以下の基金から2018年度に拠出した神戸でみんなでアートしよう!!実行委員会さまの活動レポートをご紹介します。
アーティストと一緒に、子どもたちに地域環境(神戸六甲山)を伝える紙芝居をつくりました。その紙芝居をさまざまな場所で披露し、お話を通して思ったことや気づいたことを絵にしてもらい、大きな六甲山のキャンバスに貼って、みんなの六甲山をつくりました。そして、その様子を映像に撮り、まとめました。
紙芝居の制作は、六甲山散策の中での宝物探しから始まりました。募集で集まったみなさんと山を歩き、宝物だと思ったものをチェキ(インスタントカメラ)で撮っていきます。そして、最後にその宝物をみんなで紹介し合います。それぞれいろいろな視点があり、山にはたくさんの輝きがあることを改めて知りました。
紙芝居を制作する前の六甲山の宝探しの様子(市ヶ原 堰堤)
この体験から、多くの発見がある紙芝居にしようと、アーティストを始め、大学の研究室の学生たちやデザイナーと話を重ねました。花や木、カエルや小鳥、イノシシからちょうちょ……100種類以上の生き物たちに出会える物語になりました。
紙芝居の語り手は、作家、学生、音楽家など、それぞれの個性を活かして自由に表現してもらいます。アコーディオンを持って歌いながら読む人、小さな声で語りかけるように読む人、大きな声で笑い掛けながら読む人などいろいろ。とらえ方も伝わり方も語り手によって変わります。
紙芝居を披露している様子(白鶴酒造 酒蔵開放)
聞いていた子どもたちは、紙芝居から感じた思いをアーティストと話しながら、紙芝居の絵や誰かの絵に影響を受けて描いたり、自分の思いを形にしたり。出来上がった絵を布のキャンバスに貼って、みんなの思いが詰まった六甲山が少しずつ出来上がっていきます。
紙芝居が終わった後に、思いや気づきを
絵画にしている様子(神戸市立中央図書館)
子どもたちは、知らない人と話し出したりして、情報を交換していきます。そして、知らない子との出会いの場、新しい自分との出会いの場になり、「みんなと一緒につくった!」もの、になっていきます。
環境を思いながら、生き物、人、自分との出会いが形になるみんなのアートになったように思います。
それぞれの絵画を六甲山キャンバスに貼る様子(須磨きらくえん)
<支援者のみなさまへ>
今回は、子どもたちが地域のことを考えるキッカケとなるアートを、アーティスト、大学の研究室を中心に進めようと企画しました。これは、様々なご支援をいただいた方々のお気持ちがあったからこそ始めることが出来ました。心から感謝申し上げます。
本当に多くの方々にご協力をいただくことが出来ました。大学生ボランティア、企業さん、社会福祉法人さん、神戸市さん、須磨区さんなどなど。次につながるプロジェクトになったことを心よりうれしく、有難く思います。引き続き、地域環境を考えながら、みんなでつくるアートを広げていく活動を進めて参ります。ご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひご参加ください。心よりお待ちしております。
(神戸でみんなでアートしよう!!実行委員会さまより)
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