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【フェリシモの基金活動】お買い物で楽しく「猫助け」! 動物愛護を支援する「フェリシモの猫基金」って?

フェリシモの基金活動

こんにちは、フェリシモ基金事務局のmotoです。

今回は、フェリシモの基金活動のひとつである「わんにゃん支援関連基金(*注1)」についてご紹介します。

この基金は2010年に結成された猫部の活動からはじまりました。猫部は「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会をつくる」をミッションに、動物保護活動を支援するための活動を展開しています。その一環として販売している基金付きの商品は、猫好きさんとともに考案され、発売以来ヒットし続けています。2003年からスタートしていたメリーポイントによる「わんにゃん基金」もあわせると、総額4億円以上の基金が動物保護の支援活動にあてられています。

猫部の結成時の思いから多岐にわたる取り組みについて、初代猫部部長の松本竜平さんにお話をお聞きしました。

*注1:基金付き商品、月100円寄付をしていただく「フェリシモわんにゃん基金」、メリーポイントによる支援、その他の取り組みでいただいた、動物愛護に関するすべての基金を総称して「わんにゃん支援関連基金」と呼んでいます。
詳細はこちら

話し手:松本竜平さん
聞き手:フェリシモ基金事務局

猫と人がともにしあわせになるためにフェリシモができること

インタビューを受ける松本さん

フェリシモでは、2010年から仲間とともにチャレンジを楽しむ「フェリシモ部活動」の取り組みがスタートしました。それをきっかけに、猫好きの部員6人が集まって「フェリシモ猫部」が誕生しました。当時のデータによると、年間およそ20万匹の犬猫がさつ処分されていて、部員たちはそのことに心を痛めていたんです。それで、「動物のさつ処分が増えている状況をなんとかしたい」という思いから、「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会をつくる」をミッションに、猫の譲渡を増やしさつ処分をゼロにするための活動を展開していくことになったんです。

基金商品たち
猫部が企画する基金付き商品は、年間およそ50アイテムほどリリースされています。

私たちができることを考えて、まずは基金付きの猫グッズを販売しようということで、さっそく商品開発がスタートしました。猫部名義で販売している商品には全て基金がついていて、基金つき商品は上代の約3%(商品によって異なる)が動物愛護の支援活動に拠出される仕組みです。また、猫部を立ち上げた翌年の3月に東日本大震災が起こりました。そのときにお客さまより「原発事故により避難指示が出ていたエリアに置き去りにされてしまったペットたちを支援したい」と提案をいただき「フェリシモわんにゃん基金」もスタートしました。

もふもふ、プニプニ。猫好きによる猫好きのためのグッズ

フェリシモのコンセプトでもある“お客さまとともに”という思いは、猫部が商品企画を行う際にとても大事にしています。私が部長時代にいつも言っていたのは、「商品を企画するときは、隣の席の同僚に意見を聞くくらいの感覚で、お客さまに聞いてみよう」ということ。現在はSNSなどを通して「どちらの色がかわいい?」というライトなことから、商品仕様や使用シーンのようなちょっと込み入ったことまで、お客さまに問いかけることがきますから。そうすると、率直ではっとするようなご意見やアイデアをいただくことができるんですよね。

猫部の公式サイト内には、会員制の猫好きさん交流サイトもあります。

実際に、商品開発をスタートした初期の頃にSNSで「みにゃさま(みなさま)にとっての猫の魅力は?」と問いかけてみると「もふもふ感」や「プニプニ感」というキーワードがでてきたんです。そして誕生したのが、ヒット商品となった「もふもふ猫足ルームソックス」や「プニプニ肉球の香り ハンドクリーム」です。SNSでも話題になりました。それからいろんな商品にその要素を取り入れましたが、猫好きで猫思いのお客さまのリアルな声を聞きながら商品をつくっていくスタンスは、猫部がはじまってからずっと変わりません。

(左)漫画家の山野りんりんさん描き下ろしのばんそうこう「にゃんそうこう」。(右)お客さまの声をもとに調香師とともに肉球の香りを再現したハンドクリーム。

活動規模を問わず、地域猫活動を応援!

