2017年度に次の基金より拠出した公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWF)さまの活動レポートをご紹介します。
- ・メリーポイントで社会貢献(自然環境の保全と野生動物の保護活動支援)
WWFは、100ヵ国以上で活動している地球環境保全団体です。森や海などの生物多様性を保全すること、木材や魚介類など、自然資源の利用を持続可能なものにすること、地球温暖化を防ぐことに力を注いでいます。
<スマトラ島>フロントライン遠征隊の準備風景
スマトラ島の熱帯林は世界でもまれにみる豊かな生物多様性を誇る地域です。スマトラの森の消失は、スマトラゾウ、スマトラサイ、スマトラトラ等の絶滅危惧種を含む、希少な動植物の生息・生育地を奪って絶滅の危機に追いやり、大量のCO2排出と森林の炭素固定機能の低下により、地球温暖化をさらに深刻なものにしています。
2004年、野生ゾウの生息地にする目的で、インドネシア・スマトラ島中部にテッソ・二ロ国立公園が設立されました。2008年には面積を拡大し、およそ86,000ヘクタール(山手線の内側の面積の約13倍)の公園となりましたが、最近では不法占拠(森林を違法に伐採し農園とすること)が増大し、大きな問題となっています。
不法侵入の拡大を止めるため、残存する森林と不法侵入の境界を2週間ほどかけて専門にパトロールする「フロントライン遠征隊」を結成し、その支援をしています。
<スマトラ島>公園内をパトロールするフロントライン遠征隊
<支援者のみなさまへ>
国立公園への不法占拠がおこる主な原因は、植物油脂や工業原料として利用される「パーム油」を生産するアブラヤシ農園を開拓する需要が高いことです。パーム油は日本でも食品や洗剤等の原料として広く利用されています。資源を適切に利用しつつ、希少な野生生物を保全することを目指した活動へのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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