2016年度に次の基金より拠出した認定NPO法人テラ・ルネッサンスさまの活動レポートをご紹介します。
メリーショップが開設して、元子ども兵たちが地域住民にとって、かけがえのない仕事をしています。
村の住民に頼まれて、溶接技術を使ってバイクを修理しにきた元子ども兵
待ちに待った、元子ども兵たちの溶接所が開設しました。そして、ここでの溶接所の運営も少しづつ軌道に乗り始めて、地域住民から様々な注文を受けてメリーショップの元子ども兵たちは仕事に励んでいます。
村の病院や教育施設で使う大型の鉄製ドアの注文から、村人たちが日常的に使うことの多いバイクの修理にまで溶接技術が活かされています。昨今、コンゴ東部のこの地域では、武装グループの活動が活発になり、元子ども兵たちも再徴兵の危険にさらされていますが、メリーショップで働く元子ども兵たちは、全員、声をそろえて言います。「私たちには、誇りになる仕事があるから、もう、武装グループには絶対に戻らない」。
まだ、治安が安定しない中、村人たちも自由に移動することができず、村の中にある溶接所の存在は、とても重宝されています。元子ども兵たちの生活再建とともに、元子ども兵たちが、この仕事に誇りを持ってくれることを心から願っています。
メリーショップが開設された当時の元子ども兵たちとテラ・ルネッサンスの小川
元子ども兵の友人たちがお祝いにメリーショップに集まった時の様子
メリーショップを眺める元少年兵。
<支援者のみなさまへ>
コンゴ東部は未だに紛争の影響で多くの人々が基本的な衣食住を満たすことさえ困難な状況にあります。また、治安悪化により現地の村々が襲撃を受けたり、現地住民が誘拐されたりするなどの事件が発生しています。そんな中、大多数の人々は、日々の生活さえままならない中でも懸命に生き続けています。
しかし、メリーショップの開設によって、元子ども兵たちや村人たちに絶望の中の希望を届けることができました。現地の人々が安心して暮らせるようになるまでの道のりは長く険しいものですが、私たちテラ・ルネッサンスとしては、これからも、現地の人々に寄り添いながら、できる限りの支援を続けていきたいと考えています。メリーショップにご支援をいただいたみなさま方に改めて感謝申し上げますと共に、これからも、コンゴの人々にご関心を持ち続けていただけますことを心よりお願い申し上げます。
鬼丸昌也
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