お預かりした基金は、全国にある60前後の動物愛護団体さんへ活動規模に応じて拠出しています。寄付金の使い道は4つに限定しています。飼い主のいない動物の保護と里親探し、保護した動物のフード代や医療費、野良猫のTNR活動(*注2)、そして災害時の動物の救護活動です。

譲渡会の様子

特にフェリシモが力を入れて応援しているのが、野良猫のTNR活動をはじめとする“地域猫活動”です。今、日本では年間27,000匹以上の猫がさつ処分されています。その大半が子猫です。野良猫を不妊去勢しないことには、ネズミ算式に猫の数が増えてしまうんです。また、ふんや尿のにおいや無責任な餌やりによる地域のトラブルとなった結果、保健所に持ち込まれて処分されてしまうケースがとても多いんです。この課題を未然に防ぐために、TNR活動やTNTA活動(*注3)が必要です。また、なかには身銭を切って地域猫活動をしていらっしゃる方もいます。大きな組織だけはなく、そういった地域の小さな活動にも支援をさせてもらっていることは、「わんにゃん支援関連基金」の特徴だと思います。

TNR活動とTNTA活動
*注2、*注3参照

社外へどんどん広がる猫部の基金の仕組み

猫部基金の仕組み

10年間活動を続けてきて、みなさまからご支援いただいたおかげで、猫部の基金の仕組みや商品の展開もさらなる広がりをみせています。三井住友カードさんと協業した「フェリシモ猫部VISAカード」やYahoo!ネット募金からも寄付が行えるようになりましたし、猫部の商品でも多くの作家さんやタレントさんとのコラボレーション商品が生まれています。

猫の日チャリティーTシャツ
2月22日の猫の日にちなんで地域猫活動応援企画として展開した、猫の日チャリティーTシャツ。

2019年からは、野良猫への不妊去勢手術の大切さや、地域猫活動のことをより知っていただくための取り組みとして、猫の日チャリティー企画のTシャツをつくりました。漫画家の山野りんりんさん、タレントの爆笑問題さんなど、猫好きの方たちにご協力いただいて、耳先をVカットした猫(*注4)をテーマにデザインをしていただきました。また、2016年からは神戸市の「ふるさとKOBE寄附金(ふるさと納税)動物愛護支援事業」への寄付の返礼品としてフェリシモ猫部の商品が贈られるなど、お客さまとともに培ってきた商品企画やPRのノウハウがさまざまな形で広がっています。

*注4:地域猫活動で不妊去勢手術をほどこされた猫は、その印として耳先をV字にカットします。手術済みの猫を再び捕まえないようにするための目印になります。


さつ処分がゼロになるその日まで猫部の活動を続けていきたい

「わんにゃん支援関連基金」には年間約6000万円のご支援をいただいています。この支援額は、フェリシモの基金のなかでも震災の支援につぐ規模ですし、全国的にみても大きい金額ではないかと思います。また、フェリシモは今、NPO、企業、行政と獣医師会が一体となって地域猫の課題解決に取り組む「神戸市人と猫との共生推進協議会」のメンバーとしても活動をさせてもらっています。フェリシモが猫部の活動をするように、神戸市内の他の企業さんでも、猫の譲渡に関する新たな取り組みが始まるなど、動物の支援活動が広がりつつあると感じています。

猫部のサイト
「本当に猫好きなお客さまともっとつながるために、SNSやブログも積極的に展開しています」と松本さん。

私たち猫部のモットーは「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会をつくる」ことです。本気で猫のことが好きな部員とお客さまがともに、社会課題と向き合い、話しあい、基金付き商品等を手がけてきました。本気で猫が好きで活動しているのかどうかは、猫好きのお客さまに伝わるものだと思います。さつ処分される猫がゼロになるその日まで、フェリシモらしい支援活動を、猫好きのみにゃさまとともに続けていきたいと思っています。

フェリシモ わんにゃん基金



月1口 ¥100(非課税 ¥100)

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