2016年度に次の基金より拠出したこどもみらい探求社さまの2回目の活動レポートをご紹介します。
東京と京都で行っている「おやこ保育園」を大阪で初めて開催。「おやこ保育園」は、子どもを預かる本来の保育園とは違い、保護者が保育士と一緒に子どもを見ながら、子育てスキルを学ぶ弊社独自のプログラムです。
<当日の流れ> 10:00~13:00
①登園/ 自由あそび
②はじまりのあつまり(今日の絵本、挨拶、チェックイン、今日の目標、注意事項の確認)
③こどもが主役のじかん / テーマ「かたち」
④お散歩
⑤おとなが主役のじかん (ペアレンツ・ダイアログ)
※こどもは、引き続き探求遊び
⑥おわりのあつまり(振り返り・挨拶・集合写真)
はじめての大阪開催では募集開始の翌日には定員がいっぱいになるほどの人気ぶりで、親子とスタッフあわせて総勢 約28人が集まりました。この日はお父さんの参加も3名いました。
はじまる前から家族同士やお手伝いのおやこパートナーとのおしゃべりが弾み、和やかな雰囲気で始まりました。さらに、チェックインの時間ではもっと空気があたたまり、こどもたちも安心している様子でした。
(この時間は、その時の気持ちを大人が共有します。)
前回の福岡開催と同様にこどもが主役の時間の探求テーマは、「かたち」
新聞で作ったいろいろな形や正方形や丸型のスポンジなど、普段なかなかおもちゃとして使わないような素材を用意。
大人たちにはこどもみらい探求社オリジナルの「観察シート」を渡し、こどもの様子を観察してもらいました。どのように素材と出会っているのか、遊びを作り出しているのか、他の子と関わっているかなど、シートを使って大人はじっくりと見守ります。
感じたことを共有すると、「こんな風に我が子は遊ぶのか、他のこと関わるのか、と初めて知ることができました!」「真剣に、目の前にある素材を見つめていました」「こんなものでいろいろな遊びができることを知りました!」などの声をいただきました。私たちがレクチャーをするのではなく、隣の家族からの学び合いを大切にしています。
散歩の時間は、カフェの外側へ。ウッドデッキがあったので、そこでいろいろな形を探して楽しみました。水があったので、「水はどんな形だろうね?」と子どもと話す親御さんもいました。
その後は、みんなでピクニック気分でランチを食べ、午後の大人が主役の時間へ。
この日のダイアログのテーマは「自分の好き」について。普段、こどもが主語になって過ごしている親御さんたちにとってはとても新鮮だったようです。
自分が好きなものを10個書いて見せ合う時間を取ると、共通点や違いを見つけながら関係性が深まっていきました。自分の好きなものを書いた後は、家族の特徴を5個書いてから共有しました。
一方、こどもたちは自分の好きな遊びを見つけてじっくり取り組んだり、他の子と一緒に遊ぶことで距離を縮めていました。大人もこどもも笑い声が聞こえ、それぞれがそれぞれの時間を楽しんでいました。
最後の帰りの集まりでは、「もっとこの子をじっくり見て、好きなことを一緒に探していきたい」「どんな風に子どもと関わればいいか、勉強になりました」などの感想が出ていました。
<支援者のみなさまへ>
こどもみらい基金へのご支援、ありがとうございます。みなさまからの応援があり、大阪にて初めてのおやこ保育園を開催、そして、冊子「5Gifts」の増刷もすることができました。今後もより多くの家族に出会えるように、様々な接点を作りながら、大人もこどももその人らしくいられる社会をつくっていきたいと思います。引き続き、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
■たくさんのママに出会う中で、「こどもとどう向き合えばよいか迷っている」「どこまで手を出していいのかわからない」などと言う声が多く聞こえてきます。きっと私たちがまだ会っていないママたちも同じようなことで悩んでいるかもしれません。どこに住んでいても届けられるように、5つの小さなお話にしてまとめました。
当日参加できなかった方や、開催地区以外の全国の方に向けて、冊子を作成いたしました。
◎冊子「5Gifts」(PDF) ダウンロードはこちら
前回の報告書はこちら
■こどもみらい探求社さまの詳しい活動はこちらからご覧いただけます。
コメント