくっつけて、あたためているそうなんです。

腰には昆布が。沖に流されないように、からだに海藻を巻きつけて眠るラッコを再現したそう。
前足のわきには、貝を割るために使うお気に入りの石をセット。ラッコはお気に入りの石を見つけたら、大切に持って使いつづける習性がある。

山川:もしかしたら今後、ラッコを水族館では見ることができなくなる日がくるかもしれないので、ラッコ好きにとってはかなりきびしい状況です……。そんなラッコ好きの気持ちにこたえたいと、クッションにしてラッコと暮らせるようにしました。ラッコは年齢によって毛色が変わるのですが、高齢なラッコは色が薄いんですね。現在国内で飼育されているラッコは高齢なので、今回の商品は身近なラッコの姿を参考にして、少し薄めの毛色で作りました。

Q5、かわいいだけではなく習性まで知ることができるのは、興味深いですね。絶滅危惧種のマヌルネコの商品についても教えてください。

山川:以前、マヌルネコがお家にいたら?という思いでつくったクッションが、想像以上に好評でたくさんの方に購入いただきました。お客さまの反応を見ていると、マヌルネコを知っているという方も結構いらっしゃって、動物好きさんたちのパワーを感じた経験でした。そこで、今回マヌルネコの商品に「フェリシモ いきもの未来基金」をつけて、動物好きさんたちに楽しんでもらい、かつ動物にもその愛が還元されるようなものをつくりたいと思ったんです。

丸すぎる世界最古の猫 マヌルネコもっちり手乗りポーチ」。手のひらサイズになったことで、デスクにもマヌルネコを置けるように。
「猫好きにとって重要なかわいいポイント・肉球も、ぷにっとなるようにこだわった」と、山川さん。きちんとふくらむように、刺しゅう糸を使用した。

Q6、こうして絶滅危惧種の存在がより身近になることで、新たな動きのきっかけをつくれるのでは?と感じます。大きなペンギンのアイテムもありますね。こちらはなんでしょう?

想像以上に大きなペンギンが!「実寸大のオウサマペンギンのヒナ布団収納

山川:オウサマペンギンのヒナなんです。実はこれも、等身大サイズ。ペンギンと一緒に暮らす生活ができたらなと、リアルサイズのパンダと同じように布団収納ができるアイテムを作りました。イラストや写真でオウサマペンギンのヒナを見たことがある人は多いと思うんですけど、こんなに大きなサイズだということを、ぜひ体感してもらいたかったんです。旭山動物園に監修していただいて、翼の形や目の形などをきちんと伝えられるように心がけました。パンダと同じで、完成形までもってくるのが大変でした。

小倉:私たちのデスクの後ろに、パンダとペンギンのサンプルがいくつも座っていたよね(笑)

山川:そうなんです。最初のころは、もっとずどんとしたフォルムになってしまって、サーターアンダーギーみたいと言われることもありました(笑)

小倉:全身モコモコの茶色い羽毛が生えている状態から羽毛が抜けて大人になっていくんですが、その過程で変な羽毛の抜け方をすることがあるんです。それを私たちは“ペンギンの思春期”と呼んでいて、洋服にしてこっそり取り入れられたらおもしろいなと、カーディガンも企画しました。

Q7、動物それぞれの特性を生かした商品づくりは、さすがです。商品を考える際に、意識したことなどはありますか?

小倉:ファッションアイテムやリアルサイズのパンダなど、「YOU+MORE!」では初挑戦のものが多かったので、商品を考える時に「YOU+MORE!」らしさを意識することを大切にしました。例えばカーディガンはペンギンの特徴をきちんと再現することで、「いまペンギンになってるぞ!」という気持ちになれて、「YOU+MORE!」のお客さまにも喜んでいただけそうだなと。リアルサイズのパンダと同じで、何度もサンプルをつくり直して、羽毛のさわり心地なども意識しました。

Q8、「フェリシモ いきもの未来基金」ができたことで、改めて気付いたことはありますか?

小倉:まずは絶滅危惧種の多さを知ってもらいたいと、その入り口になるような商品を考えたのですが、調べていくうちに実はこんなにたくさんの絶滅危惧動物がいるんだと、驚きました。私自身、より危機感を持つきっかけになりました。商品のデザインをかわいいと楽しんでもらうところから始まって、お客さまも同じような気持ちになっていただけたらうれしいです。そこから動物たちを応援する流れを生み出せたらいいなと考えています。商品をつくる中で飼育員さんに動物たちの習性をお聞きする機会があり、その魅力をお客さまにきちんと伝えられるようにしないと、と身が引き締まる思いです。

いきものの未来を願う 10種類の絶滅危惧動物ソックスの会」。コアラなど、「この動物も絶滅危惧種だったんだ…!」という知識あふれる靴下。

Q9、動物たちを応援する入り口をつくるために、「YOU+MORE!」として大切にしていることはありますか?

小倉:キュンポイントをどれだけ増やせるかということは意識していますね。商品を企画する時だけでなく、その動物の魅力を伝えるために商品写真の撮り方もみんなで考えていますし、お客さまに喜んでもらえるような仕掛けをいっぱい考える、ということを大切にしています。

山川:ただかわいいだけでなく、「YOU+MORE!」ではその動物の習性や特徴を商品にしたいという思いがあるので、その再現性をこだわりポイントとして持っていますね。それを私たちのなかで「ふふふポイント」と呼んでいるんですけど、「こんな愛らしい光景が!」「ここにはこんなお気に入りの石が!」というように、その動物のファンの方たちが喜んでいただけるようなユーモアあふれるポイントをきちんとおさえていきたいと考えています。

Q10、まさに「YOU+MORE!」にしかできない商品づくりだなと思います。では最後に今後の展望をお聞かせください!

小倉:今回「フェリシモ いきもの未来基金」ができて、この基金をきっかけに、これまで以上にさまざまな動物園・水族館と密接な関係を築きながら、商品をつくっていきたいです。動物を応援することはもちろん、コラボする施設にお客さまが足を運ぶきっかけもつくれたら、動物たちの世界を一緒に盛り上げていくことができるのではないかと楽しみが増えました。

山川:今回動物モチーフの商品をいろいろ企画して、改めて自分が動物が大好きなことを実感しました。どんどん作りたい!と思ってしまうのですが、一歩立ち止まって、先ほどの「YOU+MORE!」らしさを忘れずに、こだわった商品づくりをしていきたいです。自分たちより動物に詳しいお客さまもたくさんいらっしゃいますし、そんなファンの方々にちゃんとこたえていけるような商品づくりをしないとなと、改めて気を引き締めて企画していきたいなと感じています。

フェリシモ いきもの未来基金
絶滅の危機にある動物たちの未来を守るための一歩を踏み出すことができる取り組み。
2024年期の集まった基金は、「公益社団法人 日本動物園水族館協会(JAZA)」を通し、動物たちの保全活動に活用されます。

https://www.felissimo.co.jp/youmore/special_ym/ikimonomirai_ym

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