フェリシモCompany

伝統産業をバングラデシュの人々の未来につなげる「グラミン・フェリシモ」

hadimag201112_01_e.jpg「今日、私たちがあなたと一緒に第一歩を踏み出せたら、そしてその歩みを続けるなら、私たちは貧困のない世界を必ず手にすることができると私は信じています。」(ムハマド・ユヌス教授)

地球上のすべての地域が、自立に向けての第一歩を踏み出せるように。そんな思いから始まった「フェリシモ 地球村の基金」。全国のお客さまからひと口100円の寄付による参加を募り、1993年のスタート以来、毎月100円の小さな思いは、累計約250万人、2.5億円超の大きな大きな未来への希望になり、世界53カ国、181のプロジェクトを支援することができました。
私たちはみなさまと共に歩んできたこの19年間で、”小さな思いが集まれば大きな希望につながる”ことを改めて実感しました。だからこそ、もっともっと誰もが抱いている「誰かの役に立ちたい」というやさしい気持ちを贈り合い、身近に感じ合い、みんなで絆を深めて生きたい。そんな思いから、19年を経て地球村の基金は「みんなの地球村」として新たなステップを踏み出しました。
img-H1.jpg「みんなの地球村」では、基金に参加していただくことはもちろん、さまざまな国や地域の人々の伝統やぬくもりにふれる商品を手にして自立を支援したり、作ってくれた現地の人への応援メッセージを送ったりとさまざまなカタチで世界と笑顔でつながり合えます。

そして、「みんなの地球村」から新たなブランドがついに誕生しました。それが今回ご紹介するノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス教授とのコラボから生まれた「グラミン・フェリシモ」です。

2009年夏、グラミン銀行のユヌス教授に招かれてバングラデシュを訪れたとき、農村で手織りされる伝統的な綿のチェック生地に出会いました。このチェック生地は「グラミン・チェック」と呼ばれ、グラミン銀行による恵まれない人々に対する仕事の機会提供で織られているものでした。
そこでフェリシモでは、この伝統産業をバングラデシュの人々の未来につなげるために、希望のシンボルとなるチェック柄のデザインを募集しました。

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世界52ヵ国約150名のデザイナーの応募作品の中から選ばれたのは、アメリカのアナマリー・トループさんの「Infinite Hope(インフィニット・ホープ/無限の希望)」。このチェック柄を「グラミン・フェリシモ・チェック」として商品に活用していくのが「グラミン・フェリシモ」ブランドの取り組みです。

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「『グラミン・フェリシモ』は、バングラデシュの伝統的な手工芸をデザインの力で現代に生かし、経済的な仕事の機会を生み出そうとする試みです。これは単なるモノの売買ではありません。買う人、作る人はもちろん、関わるすべての人たちに喜び、誇り、そして活気をもたらすことを目指しています。私たちグラミン・グループの活動は、富める者と貧しい者の関係について根本的に考えなおすことでもあります。「人を信じる」ということは、貧困に向き合い生きる人々の最後の”希望”です。異なる文化をお互いが理解し、「人間」を軸にしたつながりを、世界に一緒に広げていきましょう。」(ムハマド・ユヌス教授)

「この『インフィニット・ホープ(無限の希望)』というチェック柄をシンボルとして、作り手も使い手も、”希望”を共有する仲間になってほしいんです。そして、デザインに共感し商品を愛用するという対等な関係を作ることで、ビジネスを通して貧困という社会課題の解決を推進することを目指します。」
(みんなの地球村 グラミン・フェリシモ プロジェクト担当者)

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「グラミン・フェリシモ」は、言葉や社会の違いを乗り越える手段として「デザイン」を重視し、現地に伝わる伝統的な手工芸を現代風のデザインにアレンジしました。すぐれたプロダクトを企画し流通チャネルにのせ、バングラデシュの人々、特に最貧層や社会的弱者の雇用機会や収入のためだけでなく、世界に希望を発信する活動に参加することに大きな意義を感じています。

「ここで働くみんなは、世界のことを考えたことなど一度もありませんでした。日本のみなさまに、私たちの手で織ったこの生地を喜んでもらえるとうれしいです。」(現場マネジャー Ayub Ali[アユブ アリ]さん)
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「仕事を始めた当初は1日で15mしか織れませんでしたが、今では25mまで織れるようになりました。この仕事は父から兄が受け継ぎ、そして兄から私が引き継ぎました。この仕事は私の誇りです。6人兄弟の次男なので、弟、妹のためにもがんばります。」(手織り職人 Arif Shek[アリフ シェク]さん)
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グラミン・フェリシモでは2012年1月よりウェブサイトで商品の販売を開始します。みなさんお楽しみに!

>>>  「グラミン・フェリシモ」ブランドについてはこちらをご覧ください

【ムハマド・ユヌス教授とグラミン銀行について】
ユヌス教授は「貧者のなかの貧者のために信用制度には、抵当も担保も必要ない」という理念のもと、グラミン銀行を設立。地方の低所得者、特に恵まれない女性など一般的な銀行から融資を受けられない人々にマイクロクレジット(小額無担保融資)を実施・。2009年には797万人がこの制度を利用。この活動が評価され、グラミン銀行とユヌス教授は2006年にノーベル平和賞を受賞。

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