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フェリシモのお届け箱の知られざる(!?)おはなし -その1:サイズについて-

みなさまこんにちは、フェリシモ環境コミュニケーション事務局のFukuです。

さて、ここでクイズです。(いつも突然ですみません^^)

フェリシモがお客さまに商品をお届けするのに使用している段ボール箱は、全部で何種類のサイズがあるでしょうか?



正解は、40種類!(2021年1月現在)
一番小さいもの(外寸の長さ×幅×深さの体積で比較してみました)は「M1」と呼んでいるこちら。

カタログ類、小さな雑貨やインナーなどをお届けするときによく使用している箱です。

カタログ類、小さな雑貨やインナーなどをお届けするときによく使用している箱です。ちなみにちょっと形が違うのですが、こちらの「S1」と呼んでいる箱が僅差で小ささ2位。

お届け伝票と同じくらいのサイズの箱です。

お届け伝票と同じくらいのサイズの箱です。(YOU+MORE!のハムスターポーチとパシャリ)ちなみにこの箱は、封かんするのにテープが不要な「テープレス箱」なんですよ。(上部に送り状を貼って完成です)

順番におりこむと。
底が完成。
最後もおりこんで封をします。

一番大きいものは、まるで小さなおうちのような(!?)、こちらの段ボール箱。ハムちゃんを見るとその大きさが分かりやすいと思います。

ハムちゃんを乗せたところ

なぜこんなにたくさんあるのかというと……

フェリシモでは、雑貨やお洋服、手づくりキットやおうちレッスンテキスト、チョコレートなどの食品や軽家具などなど、たくさんのカテゴリーの商品を販売していて、その大きさもさまざま。そして、お客さまによってお買い物商品の組み合わせもさまざま。できるだけ、どのお客さまにもぴったりの梱包材でお届けするために40種類の段ボール箱を用意しています。

ぴったりのサイズの段ボール箱でお届けすると、

①資源が節約できる(紙資源だけではなく、余計な緩衝材も節約できます)
②箱がつぶれにくくなる(商品を保護できて、箱つぶれによる再送も減ります)
③トラックなどへの積み込みの効率もよくなる(輸送にかかるエネルギーを削減できます)

と、いいことがいっぱい。商品をきちんと保護してお届けできることが一番大切ですが、それと同時に、できるだけ環境負荷を減らせるように考えています。

サイズの種類をたくさん用意している段ボール箱ですが、定期的にサイズの見直しもしています。
たとえばこちらの3種類の段ボール箱、左から「M2」「M2.5」「M3」。

小さいものから「M2」「M2.5」「M3」
上からみたところ。
横からみたところ。

箱結構似たような大きさなのですが、実は「ちょっとした裏話」があるということなので……物流センター・出荷チームの佐藤 聡太さんにそのお話を聞いてみましょう。

ーFuku「『ちょっとした裏話』、教えてください。」

ー佐藤「実は、この『M2.5』、もともとは『M2』だったんですよ。」

ーFuku「?!?!?……もうちょっと説明してください(笑)」

ー佐藤「ですよね(笑)運送会社さんの運賃改定のタイミングで、より積載効率がよくなるように箱サイズを見直そうということで、当時のM2箱のサイズをひとまわり小さくして新M2箱が誕生したんです。でもそうすると、M2箱とM3箱のサイズに結構差ができて『M2では入らないけどM3ではスカスカ……』という状況がたくさん生まれてしまったんです。スカスカで箱がつぶれてしまっては元も子もないですよね。ということでもとM2箱を復活させることにしたのですが、すでに新M2箱も使用してたので、名前をやむなく『M2.5』にしたんです。」

ーFuku「なるほど!そういう裏話が!」

ー佐藤「結果的にはより細かく対応できるようになったのでよかったんですけどね。実はこの3種類でフェリシモのお届け用段ボール箱使用量の全体の約54%を占めているので、紙の量も相当のものになるんですよ。数センチの差なので、箱1つで考えるとわずかですが、年間に何百万箱も使用しているので。」

ーFuku「段ボールも積もれば、ですね。そうそう、最近では、SNSなどを通じて大ヒットした、山形県の加茂水族館とのコラボ商品『クラゲ傘シリーズ』のお届け用にも新しい段ボール箱を作ったそうですね。」

クラゲ傘をさしたところ。
クラゲ傘を開いたところ。
クラゲ傘シリーズ

ー佐藤「そうなんです、こちらの『クラゲ傘ケース』です。」

ーFuku「そのままのネーミングですね。(笑)」

ー佐藤「ちなみに、もともと使用していた傘用の段ボール箱は『傘ケース』です。(笑)

左側が『クラゲ傘ケース』で右が『傘ケース』。」

横からみたところ。
上から見たところ。

ーFuku「クラゲの傘がバズって、ご注文が殺到しているのを知ったときどう思いましたか?」

ー佐藤「正直、うれしさより焦りがすごかったです。傘って梱包が少し大変なんですよ。細長くて軽いので、出荷用のレーンや積み込みのときに箱が安定しなかったり、テープ貼りも難しかったり……当初は『傘ケース』を使用していたのですが、『傘ケース』は傘とほかの商品もお買い上げの場合を想定したサイズなので、クラゲ傘だけをお届けの場合だと深さがありすぎて、箱つぶれが多発してしまって。急遽、高さを3.5cm削った『クラゲ傘ケース』を作ったんです。たかが3.5cm、されど3.5cm。5万件を超えるご注文をいただいているので、節約できた段ボールを計算してみると……約4,000平方メートル!」

ーFuku「?!?!?……もうちょっと分かりやすくお願いします(笑)」

ー佐藤「1m幅に切ったの段ボール紙、4000m分ですね。それを立てると富士山を超える高さ!と言えば想像できますかね?!」

ーFuku「なるほど?!?……段ボールも積もれば、ですね!!!インタビューありがとうございました。」

段ボール箱は、縦・横・高さのサイズだけではなく、紙の種類や厚さも、随時見直しています。複数のお取り引き先のみなさんも、いろいろと新たなご提案をくださったりするので、一緒に、環境にやさしい、よりよい段ボール箱作りに取り組んでいます。

日々進化しているフェリシモの段ボール箱

こんな感じで、日々進化しているフェリシモの段ボール箱。

段ボール箱、とここまで書いてきましたが、わたしたちスタッフは「お届け箱」と呼んでいます。愛着とこだわりがあるんですよね。

わたしたちスタッフは「お届け箱」と呼んでいます。

次回は、お届け箱のデザインについてお話しさせていただけたらと思います。お楽しみに。

お届け箱のデザインについての記事はこちら

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